Linux(リナックス)資格ガイド
どんな資格
Linuxは近年注目を集めているオープンソースのOS。UNIXの資産を受け継いでおり、安価に高性能のシステムを構築できるために、IBMなどの大手ベンダーでも商品として続々と採用されています。
Linuxに関する資格はLPIC(Linux Professional Institute Certification)というLinux技術者認定試験があります。LPICは世界共通の国際認定制度であり、公正なLinuxスキルの判断基準として国際的に認められています。 2009年5月末には全世界で22万人以上が受験し、7万人以上のLPIC認定者が生まれています。日本でもLinuxビジネスの活性化に伴い受験者が急増しています。
資格の活かし方
Linuxに関する高いスキルをつけることができ、自分のスキルを証明することができるようになります。今後もシェアの拡大が予想されるオープンソースOS、Linuxの技術レベルを評価する世界共通の資格なため、企業へのアピールにも有効です。
気になる将来は?
Linuxは政府や自治体の公共システムでの利用が決定したり、既存のシステムをLinuxに切り替えることを検討している企業も多く、今後も需要はさらに高まると思われます。また数多くのITベンダーが力を入れており、さまざまなサービスが展開されています。クライアントからの要望も大きく、Linux技術者は、ITベンダーや企業のシステム部門、通信関連企業などでニーズが高く、引く手あまたの状態です。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | Linux技術者認定試験(LPIC) |
試験日 |
【LPICレベル1・2・3】 |
試験区分 | 民間資格 |
主催団体 | 特定非営利活動法人 エルピーアイジャパン |
受験資格 | 特にありません。※上位レベルに認定されるためには、 下位レベルの認定が必須です。 |
合格率 | 非公開 |
出題内容・形式 | 試験方式:コンピュータベーストテスト(CBT)です。 マウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題があります。 ■LPIC1:101試験 ・出題範囲: 1)システムアーキテクチャ 2)Linuxのインストールとパッケージ管理 3)GNUとUnixコマンド 4)デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準 ■LPIC1:102試験 ・出題範囲: 1)シェル、スクリプト、およびデータ管理 2)ユーザインターフェイスとデスクトップ 3)管理業務 4)重要なシステムサービス 5)ネットワークの基礎 6)セキュリティ ※ レベル1を取得するには101試験と102試験の2試験に合格する必要があります。 ■LPIC2:201試験 ・出題範囲: 1)キャパシティプランニング 2)Linuxカーネル 3)システムの起動 4)ファイルシステムとデバイス 5)高度なストレージ管理 6)ネットワーク構成 7)システムの保守 ■LPIC2:202試験 ・出題範囲: 1)ドメインネームサーバ 2)HTTPサービス 3)ファイル共有 4)ネットワーククライアントの管理、 5)電子メールサービス 6)システムのセキュリティ ※ レベル2を取得するには201試験と202試験の2試験に合格する必要があります。 ■LPIC3:300 Mixed Environment ・出題範囲: 1)OpenLDAPの設定 2)OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用 3)Sambaの基礎 4)Sambaの共有の設定 5)Sambaのユーザとグループの管理 6)SambaのPDCとBDC 7)Sambaのネームサービス 8)LinuxおよびWindowsクライアントの操作 ■LPIC3:303 Security ・出題範囲: 1)暗号化 2)ホストセキュリティ 3)アクセス制御 4)ネットワークセキュリティ ■LPIC3:304 Virtualization & High Availability ・出題範囲: 1)仮想化 2)高可用クラスタ管理 3)高可用クラスタストレージ |
検定料 | 1試験あたり16,500円(税込) |
問い合わせ先 |
LPI-Japan事務局 http://www.lpi.or.jp/ 〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9 BPRプレイス神谷町7F TEL:03-3568-4482 |