


実家に住んでいるので、料理はほとんどしません…。でもやっぱり上手になりたいという夢はあります。
オムライスって誰もが知っている親しみのある料理ですが、特に卵の部分が難しいイメージ。上手に作れるのか心配ですが、がんばりたいと思います!


西洋料理主席教授。服部栄養専門学校調理師科を卒業後、フランスの有名レストラン「トゥールダルジャン」、「ジャマン」で経験を積み、同校調理技術部での研究および学生の指導にあたる。「ザ・シェフ」、「ハングリー!」などTV番組・ドラマの料理監修・指導も担当。




野菜は荒みじんに、鶏肉は1口大に切っていきます。
ここでのポイントは、ズバリ包丁使い!脇をしめて前へ滑らせながら切っていきます。 鶏肉を切るときは、皮目を下にして切りましょう。

包丁には様々な種類があり、刃がカーブしているか平かによって切り方が変わります。今回はカーブしている包丁だったので、刃の後ろの方で押してずらして切るようなイメージ。平らな包丁は逆に前の方から引いてくるイメージです。
フォームも大事。きちんと脇をしめて固定させること、そして、切れる包丁を使い、極力余計な力を入れないようにすることが大きなポイントです。




フライパンにサラダ油を熱し、まずはタマネギを炒めます。
タマネギに油がまわったら鶏肉を入れ、鶏肉に火が通るまで炒めます。最後にピーマン、ハムを入れて炒めます。

炒め混ぜる時、木べらだけを動かしてしまいがちですが、それだと均等に火が通りません。必ずフライパンも動かしながら混ぜていきましょう。
また、フライパンを返しながら炒めるのもおすすめ。
材料を先端側に寄せ、力を抜いて肘を起点に自分の方に引くようにするのがコツです。手首を使って持ち上げてもうまく返らないので注意しましょう。




タマネギが透き通ってピーマンがしんなりしたら、ご飯を入れて混ぜながら炒めます。ほぐれてきたらケチャップを入れ、色むらのないようによく混ぜ炒めます。
最後に塩・コショウで味を整えてできあがり。
チキンライスをお皿に盛っておきます。





卵をボールに割り入れ、混ぜ合わせます。
鉄のフライパンに油を敷き、強火で熱します。うっすら煙が見えたら油を入れ、混ぜた卵を流し込み、素早くかき混ぜます。
卵は半熟のうちに寄せ、オムレツの形に整えます。
チキンライスの上にオムレツをのせ、中を開きます。


実はオムレツは、卒業試験の課題になるほど難易度が高いんです。
今回は鉄のフライパンを使いましたが、ご家庭ではテフロンのフライパンで十分。その場合は、上記(4)の返す行程を行わずに寄せて整えるだけにした方がうまくいきます。
今回卵を3個使った理由は、タンパク質の固まる速度が早すぎず遅すぎず、作りやすい分量だから。もし多すぎると思ったら、卵2個に牛乳を足して調整すると良いでしょう。
卵の量が少ないだけだとそれだけ早く固まってしまうので、より素早く仕上げる必要があります。


ケチャップは細く出して左右に振りながら、お皿いっぱいにかけるとキレイに。
彩りのパセリは、さし色が活きる中心にトッピングしましょう。


プロ直伝のオムライスづくりはいかがでしたか?
本当に料理経験が少なかったので、始めは基本的なこともできない自分に情けなく…。でもこのレッスンで、単なる料理の行程を学ぶだけでなく、料理の色々な面を知ることができ、面白さに気づくことができました。
何より完成できたことはとてもうれしかったです。次はもっと上手く作ろう!と意欲もわいてきました(笑)
これから料理を始めようと思いましたか?
思いました!
出来なかったことが1つ、2つと出来るようになるだけで、今まで遠くにあった「料理」をずっと身近に感じられるようになった気がします。この気持ちを忘れないように、これを機会に家でも料理に積極的にトライしてみたいと思います。
白井さんの料理の腕前はいかがでしたか?
正直、筋が良いと思いますね。
言われたことをしっかりこなすというのは、当たり前のことでもなかなか実行できないものです。
白井さんはその点きちんと対応できていたので、これから機会を増やして練習していけば、料理上手になれるのではないでしょうか。
今このページを見ている料理やらず嫌いの人たちに一言!
料理というのは「物理」などと同じ、原理に基づくものです。感覚やセンスよりも、料理道具や材料に合わせた扱い方を習得することで、グンと上達します。
まずは本を読んだり教室に通うなど、ぜひ始めの一歩を踏み出してみてください!
