宇佐美さん：

受講中は平日はフルタイムで働き、日曜日に通学というスタイルを続けていたので、かなり忙しい毎日でした。ただ、学ぶことがはじめてのことばかりで、とても興味深くて毎回楽しかったです。

渡邊さん：

僕は大学時代に臨床心理を専攻していたので、カウンセラーの勉強はしていたのですが、キャリアに関わる学びは初めて。新鮮な気持ちで学べました。通学では年齢もバックグラウンドも多様な人たちと出会えたので、自分の世界が大きく広がった気がしましたね。

宇佐美さん：

それは私も同じ。社会人になってから職場以外で人と知り合う機会ってなかなかないですもんね。

渡邊さん：

はい、現在全国に9つの支部と33の地区があります。僕たちが所属しているのは西関東支部西東京地区となります。各地区はそれぞれボランティアによって運営されており、地区ごとに特色のある活動を行っています。国家試験合格後、JCDAに入会すると参加できるんですよ。

宇佐美さん：

西東京地区では、昨年度は20回以上のイベントを行い、のべ1000人近い会員にご参加いただきました。企業や学校、公的機関などさまざまな場所で活躍しているCDAと、直接意見交換ができたり、悩み相談ができるので、参加者からも非常に好評いただいているようです。

渡邊さん：

学んで資格取得したら終わりではなく、そこからも同じCDAとの交流を通して、どんどん自分を成長させていけるのがCDAの魅力であり、地区会の役割なんです。

渡邊さん：

JCDAの会員として初めて参加する「ウェルカムトレーニング」は、皆さん初めて参加するイベントということもあり印象に残っているという方が多いですね。自分たちも地区会の活動に興味を持つきっかけとなったイベントです。
定番人気のイベントとしては、 「大学生への就職支援」が挙げられます。送り出す側の大学と受け入れる側の企業、それぞれの立場に立ってキャリアカウンセリングを行うのですが、参加者みんなが真剣に取り組んでいますので、すごい熱気ですよ。

宇佐美さん：

始めは年1回だったのに、人気が高まり今では大小入れて年5回も開催しているんです。
他にも、 同業種の方どうしの交流会や、企業内で資格を活用されている方の情報交換会、実際のカウンセリングを体験し、相互に学べるトレーニングの機会なども開催しています。また、それぞれの理由で一度CDAの活動から離れてしまった方にむけて、活動を再開するきっかけ作りのようなイベントもニーズが高いですね

渡邊さん：

いえいえ、イベントは確かに地区活動参加の窓口にはなりますが、それが魅力の全てではありません。
CDAにとって大切なのは「学び続けること」。イベントをきっかけとして、年齢も職業もさまざまなJCDA会員と交流や、意見交換すること、そしてそこから新たな気づきや学びを得て成長していくことこそ重要なんです。
そのための 人と人とを繋ぐネットワークがきちんと構築されていて、だれでも気軽に参加できる。それこそが地区会、ひいてはCDAの最大の魅力ではないかと僕は思っています。

宇佐美さん：

地区の仲間はもちろんですが、他の地区や全国の会員とも交流できるように、年に一回、すべてのJCDA会員を対象とした、全国大会も開催されています。2019年は広島でありましたが、講演だけでなく、ワークショップやディスカッションと内容も盛りだくさんで、初めてあった方とも大会が終わる頃には何年も付き合ってきた親友みたいな気持ちになっています。

渡邊さん：

その気持はすごいわかる（笑）。この大会を通じて知り合った方と、また新たな活動を始めたりと、自分自身のコミュニティがどんどん広がっていくのを実感できますよ。

渡邊さん：

たしかに大変なこともありますけど、逆に得るものが大きいです。
僕が地区の活動を続けているのは「恩返し」の側面が大きいんです。
僕はCDAの仲間たちと関わる中で、すごく助けられ育てられたので、今度は僕が誰かの助けになりたいと思って。誰かを育てるなんておこがましいことは言えません。ただ、 なにかやりたいけどやり方がわからない、そんな人と一緒に考えて、少しだけ背中を押せたら、その人の次の一歩につながる活動を続けています。

宇佐美さん：

それは私も同じ気持ちですね。地区長になるまでは「大学生への就職支援」をメインスタッフとして担当していたのですが、常に考えるのは参加者含めスタッフが楽しむこと。自分が感じたCDAの仲間が増える喜びや、やりたいことにチャレンジする楽しさを少しでも多くの方に実感してほしいんです。

渡邊さん：

これからもみんなが楽しんで、自分たちも楽しめるイベント企画はどんどんやっていきたいですね。私が地区長になった頃は年間200名程度だったイベントの参加者も、今では約1000名まで増えているんですよ！

宇佐美さん：

キャリアカウンセリングと聞くと、どうしても仕事の側面で捉えがちですが、そんなことはありません。家庭内でも使えますし、自分自身の成長にも最適です。自分のキャリアや人との付き合い方で悩んでいる方こそ、CDAを学んでほしいですね。私自身、CDAを学ぶことで、自分自身のキャリア形成ができましたし、大切な仲間もできました。

渡邊さん：

仕事にしろ暮らしにしろ、人は誰かと関わりながら生きていくものです。その中で、時には迷い悩むこともあります。そんな時に、そっと背中を押してあげられる存在がCDAだと思います。人への手助けが、そのまま自分の成長にもつながるんです。
自分自身にもどかしさを感じている方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。世界が大きく広がりますよ！