電験三種合格率はどのくらい?

電験三種の合格率を年度ごとに紹介します。あらかじめ具体的な数字を確認しておくことで、難易度のイメージがしやすくなるでしょう。
令和6年・7年(2025年)の最新合格率
| 実施年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
| 令和7年度上期 | 12.9% | 24,766人 | 3,201人 |
| 令和6年度下期 | 16.8% | 24,547人 | 4,117人 |
| 令和6年度上期 | 16.0% | 25,416人 | 4,064人 |
参考電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の試験結果と推移」
令和6年度の電験三種試験は、上期16.0%、下期16.8%と、近年の平均と同程度の合格率でしたが、令和7年度上期の試験では12.9%とやや低水準に落ち込みました。
これは、CBT方式が導入された新制度下で一番低い合格率であり、試験全体の難易度が高いことが改めて示されています。理論・電力・機械・法規の科目別合格率も前年より低い傾向で、基礎〜応用まで幅広い知識が求められる傾向です。
過去10年の合格率推移
| 実施年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
| 令和6年度 | 16.4% | 49,963人 | 8,181人 |
| 令和5年度 | 18.8% | 52,735人 | 9,894人 |
| 令和4年度 | 11.7% | 62,571人 | 7,307人 |
| 令和3年度 | 11.5% | 37,765人 | 4,357人 |
| 令和2年度 | 9.8% | 39,010人 | 3,836人 |
| 令和元年度 | 9.3% | 41,543人 | 3,879人 |
| 平成30年度 | 9.1% | 42,976人 | 3,918人 |
| 平成29年度 | 8.0% | 45,720人 | 3,698人 |
| 平成28年度 | 8.5% | 46,552人 | 3,980人 |
| 平成27年度 | 7.7% | 45,311人 | 3,502人 |
参考電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の試験結果と推移」
※令和6〜4年度の数値は、いずれも上期・下期試験の合計で算出。
過去10年の推移を見ると、合格率は長らく1桁〜10%前後で推移してきました。しかし、令和4年度の制度改正で年1回から年2回の実施になって以降、合格率がやや上昇しています。令和5年度は合計18.8%、令和6年度も16.4%と相対的に高めです。
さらに、令和5年度上期からはCBT方式が導入され、受験機会・受験のしやすさが広がった点も合格率が上昇傾向にある背景といえます。
電験三種の科目別合格率
| 科目 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
| 理論 | 18.7% | 17,173人 | 3,217人 |
| 電力 | 24.8% | 16,965人 | 4,211人 |
| 機械 | 19.1% | 16,794人 | 3,203人 |
| 法規 | 23.1% | 17,255人 | 3,990人 |
参考 電気技術者試験センター「令和7年度第三種電気主任技術者上期試験の結果について」
電験三種の合格率を科目別に表にまとめました。それぞれの傾向をしっかり確認しておきましょう。
関連記事第三種電気主任技術者(電験3種)の試験内容は?受験資格や試験時間も解説します。
理論試験
| 実施年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
| 令和7年度上期 | 18.7% | 17,173人 | 3,217人 |
| 令和6年度下期 | 29.2% | 17,266人 | 5,044人 |
| 令和6年度上期 | 23.2% | 17,705人 | 4,103人 |
| 令和5年度下期 | 32.9% | 17,307人 | 5,690人 |
| 令和5年度上期 | 26.6% | 20,994人 | 5,588人 |
参考 電気技術者試験センター「プレスリリース一覧」
理論試験では、電気理論や電磁気、電気回路に加え、電気計測・電子計測など幅広い分野から出題されます。数式や計算問題が多く、公式の暗記だけでは対応が難しいのが特徴です。基礎的な数学力や物理的な理解が求められるため、電気分野の学習経験が浅い人ほど難易度を高く感じやすい科目といえるでしょう。
電力試験
| 実施年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
| 令和7年度上期 | 24.8% | 16,965人 | 4,211人 |
| 令和6年度下期 | 25.3% | 16,560人 | 4,185人 |
| 令和6年度上期 | 25.2% | 17,310人 | 4,365人 |
| 令和5年度下期 | 33.8% | 15,894人 | 5,375人 |
| 令和5年度上期 | 25.4% | 18,411人 | 4,685人 |
参考 電気技術者試験センター「プレスリリース一覧」
電力試験では、発電所や変電所の仕組み、送配電設備の設計・運用、屋内配線や電気材料などが出題されます。理論よりも設備や現場をイメージする理解力が求められ、暗記量も多いのが特徴です。計算問題と知識問題が混在するため、基礎からバランスよく学習しないと得点しづらく、安定した合格が難しい科目といえます。
機械試験
| 実施年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
| 令和7年度上期 | 19.1% | 16,794人 | 3,203人 |
| 令和6年度下期 | 24.9% | 16,678人 | 4,160人 |
| 令和6年度上期 | 26.3% | 17,459人 | 4,592人 |
| 令和5年度下期 | 30.3% | 16,741人 | 5,079人 |
| 令和5年度上期 | 24.6% | 19,024人 | 4,673人 |
参考 電気技術者試験センター「プレスリリース一覧」
機械試験は、電気機器やパワーエレクトロニクスを中心に、電気応用、照明・電熱、電気化学、自動制御、メカトロニクスなど非常に出題範囲が広い科目です。専門用語や原理理解が欠かせず、分野ごとに学習内容が大きく異なるため、苦手分野を放置すると得点が伸びにくい傾向があります。網羅的な学習と反復演習が求められる、難易度の高い科目です。
法規試験
| 実施年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
| 令和7年度上期 | 23.1% | 17,255人 | 3,990人 |
| 令和6年度下期 | 24.4% | 17,018人 | 4,144人 |
| 令和6年度上期 | 27.3% | 17,945人 | 4,902人 |
| 令和5年度下期 | 32.0% | 17,153人 | 5,494人 |
| 令和5年度上期 | 28.8% | 20,489人 | 5,899人 |
参考 電気技術者試験センター「プレスリリース一覧」
法規試験では、電気事業法や電気設備の技術基準など、保安に関する電気法規と電気施設の管理に関する知識が問われます。文章中心の出題が多く、一見すると暗記科目に思われがちですが、条文の趣旨や適用場面を理解していないと正答が難しいのが特徴です。細かな数値や表現の違いも問われるため、繰り返し確認する丁寧な学習が求められる科目といえるでしょう。
電験三種試験の難易度はどのくらい?

電験三種試験の難易度について解説します。これから受験しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
・電気系資格の中での立ち位置
・他の国家資格との比較
・難易度を大学で例えると?
電気系資格の中での難易度
| 資格 | 合格率 |
| 電験三種 | 12.9%(令和7年度 上期) |
| 第二種電気工事士 | 71.4%(令和7年度 下期・技能試験)/55.4%(同・学科試験) |
| 第一種電気工事士 | 60.3%(令和7年度 下期・技能試験)/57.9%(同・学科試験) |
| エネルギー管理士 | 33.5%(令和7年) |
参考 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の試験結果と推移」、「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」、「第一種電気工事士試験の試験結果と推移」
参考全国エネルギー管理士連盟「エネルギー管理士情報」
電験三種は、電気系国家資格の中でも難易度が高い試験とされています。出題範囲は工業高校電気科レベルとされるものの、理論・電力・機械・法規の4科目すべてで専門的かつ実務を意識した知識が求められます。
電験三種は、電気工事士(第一種・第二種)より上位に位置づけられる資格で、取得すると電気工事士の学科試験が免除される点からも、専門性の高さがうかがえます。設備の保安・管理を担う立場の資格であるため、短期対策ではなく計画的で継続的な学習が不可欠です。
関連記事電気工事士試験の合格率・難易度は?1種・2種別に紹介します。
関連記事【2026年1月最新版】電気・建築系の資格一覧|おすすめランキング
他の国家資格との比較
| 資格 | 合格率 |
| 電験三種 | 12.9%(令和7年度 上期) |
| 宅建士 | 18.7%(令和7年度) |
| 公認会計士 | 7.4%(令和7年度) |
| 行政書士 | 14.54%(令和7年度) |
参考 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の試験結果と推移」
参考不動産適正取引推進機構「令和7年度宅地建物取引士資格試験結果の概要」
参考公認会計士・監査審査会「公認会計士試験の合格発表の概要について」
参考行政書士試験研究センター「■最近10年間における行政書士試験結果の推移」
電験三種は、技術系国家資格の中でもトップクラスの難易度といわれます。たとえば、宅地建物取引士は合格率が近い年もありますが、電験三種は理論・電力・機械・法規の4科目すべてをクリアする必要があり、学習範囲が広く専門性も高い点が大きな違いです。
一方で合格すれば、電気設備の保安管理という高度な独占業務に関われるため、仕事の幅が広がり、就職・転職や昇進で評価されやすい資格といえるでしょう。
関連記事 電宅建の合格ラインとは?合格点・合格率の推移と合格基準を紹介します。
難易度を大学で例えると?
電験三種の難易度を大学受験にたとえると、偏差値58〜65程度とされ、MARCH(マーチ)レベルに相当するといわれます。基礎理論の理解だけでなく、計算問題や応用力も求められるため、短期対策では対応が難しい試験です。
長期間にわたって計画的に学習を進める必要があり、大学受験勉強と重なる要素が多い点も特徴といえるでしょう。
電験三種の合格率が低い理由
・広範囲な専門知識が必要なため
・応用力を問う計算問題が多いため
・科目合格制度の利用で一発合格者が少ないため
・受験資格がなく受験者が多いため
電験三種の合格率が低い理由はいくつかあります。事前にしっかり確認しておき、攻略の参考にしてください。
広範囲な専門知識が必要なため
電験三種は、理論・電力・機械・法規の4科目すべてに合格する必要があり、出題範囲が非常に広い試験です。電気理論や電力システムといった基礎分野から、設備の管理や保安に関する法規まで、幅広い専門知識が求められます。
各科目の出題範囲は明確に示されているものの、複数の学習領域を横断して理解する必要があるため、一部分だけに特化した学習では対応できません。全体を見据えた計画的な学習が不可欠です。
応用力を問う計算問題が多いため
電験三種の試験では、実戦的な計算問題が多く出題され、公式を暗記するだけでは対応できないケースが少なくありません。問題作成方針でも、基本理論や法令の理解を前提とした応用力・判断力を重視すると明記されています。
具体的な電気設備や運用を想定した設問も多く、計算力に加えて実務を意識した応用力が求められる点も難易度が高い理由です。
科目合格制度の利用で一発合格者が少ないため
電験三種では科目合格制度が導入されており、4科目のうち一部のみ合格した場合でも「科目合格」として認められます。最初に合格した試験以降、申請により最大で連続5回まで当該科目が免除されるため、複数回に分けて合格を目指す受験者が多いのが実情です。
令和4年度から年2回受験が可能になり、この制度を活用しやすくなったことも、一発合格者が少ない理由の一つといえるでしょう。
受験資格がなく受験者が多いため
電験三種は受験資格や年齢制限がなく、誰でも挑戦できる国家資格です。そのため受験者数が多く、令和6年度には年間で約5万人が受験しています。受験資格が設けられている試験の場合、受験者層がある程度絞られます。
電験三種は学習が十分でない段階でも受験できるため、受験者の幅が広がり、結果として合格率が低くなりやすい試験といえるでしょう。
関連記事電気主任技術者3種(電験3種)は実務経験が必要?免状交付条件について解説します。
電験三種の合格に必要な勉強時間はどのくらい?

電験三種は合格率が低く、十分な学習時間の確保が欠かせない試験です。一般的には、合格までに必要な勉強時間は約1,000時間といわれています。1日3時間の学習を継続した場合でも、合格までに1年ほどかかる計算であり、短期間での対策は難しいでしょう。
4科目それぞれで性質や出題傾向が異なるため、計画を立ててバランスよく学習を進めることが重要です。普段あまり勉強する習慣がない人は、まず毎日机に向かう時間を確保することから始めるとよいでしょう。
電験三種の試験に合格するコツ
・過去問演習でアウトプットを繰り返す
・科目別合格制度を活用する
・独学なら通信講座も検討する
電験三種の試験に合格するための、具体的なコツを3つ紹介します。これから勉強を始める方は、ぜひ参考にしてください。
過去問演習でアウトプットを繰り返す
電験三種試験の対策では、過去問演習によるアウトプットが欠かせません。過去問を解くことで出題傾向や頻出分野を把握でき、実践力を高められます。
問題は電気技術者試験センターの公式サイトに掲載されているため、積極的に活用しましょう。繰り返し演習を行うことで問題形式に慣れ、解答スピードや正確性が向上し、本試験でも落ち着いて対応できるようになります。
科目別合格制度を活用する
電験三種の試験では科目別合格制度が採用されており、4科目を一度にすべて合格する必要はありません。まずは得意科目から確実に合格し、苦手科目を後回しにする戦略も有効です。
科目ごとに集中して学習できるため、理解が深まり効率的な勉強につながります。長期間で計画的に取り組める制度のため、自分の学習ペースに合わせて無理なく合格を目指せる点も大きなメリットです。
独学なら通信講座も検討する
電験三種を独学で目指す場合、通信講座の活用も有効な選択肢です。数学や電力分野の基礎知識がない状態で学習を進めるのは難易度が高く、途中でつまずくケースも少なくありません。
通信講座を利用すれば、専門講師による解説や体系的に整理された教材を活用でき、理解不足を補いながら学習を進められます。効率よく知識を定着させたい人にとって、心強いサポートとなるでしょう。
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関連記事電気主任技術者3種(電験3種)は独学で合格可能?勉強法を解説します。
電験三種の合格率に関するよくある質問
・合格基準点はどのくらい?
・テキストや教材の選び方は?
・文系出身でも合格できる?
ここでは、電験三種の合格率に関する疑問をQ&A形式で解説します。お悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
Q. 合格基準点はどのくらい?
A.各科目100点満点中60点以上が目安です。
電験三種の合格基準点は、各科目100点満点中60点以上が目安とされています。理論・電力・機械・法規の4科目すべてで基準点を超える必要があり、1科目でも不足すると不合格です。
ただし、試験の難易度によっては補正が入ることもあり、年度や試験回によって実質的な合格ラインは前後する場合があります。確実に合格を狙うには、各科目で安定して60点以上を取れる実力を身につけることが重要です。
Q. テキストや教材の選び方は?
A.自分の知識レベルに合っていて、理解しやすい教材を選ぶことが大切です。
電験三種試験は学習範囲が非常に広いため、現在の自分の知識レベルに合う教材を使う必要があります。電気や数学の基礎知識に不安がある場合は、図やイラストでの説明があるなど、解説が丁寧な初心者向けの教材を選ぶと理解しやすくなります。
一方、基礎がある人は、過去問を中心に解説が充実した問題集を併用すると効果的です。また、4科目すべてに対応しているか、最新の試験制度に対応しているかも必ず確認しましょう。継続して使える教材を選ぶことが、合格への近道です。
Q. 文系出身でも合格できる?
A.計画的に学習を進めれば、電験三種に合格することは十分可能です。
電験三種の試験には受験資格がないため、文系出身者や社会人からの挑戦者も多くいます。
ただし、理論や機械試験では数学や物理の基礎知識が求められるため、最初は難しく感じるかもしれません。その場合は、高校レベルの数学や物理から復習し、基礎を固めてから専門科目に進みましょう。時間をかけて計画的に学習を続けることが合格のコツです
計画的な学習で、難関資格「電験三種」の攻略を目指そう
電験三種は合格率が低く、理論・電力・機械・法規の4科目すべてで専門性の高い知識と応用力が求められる難関資格です。出題範囲が広く計画的な学習が欠かせませんが、科目別合格制度や通信講座を活用することで、無理のない学習が可能です。十分な勉強時間を確保し、自分に合った方法で継続的に取り組めば、文系出身者でも合格は目指せるでしょう。
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