議題3:資格を活かせる具体的な分野と事例
ドローン資格を取得したら、具体的にどのような分野で活躍できるのでしょうか?
スクール運営者だからこそ語れる、現在の主要な需要から未来の可能性まで、幅広い活用事例を紹介します。
建設・設計における需要
建設や設計など測量業界では、点検業務でドローン活用が増えています。「従来の測量方法では入札で全然勝負にならない」という業界の声も聞かれるほどドローン技術の導入は進んでいるようです。
お客様からは「もう使わないと置いていかれるよ」という声も聞かれ、測量や点検業務においてドローン活用が業界標準になりつつあるとの見方が示されました。 特に効率化や競争力向上の観点から、積極的な導入が進んでいるようです。
「本当にこの半年になって点検業務の方が増えています」と語るスクール講師もいました。「業界で知り合った元受けの会社さんも、今後点検業務を受ける業界はドローンを扱うように政府からも案内が来ている」とのことでした。
あるスクールでは、卒業生が点検業務の会社を立ち上げ、従来の人力による点検と併せてドローン技術も導入したいと相談してきたそうです。このスクールはドローン導入のサポートを行い、その卒業生が地方自治体から受注した点検業務を一緒に実施したとのことです。
このように建設・設計分野では、ドローン技術を取り入れることで、業務効率化と新たな仕事獲得の可能性が広がっています。
新たに広がるドローン活用と可能性
従来の建設・測量分野に加え、新たな活用分野も広がっています。農薬散布やゴルフ場の管理、災害時の状況確認など、さまざまな領域でドローンの活用が進んでいます。
「農薬散布用のドローンを使って雪害対策や害虫駆除など、特殊な領域でも活用が広がっています」とあるスクール関係者は語ります。「また災害対応では、必ず生かせる道がものすごくあります」と、可能性を強調しました。
また、「ドローンって正直言って何に使うかわからないんですね。始めだしてどんどん変わってきます」と続けます。「昨日あったのは看板、建物の壁に塗料を塗ってほしいという依頼です。ちょっと考えつかなかったのですが、知り合いのドローン会社に聞いたら、高圧洗浄機をつないで壁を洗浄している事例がありました」ということです。
また、他の参加者からは「犬の散歩とかできたら面白いと思います。飼い主は外に出ずにプログラミングしてドローンの動きを調整し、1時間ぐらい外に回ってきてもらう」というユニークなアイデアも提案されていました。
議題4:ドローン資格取得から仕事を獲得するまでのポイント
ドローン資格を取得した後、どのように仕事につなげていけばよいのでしょうか?
資格取得のハードルを下げる経済的支援から、実際の仕事獲得に役立つネットワーク構築まで、実践的なアドバイスが語られました。
活用できる助成金・支援制度
前編ではリスキリング支援助成金の基本情報をご紹介しましたが、ここではその具体的な活用方法についてさらに詳しく見ていきましょう。
座談会では、複数人での申請が効率的であるという実践的なアドバイスが共有されました。「同じ会社から手間も一緒だし、じゃあ2人で行こうか3人で行こうかと言って来られていることもあります」と述べています。会社単位での申請で、コストパフォーマンスを高められるようです。
この支援制度は、企業が従業員のスキルアップを支援する際に特に活用しやすいものです。助成金の利用により、企業は複数の社員に資格取得の機会を提供しやすくなるとのことでした。申請手続きには「手間はかかりますけどね」との注意点もありましたが、この制度を活用することで、企業の人材育成予算を有効に使えるというメリットがあります。
一等資格の取得を目指す場合には「ハローワークとかありますね」との情報もあり、より高度な資格にもサポート制度があるようです。
卒業後の仕事につながるコミュニティの活用
資格取得後の仕事獲得には、スクールのコミュニティを活用する方法も有効です。
座談会では「卒業生のコミュニティを作り、大きな案件があれば卒業生同士で紹介しています」という話でした。「ある案件では、私たちと卒業生がチームを組んで対応しました。お互いにメリットのある関係です」と具体例も語られています。
また「卒業生にドローンを飛ばせる人を紹介してほしい」という問い合わせがあると、「卒業生の一斉メールを流して、この会社さんでこういうことを探してますよ」と連絡する取り組みが紹介されました。ある程度絞って、赤外線検査ができるかなど、特定のスキルを持つ人材をマッチングする仕組みもあるようです。
このように資格取得後も継続的な関係の積み重ねが仕事獲得の鍵となるようです。
議題5:ドローン資格取得を検討する人へのアドバイス
ドローン資格の取得を迷っている方へ。
さまざまな選択肢と将来性について、現場経験に基づいた具体的なアドバイスがありました。
目的にあった資格選び
資格選びは、その目的によって異なります。「仕事で必要なら国家資格を目指すべきですが、趣味で飛ばすだけなら、民間資格でも十分かもしれません」という意見が聞かれました。
「比較的期間も短くうちのスクールの民間資格は取れますので、それでも十分ではないでしょうか」と述べており、利用目的に応じた選択の重要性が強調されました。特に趣味であったり飛行させる場所が限られていたりするのであれば、必ずしも国家資格が必要ではないという見解も示されています。
また、段階的な取得プロセスとして「民間資格を取ったらすぐにライセンスが発行されるので、その間に手頃な価格でドローンを購入し実際に飛行させて、次のステップとして経験者で参加を勧めています」との意見も。この方法だと、実際の飛行経験を積んでから国家資格に挑戦できるメリットがあるようです。
高まるドローンパイロット需要
ドローンパイロットの需要は高まる一方ですが、単なる操縦技術だけでなく、専門知識や経験が求められています。
「パイロットの需要はものすごくあります。仕事はあるんです」と語る講師はドローン業界の現状について話しました。
「ただ、それに伴った技術を持っているパイロットが少ないのが現状です。しっかりとした知識と経験を持っていれば、必ず稼げる業界だと思います」と専門知識の重要性を強調しました。
また「ドローンは今から何に使われていくかとか、わからないぐらい可能性があります」という意見も。「業務の効率化とか競争力を上げるという意味では、積極的に考えていただきたいと思います」と実用面での価値も語られました。
講師陣に共通していたのは、ドローン業界はまだ成長している途中ではあるものの、大きな可能性を持っているという点です。未来への期待が感じられました。
ドローン資格取得への第1歩 未来の可能性を見据えて
座談会を通じて明らかになったのは、ドローン業界の大きな可能性と将来性です。建設・測量業界を中心に需要は高まり続け、農業や災害対応、さらには壁面洗浄など想像を超える活用法も登場しています。資格取得後はスクールのコミュニティ活用で仕事の機会も広がるでしょう。
技術と知識を身につけ、助成金も活用しながら変化の波に乗り遅れないよう、未来を見据えた一歩を踏み出してみませんか。
ドローン座談会 参加スクールの紹介
JAAドローンパイロットスクール湘南横浜
藤沢にあるJAAドローンパイロットスクール湘南横浜です。当校は日本航空教育協会(JAA)の認定校として開校しました。
JAAの教則のもと、飛行実績十分なドローンオペレーターが、ドローンを運用する知識や技術に加え、様々なノウハウを指導し、安全重視·現場目線の講習を行っています。
短い講習期間であっても、初学者が10時間以上の飛行時間を確保するカリキュラムを行っています。それにより、修了後には趣味でも仕事でも自信を持って飛ばせる実力がつきます。
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iiSORA福岡ドローンスクール
福岡市西区のiiSORA福岡ドローンスクールは、国土交通省登録講習機関として、国家資格取得を強力にサポートします。
当スクールの強みは、確かな実績と天候に左右されない室内練習場に加え、撮影、点検、農薬散布、物資運搬など、実務経験豊富な講師陣による実践的な指導。ライセンス取得後のドローン活用まで見据えた丁寧なサポートで、あなたのドローンキャリアを力強くバックアップします。
SKYFIGHT柳瀬川ウイング
SKYFIGHT柳瀬川ウイングは、キャリアコンサルタントがインストラクターのドローンスクールです。
ドローンパイロットを目指し資格を取得して、ご希望の方には、現役キャリアコンサルタントが、キャリアに関する相談を一緒に考えます。
法人の方には、出張で講習を行うことも可能です。
まずは、フライト体験付き説明会に是非ご参加ください。
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