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注目される「潜在資格」−眠っている資格を活かすチャンスに

2/25(水)放送のNHK「クローズアップ現代」にて、看護師の資格を持ちながら職に就いていない「潜在看護師」等を積極的に採用し、復職をバックアップする取り組みが紹介されました。
看護・医療分野のほか、人手不足の問題が叫ばれる介護や保育の現場でも、有資格者でありながら仕事を離れている「潜在資格取得者」の人材が求められています。今回は、ニーズの高い「潜在資格」と、潜在資格取得者を活用したい政府の施策についてご紹介します。

ニーズの高い「潜在資格」一覧

看護師

看護職員は、医師など他の資格職と比較しても潜在率が高いと言われており、厚生労働省の推計では70万人もの潜在看護職員がいるものとみられています。しかし、現在は潜在看護師を把握する仕組みが存在しません。そこで、政府では離職時の「ナースセンター」への届出制度を確立し、潜在看護師の状況を把握するシステムづくりを計画しています。ナースセンターは47都道府県に設置されており、就職先を探している看護師と病院側の求人のニーズを結びつける無料職業紹介を実施していますが、その利用が進んでいないため、ナースセンターの機能を強化し、離職した看護師のスムーズな復職支援を行いたいという考えです。職業紹介のほか、メールなどによる情報提供、ブランクのある看護師への復職研修ハローワークや地域の医療機関との連携なども計画されています。ナースセンターの復職支援強化施策については2015年10月より実施される予定であり、今後が注目されます。

介護福祉士

高齢化社会が進み、ますます人材確保が必要となる介護分野。特に数ある介護資格の中でも上位の資格である介護福祉士を持っている方は貴重な人材です。しかし、厚生労働省の資料によると、2009年9月時点で、介護福祉士の資格を持っているものの介護の仕事から離れている「潜在的介護福祉士」は、介護福祉士資格を持つ方のうち34%にのぼると推計され、これらの有資格者の活用が課題となっています。
介護福祉士の復職を促進するため、2015年1月に公表された厚生労働省の「介護人材確保の具体的な方策について」の資料では、2015年10月に施行されるナースセンターの取組を参考に、離職した介護福祉士の届出制度を構築する方針が記されています。届出により離職者の状況を把握することや、潜在介護福祉士が復職を目指す場合、ブランクによる不安感を払拭するために介護技術の再研修職場体験による再就業支援を行うなどさまざまな支援が計画されています。

◇介護福祉士について詳しくはこちら
http://www.brush-up.jp/guide/31.html

保育士

待機児童問題を抱え、保育士不足の解消が望まれる保育の現場。2015年1月に厚生労働省が発表した『保育士確保プラン』の資料では、保育士の人材を確保するさまざまな施策を打ち出されました。その中で、「離職保育士に対する再就職支援の強化」が謳われており、離職保育士に対して保育士・保育所支援センターへの登録を促進し、再就職希望の状況を把握することで、再就職に向けた研修案内・求人案内など再就職に向けたきめ細かな支援を行うとしています。そのほか、勤続年数や経験年数に応じた保育士の処遇改善を進めるとされ、潜在保育士を積極的に登用する取り組みが進められています。

◇保育士について詳しくはこちら
http://www.brush-up.jp/guide/35.html

まとめ

NHK「クローズアップ現代」でも紹介された看護・医療分野を始め、さまざまな分野で「潜在資格」が注目され、有資格者の人材が求められています。政府でも、再就職支援や、復職の際に心配の種となるブランクを埋めるための研修など、潜在資格者を積極的に集めるための施策を進めており、今後の動向が注目されます。

参考URL

厚生労働省:『人材不足分野等における人材確保・育成対策推進会議』取りまとめ
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000056282.html

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