中国語は英語についで世界で2番目に使用人口の多い言語といわれています。中国は現在、急速な経済成長を遂げており、ビジネスのフィールドとして世界中から注目されています。中国語を使いこなせる人材へのニーズも非常に高く、中国語検定試験は、年間受験者数が4万人を越える人気資格となっています。中国語の能力を準4級~1級の6段階に分けて評価しますが、ビジネス分野で中国語を武器にするならば、2級の取得を目指しましょう。
活躍の場従来、日本をはじめとする多くの海外企業にとって、中国はローコストオペレーションのための「生産拠点」でした。しかし、経済が急速に発展し豊かになった現在、世界は中国を最も重要な「消費市場」の一つとして認識し始めています。中国語の実務的な能力があることを証明できれば、海外進出企業での昇進や希望職種への異動などで大変有利となるでしょう。もちろん、ガイドや通訳へのニーズも高く、多方面での活躍が期待できます。
こんな人が向いています中国との取引や赴任を予定しているビジネスパーソン、ガイドや通訳を目指す人はもちろん、中国語を学ぶ学生にも自分の能力を客観的に示す指標としてチャレンジすることをおすすめします。本資格は中国関連企業や大学・高校でかなり高い評価を得ており、団体受験をするケースが多いようです。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 中国語検定試験 |
試験区分 | 民間資格 |
主催団体 | 一般財団法人 日本中国語検定協会 |
受験資格 | 特になし |
合格率 | 【準4級】77.7% 【4級】48.9% 【3級】34.6% 【2級】30.2% 【準1級】15.2% 【1級】1.5% ※第79回試験結果(※1級のみ第78回結果)より |
出題内容・形式 | <出題・解答方式> リスニング(選択式)+筆記(選択式・記述式) ※マークシートによる選択式及び一部記述式 ※準1級・1級にはリスニングによる書き取りあり <認定基準> 【準4級】 学習を進めていく上での基礎的知識を身につけていること。 基本単語約500語(簡体字を正しく書けること),ピンイン(表音ローマ字)の読み方と綴り方,単文の基本文型,簡単な日常挨拶語約50~80。 【4級】 平易な中国語を聞き,話すことができること。 (学習時間120~200時間。一般大学の第二外国語における第一年度履修程度。) 単語の意味,漢字のピンイン(表音ローマ字)への表記がえ,ピンインの漢字への表記がえ,常用語500~1,000による中国語単文の日本語訳と日本語の中国語訳。 【3級】 基本的な文章を読み,書くことができること。 簡単な日常会話ができること。 (学習時間200~300時間。一般大学の第二外国語における第二年度履修程度。) 単語の意味,漢字のピンイン(表音ローマ字)への表記がえ,ピンインの漢字への表記がえ,常用語1,000~2,000による中国語複文の日本語訳と日本語の中国語訳。 【2級】 複文を含むやや高度の中国語の文章を読み,3級程度の文章を書くことができること。日常的な話題での会話が行えること。 単語・熟語・慣用句の日本語訳・中国語訳,多音語・軽声の問題,語句の用法の誤り指摘,100~300字程度の文章の日本語訳・中国語訳。 【準1級】 社会生活に必要な中国語を基本的に習得し,通常の文章の中国語訳・日本語訳,簡単な通訳ができること。 新聞・雑誌・文学作品・実用文等やや難度の高い文章の日本語訳・中国語訳。 【1級】 高度な読解力・表現力を有し,複雑な中国語及び日本語(例えば挨拶・講演・会議・会談など)の翻訳・通訳ができること。 (1次)時事用語も含む難度の高い文章の日本語訳・中国語訳。熟語・慣用句等を含む総合問題。 (2次)中国人との会話及び通訳。 |
検定料 | 【準4級】3,000円 【4級】3,650円 【3級】4,700円 【2級】6,800円 【準1級】7,500円 【1級】8,500円 |
問い合わせ先 |
一般財団法人 日本中国語検定協会 http://www.chuken.gr.jp/ 〒102-8218 東京都千代田区九段北1-6-4 日新ビル5階 03-5211-5881 |