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簿記2級の難易度・合格率

簿記は、お金の流れを学ぶ資格であるため、ビジネスにおいては必要不可欠なうえ、初学者が独学でも学びやすいという特徴があります。
簿記2級は3級と比べ、合格率が低く難易度の高い資格といえます。

今回は、簿記2級の難易度や合格率、おすすめの勉強方法や独学で合格を目指すポイントなどを詳しく解説します。
これから簿記の勉強を始めたい方、資格取得を検討中の方はぜひ参考にしてください。

更新日:2021-09-17(公開日:2019-02-12)

この記事を監修したのは

公認会計士:佐久間 清光 氏

公認会計士:佐久間 清光

簿記2級とは?

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さまざまな業種に必要とされる簿記のスキル

簿記2級で学習する内容は、「商業簿記」「工業簿記」です。

商業簿記
「商業簿記」は、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)をおこなうための知識です。

工業簿記
「工業簿記」は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能で必須の知識です。

3級・1級のレベル
一方、簿記3級では簿記2級よりもやさしい基本的な「商業簿記」を学びます。
簿記1級は、合格すると税理士試験の受験資格が得られます。

2015年度に全面的な見直し

2015年度に全面的な見直しをおこない、2016年度からの3年間で段階的に改定してきました。

主な変更点は次のとおりです。
<新しい分野>
・連結会計
・税効果会計
・リース会計
・外貨建会計など

<削除された分野>
・為替手形
・保証債務
・社債など

変更は次のような背景により、実施されました。

合格率は低下傾向にある
簿記2級の近年の合格率は9%~29%程度と、低下傾向にあるのは、この2016年度からの出題範囲の改定等の影響を強く受けているといわれています。
順次変更される予定ですので、情報収集をきちんとおこないましょう。

簿記2級の難易度・合格率は?

簿記2級の難易度は?

簿記2級の試験は、下記の条件でおこなわれます。
見てのとおり、商業簿記に加え工業簿記の問題が新しく入ってきます。
そのため、簿記3級に比べ難易度はかなり高くなります。

・試験科目:商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)5題以内
・試験時間:90分
 従来は120分ですが、2021年度より試験時間が変更となります。
・合格点:70%以上

簿記2級 直近10回の合格率は?

以下に、日商簿記2級の過去10回にわたる合格率を紹介します。

回数試験実施日実受験者数合格者数合格率
第158回2021年6月13日22,711人5,440人24.0%
第157回2021年2月28日35,898人3,091人8.6%
第156回2020年11月15日 39,830人 7,255人 18.2%
第154回2020年2月23日 46,939人 13,409人 28.6%
第153回2019年11月17日48,744人13,195人27.1%
第152回2019年6月9日41,995人10,666人25.4%
第151回2019年2月24日49,766人6,297人12.7%
第150回2018年11月18日49,516人7,276人14.7%
第149回2018年6月10日38,352人5,964人15.6%
第148回2018年2月25日48,533人14,384人29.6%

※第155回試験(2020年6月14日実施予定)は、中止となりました。

合格率の比較
級別に過去10回の合格率を比較してみましょう。

最高合格率最低合格率平均合格率
3級67.2%28.9%48.4%
2級28.6%8.6%20.5%
1級13.5%5.9%9.6%

このデータを見てもわかるように、簿記3級、2級、1級の順に徐々に難易度は高くなっていきます。

簿記2級のおすすめの勉強方法

勉強スケジュール

あくまでも一例ですが、以下の勉強スケジュールがおすすめです。

最初の1週間:簿記の基礎
2週目~:2級商業簿記の知識をインプット
2ヶ月目:2級工業簿記の知識をインプット
3ヶ月目:過去問を3回は解く

合格までの勉強時間は200時間

簿記2級の勉強時間は、トータルで200時間以上は必要でしょう。
ただし、簿記の基礎知識を持っているか否かで変わってきます。

簿記2級を初めて受験する方、簿記の知識がまったくない方は、基礎知識を身につけるために50時間は必要だと考えてください。
そのため、簿記の基礎知識がある方、簿記3級程度の知識がある方の場合は、必要な勉強時間は150時間程度とになります。
ただし、簿記3級を取得してから長時間経っている場合には、前者だと思った方がよいでしょう。

スケジュールを立てる
勉強の期間は、半年、1年などあまり長くなると集中できず、効率的ではありません。
まずは3ヶ月後に受験するという目標を決め、スケジュールを立てましょう。

過去問を押さえ工業簿記をマスター

過去問から出題傾向を押さえることが大切です。
出題内容は以下のとおりです。
なかでも出題傾向の安定度からいって、工業簿記は必ずマスターしておくべきです。

●仕訳問題
多く出題されるので、過去問題をこなしながら完璧に理解しておきましょう。

●個別論点
最近の試験では、有価証券、固定資産(リースを含む)、各種の引当金、外貨建取引、税効果会計、連結会計の個別論点のほか、個別財務諸表(株主資本等変動計算書を含む)や連結財務諸表(連結精算表を含む)を作成させるといった問題など多岐にわたって出題されています。

●財務諸表や精算表等決算、本支店会計に関する問題
新論点である連結会計について、本問では連結精算表が出題される可能性もあります。

●工業簿記
出題は安定しているので、丁寧に過去問をチェックすることが本試験での得点につながります。

過去問を使った効果的な勉強方法

日商簿記検定2級合格に必要な勉強時間は、およそ150時間から200時間。
最初にテキストを読み込むことは大切ですが、なにより重要なものが過去問です。
日商簿記2級の出題傾向、形式をつかむためにも過去問題集を通して確認することを忘れないでください。

まずは問題を解いて、理解を深める
このとき問題内容を理解する必要はありません。
勉強を進めていくうえでの要点を押さえるためなので、時間をかけずにすらすらと流し見する程度で構いません。

おおまかに問題を把握したあとは、実際に過去問1回分を解きます。
間違えた問題だけでなく、理解ができなかった問題に印をつけておいて、解説を確認しましょう。
1回目では、解説を読んでもなかなか理解ができない問題もあるかもしれません。
面倒かもしれませんが、再度テキストを振り返り理解を確かなものにしておきましょう。

理解するまで繰り返し解く
ここからは、繰り返しになります。
同じ過去問を繰り返し解いていき、問題文を見ただけで回答が頭に浮かぶレベルまでもっていくのがポイント。
1回分の過去問を完璧に理解できれば、他の年度の問題においてもスムーズに回答できるようになっているはずです。
間違えた問題は都度解説を確認し、理解するまで繰り返します。

同じことの繰り返しですので、モチベーションの維持が大変かもしれません。
実際にやり始めると、特に最初の方は間違えが多く嫌気がさしてくることでしょう。
それでも諦めずに繰り返すことで正解率、回答スピードは確実にあがるはずです。

簿記2級の過去問での出題傾向は?

基本的な問題が多い反面、難しい問題や問題文が多い問題もあり!

基本的な問題が多い反面、難しい問題や問題文が多い問題もあります。
全体を通して見ると基本的な問題が多い印象です。
しかし、試験問題の改定がおこなわれた影響からか最近の日商簿記2級試験には「過去問や問題集で見たことがない問題」「問題文が多い出題」も頻出しています。

出題傾向を読み解く

過去問での出題傾向を見ていきましょう。

2018年2月・第148回試験の内容
2018年2月25日に開催された第148回試験の合格率は29.6%。
工業簿記の分野は比較的簡単でしたが、商業簿記は難しい内容となっていました。
改定により追加された「連結精算表の作成問題」が特に難易度が高く、3割近くの方が白紙のまま提出したという話です。

2018年6月・第149回試験の内容
2018年6月10日に開催された第149回試験では、合格率がわずか15.6%。
全体的に難易度が高く、各問題のボリュームが多い内容でした。
第2問、第3問の仕訳問題において、すべて仕訳しようとするのではなく、回答できるものから進める部分点狙いが対策としてあげられます。

2018年11月・第150回試験の内容
2018年11月18日に開催された第150回試験は、合格率がさらに落ち込み14.7%。
特に商業簿記の問題文が多くなっており、苦戦している方が多かった印象です。
第2問が特に難しく出題される傾向が強いため、他の問題を先に解答するのも手の1つかもしれません。

得意な問題から解き始める
傾向として、第1問は仕訳問題、第2問は伝票会計や個別論点、第3問は財務諸表作成・精算表作成問題、第4問は費目別計算、第5問は総合原価計算や標準原価計算などが問題に選ばれています。
まず試験問題全体に目を通し、得意とする問題を確実に解き始めることをおすすめします。

簿記2級が活かせる仕事

簿記2級は多彩な仕事に活かせます!

簿記2級を活かせる業界は、まず製造業です。
簿記3級は小規模な会社での業務には役立ちますが、製造業で使用する知識は身につけられません。

一方、簿記2級を学習しておけば、製造業における企業の支出、「物を作る」費用について理解できるので、その知識を活かすことができます。

どのような職種であっても武器となる
また、経理職の採用では、簿記2級を採用条件にしている企業が多く、営業職でも簿記の資格を持っていると1つの武器となるでしょう。
取引先企業の経営状況の把握やコスト管理や収益率への意識が高まったりと、部署にかかわらずビジネスのあらゆる場面で役立ちます。
ビジネスパーソンなら、どのような職種であっても簿記2級は強力な武器となります。
さらに、税理士事務所などの職員募集も大半が簿記2級以上です。

まとめ

ここまで、簿記2級の難易度や合格率、おすすめの勉強方法などについて紹介しました。
さまざまな業種に必要とされるスキルでありながら、比較的挑戦しやすい検定です。
興味のある方は、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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監修者プロフィール

この記事を監修したのは

佐久間 清光 氏

公認会計士:佐久間 清光

公認会計士

有限責任あずさ監査法人のパートナー(2018年退任)
さくま会計事務所の所長(現任)
監査法人MMPGエーマック代表社員(現任)
フェリス女学院の監事(現任)
神奈川大学の非常勤講師(現任)
さくま式簿記講座の講師(現任)

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