イノベーション人材育成を目指す「日本リスキリングコンソーシアム」とは？
個人や企業に向け、リスキリングの研修プログラムを提供する「日本リスキリングコンソーシアム」が発足。省庁や自治体、企業が一体となって立ち上げた日本リスキリングコンソーシアムの目的とは？コンソーシアム参画企業や研修プログラムと併せて徹底解説します！
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公開:2022-07-14 09:00 (最終更新:2024-04-22 17:00)
日本リスキリングコンソーシアムとは
官民一体でリスキリングの機会を提供する共同企業体
日本リスキリングコンソーシアムは、省庁や自治体、団体・企業が一体となり、リスキリングの機会を提供する共同企業体です。
「学び続けよう、未来のために。」をコンセプトに、2022年6月16日に発足しました。
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リスキリングとは
日本リスキリングコンソーシアム発足の目的
日本は「デジタル後進国」に位置することをご存知でしょうか？
国際経営開発研究所（IMD World Competitiveness Center）が実施するデジタル競争力ランキングの順位は、2021年が28位、2022年が29位と、ランクが低迷。
先進国およびアジア諸国の中で下位に位置しています。
これは、今後の日本の経済発展が危ぶまれている状態にあるといえるでしょう。
※世界デジタル競争力ランキング2021・2022（IMD）よりBrushUP学び作成
- 少子高齢化による労働人口減少
- 地方と大都市、中小企業と大企業のデジタル格差
- デジタル人材の不足
- 働き方改革
以上のように、大きな課題を抱える日本。
経済発展のためにも、早急に人材スキルを底上げし、多様な働き方を選択できる社会にすることが必要不可欠です。
そこで、イノベーション人材の育成をおこない、これからの日本を担う人材を輩出することを目的に、日本リスキリングコンソーシアムが発足しました。
出典 IMD World Competitiveness Center／世界のデジタル競争力ランキング
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日本リスキリングコンソーシアムに参画している団体
日本リスキリングコンソーシアムは、Google日本法人を主幹事とし、「協力・後援」「リスキリングパートナー」「ジョブマッチングパートナー」の3つに分かれ、以下の団体が参画しています。
主幹事
グーグル合同会社
協力・後援
| 省庁 |
|---|
| 総務省・経済産業省・デジタル庁 |
| 自治体 |
| 石垣市・出雲市・伊勢市・愛媛県・大分県・大阪府・鹿児島県・北九州市・吉備中央町・熊本市・神戸市・佐賀県・竹富町役場・千葉県・栃木県・鳥取県・富山県・長野県・浜松市・広島県・福島県・松坂市・三重県・三島市・宮城県・都城市・宮崎市・山形市・横浜市・四日市市 |
| 団体 |
| 一般社団法人グラミン日本・一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会・シリコンバレー ジャパン プラットフォーム・全国商工会青年部連合会・一般財団法人地域活性化センター・デジタル人材育成学会・一般社団法人日本経済団体連合会・日本商工会議所・一般社団法人日本旅館協会 |
| 企業 |
| SBIホールディングス株式会社・株式会社JTB・信金中央金庫・日本航空株式会社・ヒューマンホールディングス株式会社・フューチャー株式会社・リクルートワークス研究所 |
リスキリングパートナー
| Aidemy・株式会社アイ・ラーニング・アステリア株式会社・アドビ株式会社・Indeed Japan株式会社・Winスクール・株式会社オデッセイコミュニケーションズ・グーグル合同会社・株式会社クラウドワークス・合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・コードキャンプ株式会社・ServiceNow Japan 合同会社・サイボウズ株式会社・ザ ドリーム コレクティブ・CTCテクノロジー株式会社・シスコシステムズ合同会社・jinjer株式会社・株式会社スタートアップテクノロジー・株式会社セールスフォース・ジャパン・株式会社テレワークマネジメント・東京都立産業技術高等専門学校・株式会社解ける問題・Dropbox Japan株式会社・日本オラクル株式会社・一般社団法人日本ディープラーニング協会・日本マイクロソフト株式会社・パーソルキャリア株式会社・株式会社Hagakure・HubSpot Japan株式会社・Facebook Japan・株式会社Progate・Project MINT・株式会社ポテパン・マインドシフトライフ株式会社・Moon Creative Lab Inc.・ヤフー株式会社・ラーニング ツリー インターナショナル株式会社・ランサーズ株式会社・レッドハット株式会社・株式会社Waris |
ジョブマッチングパートナー
| 株式会社RDサポート・Indeed Japan株式会社・ウェブスタッフ株式会社・エン ジャパン株式会社・株式会社クラウドワークス・株式会社広済堂ホールディングス・株式会社日経HR・株式会社ネオキャリア・パーソルキャリア株式会社・株式会社ビズリーチ・株式会社マイナビ・ランサーズ株式会社・リインフォース株式会社・株式会社リクルート・株式会社Waris |
※2022年11月記事執筆現在
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日本リスキリングコンソーシアムの内容
400以上の研修プログラムと就業支援サービスを提供
日本リスキリングコンソーシアムでは、400以上の研修プログラムと就業支援サービスを提供します。
研修プログラムの領域は幅広く、
- クラウド
- マーケティング
- ダイバーシティ、働き方改革について
- インターネットセキュリティ
- AI
- デザイン
- データ分析
など、最新のデジタル技術を活用したスキルや、新しい働き方についてを学習できる内容となっています。
また、
- レベル分けがしてあるので、段階に合わせた受講が可能
- 有料のプログラムもあるが、無料プログラムも多数展開
以上の特徴があり、誰でも自分が習得したいスキルのプログラムを選択することができます。
研修プログラムの例
以下、実際の研修プログラム例を紹介します。
Google Developers Machine Learning Bootcamp（グーグル合同会社）
- 無料講座
- 機械学習を学習し、より実践的な技術習得ができる4ヶ月間の集中プログラム
Google アナリティクス アカデミー（グーグル合同会社）
- 無料講座
- Googleのデータ分析ツールを利用し、高度なデータ収集と分析の方法を学ぶ
Oracle Cloud Infrastructure Foundations（日本オラクル株式会社）
- 無料講座
- クラウドの基礎知識とオラクルが提供するIaaSサービスの概要を学習。無償の認定試験を受験することでスキル証明が可能
ノーコード／ローコード開発ツール「kintone(キントーン)」アプリ作成編①～⑤（サイボウズ株式会社）
- 無料講座
- サイボウズが提供する開発ツールを利用し、アプリ開発の基礎を学ぶ
IoT／DX 入門（シスコシステムズ合同会社）
- 無料講座
- デジタルトランスフォーメーション（DX）とは何かを、プログラミングやサイバーセキュリティ基礎などをカバーしながら学ぶ
Meta for Businessトレーニングプログラム（Facebook Japan）
- 無料講座
- InstagramおよびFacebookをビジネスで活用する方法を学ぶ
※いずれも2022年11月記事執筆現在の情報です
関連記事：
DXとは何か？なぜDX推進が企業に求められているのかをわかりやすく解説！
就業支援サービスについて
日本リスキリングコンソーシアムでは、研修プログラムにより習得したスキルを活かせる就職・転職支援も展開しています。
コンソーシアムに登録すると、ジョブマッチングパートナー企業が運営する求人情報サイトや転職エージェントを一覧で確認することができます。
ジョブマッチングパートナーは、現在、15社の企業が参画（2022年11月記事執筆時）。
世代・スキルや経歴・希望職種などから、自身に適した就業支援サービスを選択することが可能です。
中小企業こそ積極的な活用を
最先端のデジタル技術を保有する企業が、リスキリングパートナーとして多数参画している日本リスキリングコンソーシアム。次々と新しい講座が提供されています。
そのため、常に新しいことを学び、スキルアップできることが、利用者にとって最大のメリットといえるでしょう。
中小企業は、社員再教育への予算配分が難しいことも珍しくありません。
無料プログラムも多くある日本リスキリングコンソーシアムは、中小企業にこそ活用する価値が大きいことがポイントです。
また、研修プログラムは、コンソーシアム参画企業のソフトウェアやクラウドサービスを利用した講座も多彩。
該当のソフトやクラウドを導入している企業は、コンソーシアムの積極的な活用が推奨されます。