建設業経理士は、建設業における簿記知識や会計処理能力の向上を図ることを目的に財団法人建設業振興基金が実施している資格です。難易度の高い1,2級は建設業経理士検定、初歩的な3,4級は建設業経理事務士検定という名称で行われています。この資格を武器に就転職やキャリアップを目指すのであれば、2級以上は取得しておきたいところ。日商簿記試験検定試験と出題範囲や方式が似ているので、合わせてチャレンジする人も少なくありません。
資格・スキルの活かし方有資格者は、主に建設業を営む企業に経理担当として勤めるのが一般的。特に公共事業などを請け負っているような会社では、この資格が経営事項審査の加点評価対象となることから、経理担当者の必須資格としているところも少なくありません。建設業への就転職を希望する人、特に経理部門を目指す人はぜひ取得しておきたい資格です。また有資格者に資格手当などを支給している企業も多く、社内キャリアアップや収入アップへも武器となる資格です。
こんな人が向いています建設業は、他業種と異なり、特殊な会計処理方法や勘定科目などがあるので、経理担当者のみならず、経営やコスト監理部門などであっても、これらの専門知識は身につけておいて損はないでしょう。また建設業と関連、取引のある異業種の中にも、経営事項審査を受ける企業もあり、有資格者がいることは企業としても強みとなります。一方で、取引先企業の財務状況を把握し、経営リスクを回避する上でも欠かせない存在となるでしょう。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 建設業経理士検定 |
試験日 |
【平成30年度 建設業経理士検定試験 上期(1級・2級)】 |
試験区分 | 民間資格 |
主催団体 | 財団法人建設業振興基金 |
受験資格 | 特になし |
合格率 | 4級:75~80%程度 3級:60~65%程度 2級:30~40%程度 1級(※):原価計算15~25%程度、財務諸表20~25%程度、財務分析25~45%程度 ※1級は原価計算、財務諸表、財務分析の3科目から成る科目合格制をとっており、3科目全てに合格すると1級資格者となります。 |
出題内容・形式 | 試験の内容 1級建設業原価計算、財務諸表論及び財務分析 2級:建設業の簿記・原価計算及び会社会計 3級:建設業の簿記・原価計算 4級:簿記のしくみ |
検定料 | 1級(1科目) 7,200円 1級(2科目同日受験) 10,300円 1級(3科目同日受験) 13,300円 2級 6,100円 3級 5,100円 4級 4,100円 2級・3級(同日受験) 11,200円 3級・4級(同日受験) 9,200円 |
問い合わせ先 |
財団法人建設業振興基金 http://www.kensetsu-kikin.or.jp/gyom2/ 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-2-12 TEL:03-5473-4581 |