現役の大 学生の資格取得に関する意識や実情を知るべく、アンケート調査を実施しました。資格を取得した目的や勉強方法、就職志望の業界ごとの保持資格など、幅広い内容について回答をいただきました。
これから資格の取得を目指す大学生や、就職活動を控えている方は、ぜひ参考にしてください。
アンケート回答者の基本情報
調査の内容と回答者の内訳
- 調査主体:BrushUP学び
- 調査方法:アンケートツールによる回答
- 調査地域:全国
- 調査対象:4年制大学(通学制)に在学中の大学生
- 調査人数:64名(2025年7月21日時点)
- 調査期間:2025年6月19日〜2025年7月21日
・性別の内訳
男性:37.5%
女性:62.5%
・年代の内訳
10代(18〜19歳):20.3%
20代(20〜29歳):79.7%
資格の保持状況について
質問:現在、保持している資格を教えてください。(複数回答可)

「実用英語技能検定(英検)」と回答した大学生が6割以上で最も多かったです。
次いで「TOEIC(R)L&R」、「日本漢字能力検定(漢検)」と語学関連の資格保持者が多い結果でした。
語学関連以外では「簿記(日本商工会議所簿記検定試験)」、「FP(ファイナンシャルプランナー)」、「ビジネス実務マナー検定」、「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」が続きます。
これらは、就職を見据え、業界を問わず仕事に役立つ資格・スキルを選んでいる傾向が見られます。
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質問:持っている資格を知ったきっかけ を教えてください。(複数回答可)

学校の授業やSNS、書籍・雑誌が主な情報源でした。
「学校・授業で知った」という回答より、学校での学習や指導を通じて、大学生のうちに取得しておいたほうがよい資格や、就職で強みとなる資格の取得を推奨されているのかもしれません。
また、若年層の情報収集の手段として、SNSが主流とされる現代においても、書籍や雑誌といった紙媒体から資格を知る大学生が3割以上いることも特徴です。
資格を取得した目的について
質問:資格を取得しようと思った理由・目的、どのような効果を期待していましたか?(複数回答可)

「就職後の実務に役立てるため」、「就職活動で有利にするため」、「将来の昇格や昇進に備えるため」という回答がそれぞれ3割以上にのぼります。
また、『自分のスキルアップ・成長のため』が約3割、『日常生活に役立てるため』『自分に対する自信をつけるため』という回答も約2割あります。
これらの結果から、就職活動や就職後を見据えると同時に、自己成長のためにも資格を取得したことがうかがえます。
資格選びに迷った場合は、「自分が将来どうなりたいのか」、「資格を取得して何に活かしたいのか」を考えることで、自身に合った資格を選びやすくなるでしょう。
質問:資格の取得を検討・判断するにあたり、どのような情報を調べましたか?(複数回答可)

「資格取得の難易度や合格率」、「勉強方法」、「資格の取得方法や試験情報、受験条件」と回答した大学生が多かったです。
合格率や勉強方法を知ることで、「資格を取得できるだろうか」、「検定に合格できるだろうか」といった不安を払拭したり、場合によっては他資格への切り替えを検討したりという大学生もなかにはいるのではないでしょうか。
質問:資格の取得に関する情報は、どのような媒体でよく調べましたか?

「SNS(Instagram, TikTok, Xなど)」の回答が「検索エンジン(Google、Yahoo!など)」の回答を上回りました。
現代の若年層は、SNSを主な情報源としていることがわかりました。
資格の取得に向けた具体的な行動・勉強について
質問:資格の取得のためにどのように勉強をしましたか?(複数回答可)

「独学(書籍、YouTubeなど)」が約5割、「通信講座を受講(オンライン、eラーニングなど)」と「専門学校や資格関連・試験対策のスクールに通学」と「大学の授業」はそれぞれ約3割と同程度の割合でした。
初めて資格の取得を目指す方や、独学が不安な方は、試験対策がとられている通学講座や通信講座の受講を検討されるとよいでしょう。
また、独学で取得が可能な資格がある一方で、「資格の取得要件・受験条件」として規定カリキュラムや養成施設の修了が求められる場合もあるため、あらかじめ資格の取得要件を確認するのが重要です。
質問:具体的にはどのようなツールや媒体を利用して勉強をしましたか?(複数回答可)

前述の回答のとおり「独学」で資格を取得された大学生が多く、具体的には「検索エンジン(Google、Yahoo!など)」、「書籍(参考書、問題集など)」、「YouTube」、「スマートフォンアプリ」を主に利用していることがわかりました。
質問:資格の取得に向けて、勉強時間は1週間でどれくらい確保していましたか?(1つの資格あたり)

「3〜7時間」が約4割、「1〜3時間」が約3割の結果となりました。
一方で、「1時間未満」、「14時間以上」の回答もあることから、取得を目指す資格や学習期間により必要な勉強時間には大きく差がでることがうかがえました。
質問:資格の取得にかける年間の費用はどの程度ですか?(1つの資格あたり)

「1万円〜3万円未満」と「1万円未満」を合わせて5割を占めました。
前述の回答のとおり「独学」で資格を取得された大学生も多いことから、「0円」という回答も約1割いました。
一方で、「1時間未満」、「14時間以上」の回答もあることから、取得を目指す資格や学経済的負担は比較的少なく、学生でも資格取得に挑戦しやすい状況といえます。
就職や志望業界について
質問:現在、所属している学部を教えてください。

学部の内訳はグラフのとおりです。
学部ごとに保持資格の内訳を見ていきましょう。

「文学部」の大学生の多くは「TOEIC(R)L&R」、「法学部」は「実用英語技能検定(英検)」と「日本漢字能力検定(漢検)」、「経済学部」・「経営学部(商学部)」・「教育学部」・「工学部」は「実用英語技能検定(英検)」、「国際学部・外国語学部」は「実用英語技能検定(英検)」と「TOEIC(R)L&R」、「理学部」は「ビジネス実務マナー検定」という結果 となりました。
一部の学部では、学問分野に関連した資格・スキルを取得していることがうかがえました。
質問:就職を志望している業界を教えてください。(複数回答可)

「IT・通信」と回答した大学生が約4割と多く、次いで「メーカー・製造」、「金融・保険」が続きました。一方で「決まっていない・特になし」という回答も約2割にのぼりました。志望の業界ごとの保持資格は以下のグラフのとおりです。

「IT・通信」と回答した大学生の多くが保持の資格には、「実用英語技能検定(英検)」、「TOEIC」、「日本漢字能力検定(漢検)」、「簿記(日本商工会議所簿記検定試験)」が続きます。
「メーカー・製造」業界を志望の大学生は「実用英語技能検定(英検)」、「金融・保険」業界を志望の大学生は「日本漢字能力検定(漢検)」、「実用英語技能検定(英検)」とあり、志望する業界により、保持している資格に大きな差はないことがうかがえました。
また、業界は「決まっていない・特になし」という大学生の場合であっても、「実用英語技能検定(英検)」を保持していることから、業界を問わずに将来役に立つであろう資格・スキルを身につけていることがわかります。
質問:就職を志望している職種を教えてください。(複数回答可)

「一般事務・営業事務」と回答した大学生が約3割と多く、次いで「経理・財務」、「営業職」、「販売・接客職」が続きました。前述の業界の回答結果と同様、「決まっていない・特になし」という回答が約2割ありました。
志望職種ごとに保持資格 の内訳を見ていきましょう。

前述の業界の回答結果と同様、職種を問わず、「実用英語技能検定(英検)」、「日本漢字能力検定(漢検)」を保持している大学生が多い結果となりました。
また、志望職種ごとに差がでた資格については、以下のとおりです。「経理・財務」・「総務」・「広報・PR職」を志望の大学生の多くは「簿記(日本商工会議所簿記検定試験)」、「人事」は「ビジネス実務マナー検定」と「簿記(日本商工会議所簿記検定試験)」、「プログラマー(PG)」は「ITパスポート」と「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」と、志望する職種に関連した資格・スキルを保持していることがうかがえました。
志望の業界・職種に進むために取得された資格、または、取得しておきたい資格はありますか?

「ある」と回答した大学生が8割以上を占めました。
志望の業界・職種に進むために、資格取得への意識が高く、活発な行動をする傾向がうかがえました。
質問:志望の業界・職種に進むために取得された資格、または、取得しておきたい資格を具体的に教えてください。

具体的な資格名と併せて、回答者が志望する業界・職種も一覧にまとめました。
これから資格の取得を検討される方の参考になれば幸いです。
「ITパスポート」のように、志望する業界や職種に大きく関連する資格を取得するケースもあれば、「システムエンジニア(SE)」を目指す方が「行政書士」を取得するといったケースもうかがえました。
まとめ
今回、現役の大学生の皆様にご協力いただきました。調査結果より、多くの大学生が「就職活動での強み」「将来のキャリア形成」「自分自身のスキルアップ」を目的に資格を取得していることがわかりました。
志望職種や学部に関連する資格を選んでいる大学生もいて、資格の取得が将来の選択肢を広げる大きな武器になるのではないでしょうか。
資格の取得は就職活動やキャリア形成、自己成長のために非常に有効です。これから資格を目指す方は、早い段階での行動が重要となるでしょう。
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