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CADオペレーターになるには|CAD資格の種類と講座の資料請求

CADオペレーターになるには|CAD資格の種類と講座の資料請求

製図作業をコンピューターの画面上で行うCADシステム。その技術は建築・機械・自動車など、設計や製図、デザインに関連する幅広い業種で活かされています。CAD利用技術者は、CADを利用した技術の評価・認定を行うための資格です。

更新日:2023-12-18(公開日:2017-09-04)

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主なCAD資格の種類

資格名 特長
CAD利用技術者試験 広く知られるCADの試験。2級と1級があります。トレース、建築、機会とそれぞれ試験が分かれていて試験を選ぶことができます。
建築CAD検定試験 1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面をCADを使って描く技量を測る試験であり、実践型の実技試験です。級は準1級・2級・3級・4級の4つです。
オートデスク認定資格プログラム オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTを利用し、主に製図業務に従事しているCADオペレーター(実務経験1年未満)を対象とした試験。基本的な知識と作図業務の能力が必要とされます。
Vectorworks操作技能ベーシック認定試験 Vectorworks販売元のエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験。Vectorworksは建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られています。
CADトレース技能審査 平成29年度後期の試験をもって終了
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CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する資格で、建築業界や機械部品製造などの分野を中心に広く知られているCADの試験です。
一般社団法人コンピュータ教育振興協会は、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会を母体とし、検定試験に特化した事業活動のために設立されました。
CAD利用技術者試験の他にも3Dプリンター活用技術検定などの検定試験を行っています。

CAD利用技術者試験の内容は、基本的な知識や機能に関する問題から、図面を描く能力、各分野の専門知識など、現場で必要とされる知識や能力を問います。
適用ソフトは汎用CADですが、どのソフトが使用できるかどうかは一般社団法人コンピュータ教育振興協会の「受験対象CAD判定サービス」を利用して判定します。
基本的にはAutoCAD・AutoCAD LT・JW-CADは使用できますが、試験ごとに確認が必要です。

資格は、「2次元CAD利用技術者」と「3次元CAD利用技術者」2つに分かれています。
「2次元CAD利用技術者」は「基礎」「2級」「1級」と段階分けされ、1級は「トレース」「建築」「機械」に分かれているので、初心者から現職の方までの幅広く受験できることが特徴です。
また、1級を受験するためには、2級の資格が必要です。
「3次元CAD利用技術者」は、「2級」「準1級」「1級」と段階分けされ、受験者のレベルに合わせて資格を取得できます。
併願受験もでき、準1級受験には2級の資格、1級を受験するには準1級の資格が必要です。

認定団体
一般社団法人コンピュータ教育振興協会
受験資格
【2次元CAD利用技術者】1級は2級有資格者のみ
【3次元CAD利用技術者】準1級は2級有資格者のみ(併願可) / 1級は準1級有資格者のみ(併願可)
試験内容
筆記試験と実技試験を行います。
【2次元CAD利用技術者】
「基礎」「2級」「1級」に分かれています。
基礎と2級は筆記試験でCADの基礎知識や基本機能に関する内容です。1級は分野別に「機械」「建築」「トレース」に分かれ、筆記試験と実技試験で各分野における専門知識などを問う内容です。
【3次元CAD利用技術者】
「2級」「準1級」「1級」と受験者のレベルに分かれ、2級は筆記試験のみで、3次元CAD関する基本的な知識などを問う内容です。
準1級と1級は実技試験で、作図能力などを問う内容です。なお、実技試験の解答はマークシートで行います。
受験料
【2次元CAD利用技術者】
・1級 16,500円(税込)
・2級 6,050円(税込)
・基礎 4,400円(税込)

【3次元CAD利用技術者】
・1級 16,500円(税込)
・準1級 11,000円(税込)
・2級 7,700円(税込)
試験日
前期・後期の年2回
試験会場
申込み時に登録する希望試験地区コードに基づいて、試験センターが会場・人数等を調整し、受験票にて受験者様にお知らせする仕組みとなっています。
また、試験会場は試験実施回毎に変更等があるため、事前に会場名や場所を公表していません。
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建築CAD検定試験とは、一般社団法人 全国建築CAD連盟の認定資格で、建築用の図面をCADを用いて描く技量を問う試験です。
全国建築CAD連盟は、1993年に日本で最初の建築CAD実技試験として誕生し、現在全国650校を超す教育機関で実施されています。
総受験者数は103,200名に達し、合格者はさまざまな建築関連企業で活躍しています。

試験内容は、CADのスキルと同時に基礎的な建築知識も求められ、建築用図面をCADを用いて描く能力を測ります。
なお、適用ソフトは、AutoCADなどの汎用CADソフトのため、建築専用CADでの受験はできません。
また、資格は、「4級」「3級」「2級」「準1級」と段階分けされ、4級は高校での団体受験のみ実施しています。
2級以上は建築製図の知識も必要になり建築CADに特化した内容になるので、知識を広げ、建築用の図面を描くためのCADのスキルを極めたい方はステップアップしやすい試験です。

認定団体
一般社団法人 全国建築CAD連盟(AACL)
受験資格
特になし
試験内容
CADのスキルと同時に基礎的な建築知識も求められ、建築用図面をCADを使って描く技量を測ります。
また、CAD技術のみでなく基礎的な建築知識が必要です。
受験料
・準1級:14,400円(税込)
・2級、3級:10,300円(税込)
※4級試験は高校の団体受験のみ実施のため、一般の方は受験いただけません。
試験日
4・10月の年2回。各日曜日実施。
試験会場
4・10月の年2回
願書受付開始時期に、建築CAD検定試験公式HPをご確認ください
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オートデスク認定資格プログラムは、AutoCADの開発企業として知られるオートデスク(Autodesk)社の認定資格で、 オートデスク社のCAD製品を用いて試験が行われます。
オートデスク社のCAD製品ツールの知識や機能を効果的に使用できるかを問う試験を行います。
ソフトは、試験ごとに区分され、2次元CAD、3次元CAD、汎用CAD、専用CADそれぞれが各試験に含まれます。

試験は、初級者向け「オートデスク認定ユーザー」と中・上級者向け「オートデスク認定プロフェッショナル」の2つに分かれています。
初級者向け「オートデスク認定ユーザー」は、学生やプロ設計者を目指す社会人に最適な、初級ユーザー向けの内容で、製品ごとに「AutoCADユーザー試験」「Autodesk Revit Architectureユーザー試験」「Autodesk Fusion 360ユーザー試験」の3つに試験が分かれており、1つずつ受験することができます。

中・上級者向け「オートデスク認定プロフェッショナル」は、「AutoCAD プロフェッショナル試験」と「Autodesk Inventor プロフェッショナル試験」の2つに分かれており、それぞれ最新のオートデスク社のCAD製品、「AutoCAD」または「Autodesk Inventor」を400 時間程度使用経験のある方を対象としています。
また、「オートデスク認定ユーザー」資格保有者の方の受験を推奨しています。

認定団体
オートデスク
受験資格
【オートデスク認定ユーザー】
特になし

【オートデスク認定プロフェッショナル】
・最新のAutoCADを400時間程度使用経験のある方を対象
・最新のAutodesk Inventorを400時間程度使用経験のある方を対象
試験内容
【オートデスク認定ユーザー】
選択式と実技形式で、ツールの充分な基礎知識と、それを効果的に使用できるかどうかを問う内容

【オートデスク認定プロフェッショナル】
ツール、機能、一般的なタスクに関する知識を評価する内容
受験料
各オートデスク認定試験センター(ACC)にお問い合わせ下さい
試験日
試験はいつでも受験可能
各試験会場により異なりますので、全国のオートデスク認定試験センター(ACC)にお問い合わせ下さい。
試験日
4・10月の年2回
願書受付開始時期に、建築CAD検定試験公式HPをご確認ください
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Vectorworks操作技能ベーシック認定試験は、Vectorworks(ビクターワークス)の国内総販売元であるエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験です。
主に、建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られ、インテリアデザイナーなどがイメージを具体的に表現する際に使用することも多いようです。

試験は、Vectorworks製品を用いて行われ、製品の知識や機能に関する技能を問われます。
「ベーシック認定試験」はVectorworksの2次元・3次元、データベース等の基本的作図技能やVectorworks製品の基本的な操作や機能が理解習得されているかを判定する試験内容です。
在宅など、時間や場所を問わずいつでも受験が可能で、受験終了後には即座に合否判定も行われます。
以前は、操作技能ベーシック認定試験の他に「マスター認定試験」がありましたが、2017年11月11日実施の第9回をもって終了しております。

認定団体
エーアンドエー株式会社
受験資格
Vectorworks操作技能ベーシック認定資格
試験内容
Vectorworksの2次元・3次元、データベース等の基本的作図技能やVectorworks製品の基本的な操作や機能が理解習得されているかを判定する試験内容です。
受験料
3,240円(税込)
試験日
随時
試験日
随時
試験会場
在宅
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CADトレース技能審査は、平成29年度後期の試験をもって終了しています。
これまで、CADの資格の中でも人気を博していたCADトレース技能審査が終了した背景として、トレース業務が減少しているということがあげられます。

現在、CADトレース技能審査に代わる資格はありませんが、トレース業務に関わる方に該当する、類似する資格として、都道府県職業能力開発協会が実施する国家検定である技能検定の、「機械製図CAD作業」や「テクニカルイラストレーション作業」があります。

技能検定に関する詳細は、各都道府県職業能力開発協会にお問い合わせ下さい。

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CADオペレーターになるには

CADオペレーターとは

CADオペレーターとは、CAD(Computer Aided Designの略称。建築図面、機械図面などの設計を補助するために開発された、コンピューターソフト)と言われる図面制作支援ソフトを操作し、コンピューター上で図面を作成する仕事です。設計者のスーパーアシスタントとして幅広い業界での活躍が期待され、近年女性を中心に注目されています。

スクールや講座の受講がおすすめ

CADオペレーターになるには、独学で学ぶよりスクールや通信講座で学ぶ方が、より近道となるでしょう。 全くの初心者の方がCADソフトの基礎を学ぶ講座の場合は、通学、通信ともに6ヶ月程度のカリキュラムを組んでいるスクールがほとんど。その他、総合講座としてCADソフトのスキルを学ぶカリキュラムを含めた、よりプロフェッショナルなスキルを得るためのカリキュラムや、建築・機械など目指したい方向性に沿ったカリキュラムなど、スクールによってもさまざまな内容があります。 近年は、需要と同時に人気も高まっていますので、傾向と対策をしっかりリサーチしているスクール選びがポイントです。

通学講座

決まった時間に決まった場所で学ぶ。何より確実な学習方法です。
最近では夜間、土日に集中したコースなど、働きながら通える環境も整えられていてより学びやすくなっています。
分からないところをその場で講師に質問し、自分のものにしていくことができます。
そして、共に学ぶ仲間がいることが資格取得に向けての励みになることでしょう。
同じ夢を持つ仲間だからこそ、共通の話題もあるはずです。

通信講座

自分の好きな時間に自宅で学べることが、通信講座の最大のメリット。
朝早く起きて1時間、また寝る前に30分、という時間の有効活用ができます。
途中で挫けてしまうのでは?という心配にも、講座ではそれぞれフォロー体制を準備。
無事に資格を取得するまで、温かく見守ってくれます。

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CADにはどんな種類があるの?

資格の必要性

CAD資格は、CADソフトを用いて図面を描くための知識や技能を測り、一定の基準を満たすことで認められる資格です。
また、CADを用いて、デザイナーや設計者のオーダーに沿って図面を描く職業のことを「CADオペレーター」といい、いわゆる「モノづくり」の現場である建築、土木、機械、医療、自動車などの産業において、なくてはならない職業です。
さまざまな分野で活躍できるCADオペレーター及びCAD資格は、年々需要も高まっており、その需要と将来性から人気の資格となっています。

CADオペレーターとして働くにあたり、実際にはCADの資格がなくても働くことはできますが、基本的にはCADの知識、技能を身につけていることが前提となっています。
そこで、CAD資格の取得を通して、CADの知識や技能、専門分野の知識などを身につけることができるため、CAD資格を取得する人がほとんどです。
また、履歴書に記載ができるので、就転職の際にCADの知識や技能を持つ証明にもなります。

CADの資格には、大きく分けて、主に検定試験に特化した事業活動のために設立された協会や連盟の認定資格CAD開発メーカーの認定資格の2種類があり、それぞれ使用できるソフトに指定があります。
協会や連盟の認定資格の場合、さまざまなメーカー、種類のCADの指定がありますが、CAD開発メーカーの認定資格は、基本的にそのメーカーが開発したソフトを使用します。
CADのソフトは、建築・土木・機械など、どの分野の図面を描くかによって異なるため、CADの資格取得の前に、使用できるソフトを確認する必要があります。

汎用CADと専用CAD

CADは、使用する分野及び用途によって「汎用CAD」と「専用CAD」の2種類に分類されます。
その名の通り汎用的に使用できる「汎用CAD」と、特定の用途専用に開発された「専用CAD」があります。

汎用CAD
CADが用いられる建築・土木・機械など、どの分野でも通用する機能を備えたCADで、代表的なものでは有料ソフトの「AutoCAD(オート キャド)」や無料ソフトの「JW-CAD(ジェーダブリュー キャド)」などがあります。

AutoCADは、「オートデスク社(Autodesk)」が開発したCADソフトで、多くの企業が導入しているCADと言えばAutoCADと言っても過言ではない、有名なソフトです。
AutoCADを低価格にした「AutoCAD LT(エルティー)」や建築設計者向けの「AutoCAD Architecture(アーキテクチャー)」など分野別にさまざまなソフトがあります。

また、JW-CADは、清水治郎氏、田中善文氏、岡野輔仁氏が開発した、建築設計分野を中心に広く普及しているソフトです。
AutoCADに次いで2番目に多く使用されているソフトで、無料であることが大きな特徴のため、特に小規模の設計事務所や工務店で使用されることが多くあります。
もちろん、JW-CADは、機能面ではAutoCADには及ばない部分はありますが、JW-CADの直感的な操作性を支持する声もあります。
汎用CADである、AutoCAD、JW-CADはどちらも企業で導入されており、実務に必要な機能を十分備えておりますので、就転職を目的にCADを習得する場合、JW-CAD、AutoCADの両方のソフトを扱えた方が、さまざまな企業で対応できるので有利といえます。

専門CAD
業界ニーズに合わせた機能を備えた専用のCADで、代表的なものでは、フランスのダッソー・システムズ社の機械専用CAD「CATIA(キャティア)」などがあります。
ダッソー・システムズ社のCATIA認定技術者試験を受験し、CATIA認定資格を取得することができます。
主に自動車や輸送機械業の大手企業が使用しています。

2次元CADと3次元CAD

CADソフトは「汎用CAD」「専用CAD」から、さらに図面の見た目によっても分類され、平面的な図面の「2次元CAD」と立体的な図面の「3次元CAD」があります。

2次元CAD 平面図・立面図などの図面を、線や円を用いて描くCADです。
3次元CAD 家やビルのような立体形状を、直方体や球を用いて描くCADです。

近年の設計市場では、3次元CADは医療産業・航空宇宙産業・ロボット産業・3Dプリンター業界を中心に需要が高まり、2次元から3次元のCADへ移行を進める企業も増えています。
しかし、導入にコストがかかることや、2次元CADの紙図面の使いやすさ、3次元CADを必要としない電気用CAD分野などの理由もあり、特に中小企業を中心に2次元の方が多く使用されています。

汎用CADや専用CAD、2次元CADや3次元CADのそれぞれに優劣はなく、どの分野の企業で働くのかによってソフトを選択します。
これから就職を考えている方は、企業で扱う分野やソフトの確認が必須です。また、「CADの資格を取りたい」という方は、汎用CADであるAutoCADが指定されている資格を取得すれば、どの分野の企業でも活躍できるでしょう。

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よくある質問

CADオペレーターに向いているのはどんな人?

CADの作業には、第一に正確な図面を作成することが求められます。細やかな神経が必要とされるので、女性に向いていることが多いと言われています。さらに、パソコンに向かって長時間作業するのが苦にならない人、1つのことをきちんと最後までやり遂げられる人にはおすすめです。また、センスを活かしてデザインし、自分が描いた図面を元に、実際の物が作られていく楽しさもこの職業の醍醐味。物作りが好きな人にも向いています。

CADオペレーターの活躍の場は?

CADオペレーターが活躍できるフィールドは、設計事務所や建築会社・機械関係などの企業を中心に拡大中。現在、震災復興でその需要はさらに高まっています。パソコンの普及に伴い、さまざまな設計になくてはならないものとなってきているCADスキルは、設計・製図を扱う企業への就・転職には必須。さらに最近では、アパレル関係のデザインなどにも普及しています。また、近年進化する3D立体映像に対応する上級技術者へのニーズも高まっています。

CADオペレーターからキャリアアップするなら?

CADオペレーターには、上位職などはありません。そのため、設計や製図など、関連する別のスキルを身につけてキャリアアップを目指すのが一般的。例えば機械業界で働くなら、加工との関連の所から始めるなどして、設計を積極的に勉強するのも良いでしょう。機械CAD技術を兼ね備えた設計者になれば、ぐっと仕事の幅が広がります。そのまま学習を続けて、将来的に設計事務所を開き独立するなど、一生の仕事とする道もあります。

就職するために資格は必要?

資格は就職をする上で必須ではありません。しかし、CADオペレーターになるにはCADソフトが扱えることが最低条件。未経験者が一定ラインのスキルや知識をアピールするためには、CADの資格を持っていた方が就・転職に有利になる場合もあります。CADに関する資格は、「CADトレース技能審査」や「CAD利用技術者試験」など、公的なものから民間の資格までさまざま。中でも「CAD利用技術者」は、CADを利用した技術の明確化を目的として、一定水準に達している受験者に対しての評価・認定を行うための資格です。従来の1・2級に、2003年から3次元CAD利用技術者試験と基礎試験が加わり、より幅広いレベルに対応した試験が行われています。自分に合った物を選んで挑戦してみても損はないでしょう。

建築CADと機械CADとの違いは?

建築CADとは、意匠設計図を作成するためのCADです。建築関係の図面は平面図、立面図、断面図などさまざま。部材記号など建設図面用の線種が登録されていて、面積の測定などが容易に行える仕様になっています。一方、機械CADは、主に機械製図作業をするために特化したCADのことを言います。製造の現場で発生する各種情報を、コンピュータを活用することでシステムを構築・統括し、生産性を向上させることを目標としています。

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CADが学べるおすすめスクール

ヒューマンアカデミー(通学/全国)

3つの学習スタイルで未経験から専門スキルを身につけられる

スクールホームページ:
ヒューマンアカデミー

パソコンスクール アビバ(通学/全国)

全国に広がる開講拠点!就業サポートも充実!

スクールホームページ:
パソコンスクール アビバ

東京デザインプレックス研究所(通学/関東)

次代のデザイナーを育成する東京発!複合型教育機関

スクールホームページ:
東京デザインプレックス研究所

試験データ

項目 内容
資格・試験名 CAD利用技術者試験
試験日

【3次元CAD利用技術者試験 前期】
2022年7月17日(日)

【3次元CAD利用技術者試験 後期】
2022年12月11日(日)

【2次元CAD利用技術者試験 1級 前期】
2022年6月12日(日)

【2次元CAD利用技術者試験 1級 後期】
2022年11月6日(日)

【2次元CAD利用技術者試験 2級(CBT)】
随時実施 ※CBT試験会場のスケジュールで受験

【2次元CAD利用技術者試験 基礎試験(IBT)】
随時実施

試験区分 公的資格
主催団体 一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)
受験資格 ■3次元試験
 ・1級…2級有資格者
 ・準1級…2級有資格者
 ・2級…特になし
■2次元試験
 ・1級(機械/建築/トレース)…2級または1級の有資格者
 ・2級…特になし
 ・基礎…特になし
合格率 ▼3次元CAD利用技術者試験
2級:40~60%程度
準1級:40~50%程度
1級:20~40%程度

▼2次元CAD利用技術者試験
2級:45~55%程度
1級:トレース60%台程度/建築20~50%程度/機械40~50%程度

▼2次元CAD利用技術者試験基礎
50~60%程度
出題内容・形式 3次元CAD利用技術者試験
■1級
・試験方法:
 【実技試験】
 1)3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツおよびアセンブリ)
 2)作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。
 【試験分野】
 1)CADリテラシー、形状認識能力
 2)アセンブリモデリング能力
 3)2次元図面からのパーツモデリング能力
■準1級
・試験方法:
 【実技試験】
 1)3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツのみ)
 2)作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。
 【試験科目】
 1)CADリテラシー、形状認識能力
 2)2次元図面からのパーツモデリング能力
■2級
・試験方法:
 【筆記試験】マークシート方式による多肢選択および真偽方式(60問)
 【試験科目】
 1)3次元CADの概念
 2)3次元CADの機能と実用的モデリング手法
 3)3次元CADデータの管理と周辺知識
 4)3次元CADデータの活用

2次元CAD利用技術者試験
■1級(建築)
・試験方法:実技試験と筆記試験
・試験科目:
 【実技試験】
 1)RC造:平面図、断面図、立面図、短形図、部分図、展開図
 2)木造:平面図、断面図、立面図、部分図、展開図
 【筆記試験】
 1)建築製図の基礎知識:建築業務の基本知識、建築製図、建築の主な構造、建築の主な材料と部材、モデュール、建築法規、建築業務と建築図面の役割
 2)建築生産の電子情報:情報の伝達と共有、建築CALS/EC、3次元CAD、コンピュータによるシミレーション
■1級(機械)
・試験方法:実技試験と筆記試験
・試験科目:
 【実技試験】
 1)機構部品の作図:リンク構造、カム構造
 2)適切な数値(カタログ、要目表など)からの作図、機械要素部品
 3)投影図からの作図:第三角法
 【筆記試験】
 1)機械製図の知識:設計技術者に要求される資質、機械製図の基礎、材料、サイズ交差<寸法公差>とはめあい、幾何公差、表面性状、加工方法、機械要素
■1級(トレース)
・試験方法:実技試験と筆記試験
・試験科目:
 【実技試験】
 1)編集・レイヤ設定能力:図形の編集、コマンド機能、レイヤ設定
 2)トレース能力:図面のトレース
 3)投影能力:投影関係と形状理解
  ※実技試験では、出題される分野の専門知識は必要ありませんが、図記号、線種などの知識は必要となります。
 【筆記試験】
 1)製図の知識:図面の名称、線の種類と用途、寸法補助記号、図記号(建築、機械、土木、電気)
検定料 ■3次元試験
1級:16,500円(税込)
準1級:11,000円(税込)
2級:7,700円(税込)

■2次元試験
1級:16,500円(税込)
2級:6,050円(税込)
問い合わせ先 一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)
https://www.acsp.jp/index.html
〒107-0052 東京都港区赤坂2-8-14 丸玉第3ビル8階
TEL:03-3560-8437
E-mail:cad_cs@acsp.jp

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