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日商簿記1級の難易度と合格率は?独学での合格は可能?勉強時間はどれくらい?

日商簿記1級の難易度と合格率は?独学での合格は可能?勉強時間はどれくらい?

簿記1級は合格率10%前後と難易度が高く、多くの勉強時間を要します。
簿記1級合格には少なくない努力が必要ですが、それを踏まえても取得に価値がある資格です。

具体的にどのようなメリットがあるのか、難易度や合格率、独学で合格できるのか、勉強上の難しさやおすすめの学習方法などについても詳しく解説します。

更新日:2023-07-12(公開日:2023-04-20)

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簿記1級とは?どのような価値がある?

日商簿記1級は難易度が高く、価値も高い資格!

簿記1級とは?

簿記1級には3種類ある

  • 日本商工会議所:日商簿記1級
  • 全国経理教育協会:全経簿記1級
  • 全国商業高等学校協会:全商簿記1級

通常、簿記1級とは日商簿記1級のことを指します。

高度な知識を要求される難関試験

また、日商簿記1級は「簿記の最高峰」といわれます。

その理由は、合格率10%前後の難関試験であることと、高度な知識を要求される難易度の高い試験であることです。

日商簿記1級では「簿記の本質を知ること」が重要です。
学問的な要素も併せ持つため、丸暗記やパターン学習では合格できません。
1級の内容を理解することにより、ビジネスシーンにおける問題解決のための「応用力」や「実践力」が身につきます。

ちなみに、日商簿記1級の偏差値は64~67程度といわれています。
これは、社会保険労務士や中小企業診断士、一級建築士と同等です。このことからも簿記1級の難易度の高さが伝わるのではないでしょうか。

簿記1級は受験資格がなく、どなたでも挑戦できる資格です。しかし、合格するためには多大な努力が必要であるといえるでしょう。

価値の高い資格

上述の内容から、日商簿記1級の合格者は「会計のスペシャリスト」とも呼ばれます。
資格取得すると専門的な知識と技術を保有している証明にもなり、非常に価値の高い資格といえるでしょう。

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簿記1級の試験科目は?簿記2級との違いは何?

商業簿記と工業簿記は2級と比較してもかなり範囲が広がり、理論やより深い理解を求められるため難易度がさらに上がります。
そして「商業簿記と会計学」および「工業簿記と原価計算」をそれぞれセットとして学んでいくことになります。

科目ごとの配点は以下のようになっています。

試験科目 配点
商業簿記 25点
会計学 25点
工業簿記 25点
原価計算 25点

試験時間は商業簿記と会計学で90分、工業簿記と原価計算で90分、合わせて180分となります。

商業簿記と会計学

まず、実際の試験前半で出題される商業簿記と会計学ですが、これらは実務で会計処理をおこなううえでも大切な要素が多く含まれます。

具体的に見ると、商業簿記は仕訳や財務諸表、帳簿の記入など実践的な出題が多く、浅く広い範囲での知識を求められます。
これに対し、会計学では企業会計原則のような条文の穴埋め問題、財務分析についての問題や、○×問題などの理論中心で、狭く深い範囲の知識が必要となります。

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工業簿記と原価計算

試験の後半の工業簿記と原価計算では、工業簿記では標準原価計算に関する問題、原価計算は意思決定に関する問題がよく出題されます。
こう見ると難しそうですが、工業簿記でも原価計算の問題が出題されるため、しっかりと原価計算の内容を覚えておけば工業簿記の問題も解きやすくなります。

注意点

工業簿記・原価計算では特に注意すべき点があります。
それは最初の1問で出した答えをもとにして、それ以降の問題を解いていかなければならない出題形式のため、最初を間違えてしまうと全部の問題が不正解になる点です。
つまり2級までと違って部分点を狙うことは難しく、一貫性のある理解が必要になります。

また、理論に対する理解を試されるさまざまな出題パターンに慣れるために、少しでも多く過去問に当たっていくことも必要といえます。

実際に出題された問題を確認できる

日商簿記1級の試験問題は、試験実施団体である日本商工会議所のホームページで公開されています。

2023年6月11日に実施された第164日商簿記1級の問題も、試験当日に公開されています。

受験をお考えの方は、どんな問題が出題されたかを確認し、対策を進めておくことをおすすめします。

引用 日本商工会議所 |【第164回簿記検定試験】1級の問題を公開しました

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簿記1級の合格率は?簿記2級の半分以下!

日商簿記1級の合格率は10%程度

日商簿記1級の合格率

日商簿記1級の合格率は毎年8~13%程度です。
簿記3級の合格率が50%前後、簿記2級が20%前後ですから、これまでの級と比べてみても圧倒的に合格率は低くなります。
記1級は簿記2級からさらに試験範囲が拡大し、より高度な知識を求められるため、このように難易度の高い資格となっています。

当然年によって合格率に差が出ますが、過去の合格率をさかのぼってみても、10%前後を推移しており、15%に届くような回はありません。

実際に直近の試験で1級と2級の合格率を比較してみると以下のとおりになります。

実施回試験実施日1級合格率2級合格率1・2級の差
第164回2023年6月11日12.5%21.1%8.6%
第163回2023年2月26日24.8%
第162回2022年11月20日10.4%20.9%10.5%
第161回2022年6月12日10.1%26.9%16.8%
第160回2022年2月27日17.5%
第159回2021年11月21日10.2%30.6%20.4%
第158回2021年6月13日9.8%24.0%14.2%
第157回2021年2月28日7.9%8.6%0.7%
第156回2020年11月15日13.5%18.2%4.7%
第154回2021年2月28日28.6%
第153回2019年11月17日9.8%27.1%17.3%
第152回2019年6月9日8.5%25.4%16.9%
第151回2019年2月24日12.7%

※第155回試験(2020年6月14日実施予定)は、中止となりました。
※試験の実施は、2級が年3回に対し、1級は年2回のみです。

1級の合格率に注目すると、どの年を見てもやはり8%~13%程度と大変低い割合になっています。
例外として、第157回試験は1級・2級ともに合格率が極端に低い結果でした。

こうして比較するだけでも、2級までと同じ感覚で勉強をしていては、とても1級には合格できないということがわかります。

参考 日本商工会議所「簿記 検定試験 受験者データ」

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簿記1級の勉強時間はどのくらい?

日商簿記1級の勉強時間

必要な時間は800~2,000時間程度

では、簿記1級を受験するのに、実際にどのくらいの勉強時間を確保すればよいのでしょうか。
日商簿記1級の勉強時間の目安を調べてみたところ、一般的に必要な時間は800~2,000時間程度とされています。

しかし、なかには500時間弱で合格した方もいるなど、勉強時間には差が出やすいようです。
同じ試験で合格を目指すのにもかかわらず、これだけ差が出るのには以下のような理由があります。

知識レベルによる差

まず、その時点で簿記にまったく触れたことのない初学者なのか、1級の勉強を始める時点で2級合格までの知識が完全に備わっているのかで大きく変わってきます。
初学者の場合は、まず簿記3級レベルの知識を身につけるのに約50時間、続いて2級になると約80~100時間が必要になります。
さらにそこから1級の勉強を始めることになるので、どうしても合計勉強時間が長くなってしまいます。

勉強時間の使い方による差

次に、勉強に使う時間の密度です。
例えば、1日数時間、家事や雑用に中断されることなく集中して机に向かえる方と、通勤・通学時間のような細切れの隙間時間が主な勉強時間になる方とでは、やはり学習効率が変わってきます。

勉強方法による差

どのような方法で勉強するかによっても勉強時間に差が出ます。
独学なのか、通学スクール(予備校)や通信講座(通信教育)を利用するのかによって以下のような違いがあるため、かかる勉強時間も変わってくるでしょう。

比較ポイント通学スクール
通信講座
独学
費用
~20万円程度の受講料がかかる
※国の給付金が利用できる場合もあります

テキスト代などのみ
教材
テキストや動画など豊富な教材が用意されている

自分で最新版の参考書などを購入する必要がある
サポート
講師へ質問が可能&スタッフによる学習支援が充実

周囲に合格者などがいない場合、相談できない
勉強時間
効率的な学習でより短期間の合格を目指せる

場合によっては1年以上かかる場合もある

通学スクールや通信教育を利用すると費用はかかりますが、効率よく学べる教材が用意されています。
また、最新の情報とテキストが提供され、専門の講師によるサポートを受けることができます。
そのため、独学と比較すると短期間で合格を目指しやすくなるでしょう。

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独学の場合、自分の生活スタイルに合わせて学習スケジュールを自由に組むことができます。
しかし、勉強を始める前にテキストを選ぶなどの準備から始める必要があります。また、不明点があった時に相談できる相手がおらず、解決に時間がかかる場合もあるでしょう。

このように、どういった勉強方法を選ぶかによって必要な時間は変わってきます。
独学で合格を目指す場合は、1年以上の勉強時間が必要になるケースもあるでしょう。

どちらの勉強方法もメリット・デメリットがあります。
そのため、いつ頃の受験を目指すのか、自身の生活スタイルはどちらが適しているのかなどを考慮したうえで、十分な学習時間を確保しましょう。

関連記事:
スクールや通信講座の活用がおすすめの理由

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簿記1級の合格は独学では難しいのか?

これまで日商簿記3級、2級を独学で取得した方のなかには、1級もこれまでと同じように独学で受験しようと思われる方もいるかもしれません。
1級の合格は絶対に独学では不可能かと問われると、「合格の可能性は必ずしもゼロではない」という答えになります。
ただし、「1級は頑張るだけでは受からない」といわれるだけの理由があり、とても難しいのが現実です。

そして、その難しさの理由は多々あります。

求められるレベルがきわめて高い

日商簿記1級合格には「きわめて高いレベル」が要求されます。

この資格試験を主催する日本商工会議所のホームページにおいて「極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。」と明記されているほど、高い知識と技能が求められることになります。

出典 商工会議所の検定試験「簿記1級」

3級と2級の知識がある前提

まず1級を目指す方は、3級と2級の知識を確実に習得済みであることが前提となります。
2016年の出題区分の変更以降、難しくなっているといわれる下位級の知識をしっかりと身につけたうえで、さらに広い範囲と深く専門的な知識を有することを求められます。

簿記1級の試験範囲は広く深い

簿記1級の難易度が高い理由の1つが「試験範囲が膨大」であることです。
2級に比べると2倍とも3倍ともいわれるテキストは、ただ範囲が広くなったことに比例してページ数が増えただけではありません。
それぞれ問われる論点の難易度も上がっていくため、単純にこれまでどおり勉強して時間数を増やせばよいというわけにはいかないでしょう

丸暗記では対応できない

また、理論の正確な理解が必要とされるため、ただ丸暗記するだけでは問題の少しの変更にも対応できなくなります。
これらの理由から、2級と比べページ数は2~3倍程度の増加でも、実際の難易度は5~10倍にもなるといわれています。

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テキスト選びが難しい

書店では簿記1級のテキストや問題集がいくつも販売されています。
さまざまな出版社や教育機関が出版しており、インターネット上でもあらゆる書籍が入手できるでしょう。

そのため、独学での受験を検討している場合は、まず自分に向いている参考書や問題集を、自分で判断しながら選ぶ必要があります。

テキスト選びの段階で手間がかかる

独学でテキストを選ぶ場合、「これがあなたにとって一番使いやすいテキストです」と教えてくれる人もいなければ、それを買ったからといって、逐一質問に答えてくれたり、紙面にある情報以上のサポートをしてくれたりする人もいません。

まずインターネット上の口コミなどを参考に自分で情報を集め、テキストを選ぶところから簿記1級への挑戦がはじまります。

つまずくポイントが多い

簿記1級はその膨大な出題範囲のなかに、計算問題や理解が難しい論点に関する問題が多数出題されます。
4択形式や感覚的な解き方で解答できるものではないため、全体をきちんと理解することが必要となります。

理解できずに行き詰まる可能性も

実務で経理をしている方が見ても難しいといわれる内容を学んでいく過程で、自分一人ではどうしても理解しづらいことが出てくるでしょう。
そこが理解できないために先に進めないことになると、まだ学ぶべきことを多数残したまま行き詰ってしまう可能性も大きくなると考えられます。

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受験までに必要となる勉強時間がとても多い

これまで記述したとおり、「それぞれの論点の難易度が大幅に上がっている」「膨大な範囲の知識を定着させるための時間が必要」なうえ、多少問題を変えられても対応できるようになるために「理論の暗記を確実なものにするだけの時間と根気が必要」になるのが簿記1級です。

モチベーションの維持だけでも大変

これをひとりで取り組む場合、つまずいても質問をする相手もおらず、励まし合える仲間もいないため、1年から数年間と長期化しやすい学習期間を、休まず学び続けるというモチベーションの維持だけでも大変となるでしょう。

維持ができなければ合格以前、試験会場にたどり着く以前の、申し込みをする段階までに挫折してしまう可能性があります。

試験の時間配分が難しい

このように2級と比較して試験科目が格段に増えるのにも関わらず、試験時間は180分しかありません

2級の試験時間が90分(※)であり、それに比べると2倍の試験時間が充てられているため、一見とても長くなったように思えます。
しかし、出題範囲と難易度、合格の条件(足きり制度)を考えると180分は決して長くはありません。

時間配分を考えずただひたすら問題を解いていくやり方では、時間が足りないことが十分に考えられるでしょう。

※2021年度より、それまで120分だった2級の試験時間が90分へ変更になりました。

時間配分、解答の要領を身につける必要がある

どこを素早く解き、どこにどれだけの時間をかけるのがベストなのかを知り、それを体で覚えるための要領を身につけることも合格するために必要になります。

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さらに簿記1級には「足切り制度」が存在します。

2級では商業簿記、工業簿記の点数の内訳がどうであっても合計が70点あれば合格になりますが、>1級の場合は科目それぞれに必要な最低点数が設定されています
これが足切り制度、足切りラインと呼ばれるもので、4科目のうち1科目でも40%(10点)に満たない場合は、合計点が70点を超えていても不合格になってしまうのです。

得意科目のみでは合格できない

そのため未学習・苦手論点があるだけで合格は遠のき、得意科目のみで点数を稼ぐ学習方法では決して合格できない試験といえます。

「傾斜配点」と呼ばれる相対評価で合否が決まる

簿記1級は「傾斜配点」という配点調整を実施しているといわれています。
聞きなれない言葉かも知れませんが、試験に用いられる採点基準のことです。
例えば、合格率を調整するため、正答率の高い問題の配点を上げるといったものです。

日商簿記2級の試験は100点満点中70点取れば合格となる試験ですが、簿記1級は相対評価となるため、合格ラインに変動があるというのが特徴です。

配点調整について

2級までの採点基準は絶対評価とされ、あらかじめ問題ごとに決められた配点の合計が70点に達した時点で合格となります。

しかし、相対評価では問題ごとに配点を決められてはいても、いくつかの解答サンプルが用意されており、あまりに平均点が低かったり高かったりする場合は、配点そのものが変更されてしまいます。

簿記1級はその配点調整が入るため、結果的に上位10%程度の合格率になる仕組みといわれています。

難問の正解が合格につながるわけではない

この配点調整は受験者の大多数が正答した問題の点数を上げ、大多数が誤答した問題の点数を下げるため、難しい問題を解けたからといって合格になるわけではありません。

つまり、基本的な問題を正解できないと高い配点の問題を取り逃すことになるため、合格が遠のいてしまうおそれが出てきます。

そのため、少しでも点数を取りたいと思って努力しても、ほかの人が解けないような難しい問題ばかりに力を入れていては、逆に合格の可能性が下がることもありえるのです。

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日商簿記1級に合格すると税理士資格の受験が可能になります。
つまり、公認会計士や税理士、中小企業診断士など、その先につながる仕事を目指す一定の人たちが毎回受験者に含まれることになります。

受験者は勉強に慣れた高学歴の人も多く、これまでの勉強時間が数千時間におよんでいることも珍しくありません。
受験者のレベルは非常に高いといえるでしょう。

経理や経営に携わっている受験者が多い

また、1級まで取得しようとする人たちは実際の仕事で経理や経営に携わっていることも少なくなく、日常的に数字に触れ、帳簿等に慣れている方が多い傾向です。
そのなかで10%程度に絞られる合格者に入る必要があるのです。

独学が難しい理由のまとめ

簿記1級が難しい理由は多々ありますが、やはり一貫して問題になるのは「的確なテキスト選びが困難」「長期間のモチベーションの維持が難しい」「つまずいた時に質問ができない環境」「理論の正確な理解が難しい」「実際の試験を時間通り解くための要領をつかみにくい」などが挙げられるでしょう。
いずれもひとりでは解決が難しいケースが多く、日商簿記1級に関してはあまり独学をすすめられない理由となります。

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簿記1級を獲得するメリットは?

簿記1級を獲得するメリット

このように学習期間が長く、その内容も難しいうえに、合格率の低い簿記1級ですが、もちろん苦労してでも取得することに意味はあります。

就職・転職が有利になる

まず、第1に就職・転職が有利になります。
簿記1級は「大企業の経理」が務まるレベルの知識を有するものとされます。

資格保有者は高く評価される傾向

専門性の高い知識と技能であるため、経理・財務関係や、税理士事務所、公認会計士などの仕事を希望するときにはもちろん、企画部門でも能力を発揮できると見込まれることで、大企業への就職の可能性が高まります。

同時期に複数人が就職試験に挑むことになっても、希少性の高い日商簿記1級の資格保有者は高く評価されるでしょう。

実際に主要求人サイトで調査したところ(2022年12月時点)、簿記1級取得を必須もしくは歓迎条件にしている求人の平均年収は約500万円となっていました。
この給料水準は、日本の平均年収である433万円(令和2年分民間給与実態統計調査)と比較しても高いことがわかります。

資格を取得することで、より条件の良い仕事に就けることは大きなメリットといえるでしょう。

出典 国税庁 令和2年分民間給与実態統計調査

資格手当や早期昇進につながる

現時点で企業経理や会計事務所員などの会計職に就いている方は、簿記1級の取得により資格手当などを得られるだけでなく、早期昇進につながる可能性があります。

会計に携わる仕事をする方は税法や会計などに関して常に知識を更新し、学び続けることが必要となります。
難関といわれる簿記1級を取得するだけの知識と技能、そしてそれを学ぶ姿勢は、さらなる上位職就任へとつながっていくでしょう。

進学や起業に有効

また、進学においてもこの資格は有効です。
大学などの推薦入学の際、簿記2級よりさらに上の資格は高い評価を得られます。

難易度の高い資格ではありますが、高校生のうちに取得できれば非常に価値のある学生として認められるでしょう。

起業をする、フリーランスになるなどの進路を選んだ場合でも、確実に経理処理が可能になるため、帳簿の管理が万全になり、経営上の不安が減ることが予想されます。

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資産形成に役立つ

さらに、自分自身の資産形成にも役立ちます。
簿記の資格取得で得た知識と技能があれば、経済に関するニュースや書籍の理解度が格段に上がります。

また、決算書などから投資先の経営状態を読み取ることができるようになり、株式や不動産投資などの投資先を選ぶ際にも大きな力になります。
社会の動きや経済情勢を知り、お金の流れを正しく把握・管理することにより自らの資産を大きくできるのではないでしょうか。

簿記1級の取得で税理士、公認会計士を目指せる

税理士試験の受験資格が得られる

日商または全経の簿記1級に合格すると、税理士試験の受験資格が得られることもメリットの1つでしょう。

税理士試験を受験するには、大学卒業等の学識要件あるいは実務経験等の職歴が必要になります。
しかしその要件を満たしていない場合でも、税理士にチャレンジできるのが簿記1級の取得なのです。

簿記1級に合格することで、税理士試験受験資格を得る方法は、学歴や実務経験を問わないため、税理士や公認会計士を目指すうえで最短のルートの1つといえるでしょう。
簿記1級が税理士や公認会計士などの国家試験の登竜門といわれるのはこのためです。

税理士に必要な学習を進められる

また、税理士の必須受験科目に「簿記論」があります。
標準的に500時間程度の勉強時間が必要ともいわれていますが、日商か全経の簿記1級を学習し終えた方は、この簿記論の学習内容の大半を終えている段階に入っています。

そして、もう1つの必須受験科目である「財務諸表論」の理解も簿記1級の学習を終えた時点で、かなり進んでいる状況です。
税理士に必要な5科目合格のうち2科目分の学習がかなり進んだ状態になるメリットがあるのです。

大きな自信になる

最後にもうひとつ、簿記1級に合格するということは、自らの力で、きわめて高度なレベルを求められる専門分野でのスペシャリストになるということです。

そして、もう1つの必須受験科目である「財務諸表論」の理解も簿記1級の学習を終えた時点で、かなり進んでいる状況です。
努力の末にこの難関試験を突破し、専門の知識と技能を手に入れたという事実は、とてつもなく大きな自信になることでしょう。

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簿記1級を取得するためには通信講座や予備校に通うのがおすすめ!

このように取得することでさまざまなメリットを得られる日商簿記1級ですが、難関資格であり、独学では合格が難しいのが現実です。

スクールや通信講座での学習が推奨される

独学でなければ不都合が生じるといった理由がないのであれば、資格取得のためのスクールや通信講座を利用するのがおすすめです。

市販のテキストや問題集が悪いわけではありませんが、スクールや通信教育校は、たくさんのライバル校があるなかで、休むことなく受講生の合格率を上げるなどのブラッシュアップを続けています。

受講生の意見や疑問を吸い上げてテキストのクオリティを上げ、直近の試験の出題傾向を調べ、把握し、一層合格率を上げるための講義や対策問題集を簿記のスペシャリストであるプロの講師たちが作り上げているのです。

不明点を質問し、解決できる

スクールや通信教育校では、資格に関しての勉強のプロが、独学よりもかなり短い期間で、効率的な勉強方法と要領を教えてくれるだけでなく、目指す試験日に向けて確実な学習計画を組んでくれます。
勉強がぐっと楽になることは間違いないでしょう。

わからないことがあれば専門の講師に質問ができる環境も、簿記1級という難しい資格を目指すうえでの大きな強みです。

モチベーションの維持がしやすい

また、常に講師や一緒に頑張る仲間がいたり、合格者の体験記などの提供があったりすることは、長期間のモチベーション維持にとても役に立つでしょう。

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簿記1級講座の費用や学習期間を比較!

簿記1級を目指せる講座を費用や学習方法、学習期間で比較できるよう一覧にまとめました。
簿記1級合格のために通信講座や通学スクールの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

スクール
講座
学習方法受講料(税込)学習期間
資格の大原
簿記1級合格コース(Web通信)
通信124,700円約6ヶ月
資格合格を目指すならクレアール
簿記1級講義パックWeb通信
通信132,000円約8ヶ月
資格の大原
簿記1級合格コース
通学
(全国)
124,700円約6ヶ月
資格スクール大栄
簿記1級標準コース
通学
(全国、自宅受講も可能)
204,490円
※別途入学金22,000円
約7ヶ月
資格の学校TAC
1級合格本科生
通学204,300円約9~12ヶ月

給付金制度で学費の負担が抑えられる

講座によっては「教育訓練給付金」という国の資格取得支援制度を利用することが可能です。

簿記講座は教育訓練給付金制度のうち、一般教育訓練給付金の対象となっている場合が多くなっています。
この一般教育訓練給付金給付金制度を利用することで、受講料の20%の金額が国から支給されます。

制度の対象となっているかは講座や受講エリアによって異なりますので利用を検討する方は事前にスクールへ確認することをおすすめします。 併せて、給付を受けるための条件や申請方法についても確認しておきましょう。

関連記事:
働く人の強い味方「教育訓練給付金」とは?

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まとめ

ここまで簿記1級に関しての難易度や合格率、合格を目指すための方法について記述してきました。

合格に向けて長期での取り組みになることをはじめ、勉強をするうえで問題になることや、資格を取得するメリットなどがおわかりいただけたかと思います。

簿記1級は決して簡単な資格試験ではありません。

しかし、誰でも簡単に手にできる資格ではないからこそ取得する意味は大きく、実際に取得すれば、社会から求められる人材となることができるでしょう。
また、間違いなく今よりも社会情勢や経済が把握できるようになります。

そして、自身の仕事だけでなく、収入面や生活においても大きな力になり、それをやり遂げたという自信になるのです。

簿記1級を資格取得する意味は、とても大きいといえるでしょう。

自身に合った勉強方法を選ぶことが大切

勉強するからには確実に合格を目指すことが大切です。
努力することは大切ですが、やみくもに方向も定まらないまま突き進むのではなく、効率的に無駄のない形での努力を続けましょう。
一歩を踏み出すために、情報を集め、自身に適した道を選ぶことも大切です。

「独学では難しそう、合格できるか不安だ」という方は、スクールや通信講座の利用がおすすめですので、検討してみてはいかがでしょうか。

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