小学校教諭資格ガイド
どんな資格?
国公立や私立の小学校で教師として働くために必要な資格です。この資格を得るための方法は、2つ。1つは、大学や短大で、教育職員免許法に基づく所定の単位と学位を修得し、卒業後各都道府県に申請し、免許の交付を受ける方法。もう1つは、文部科学省が実施している「小学校教員資格認定試験」に合格し、免許の交付を受ける方法。この試験は、学校教育にふさわしい人材を社会人からも広く受け入れるために導入された制度です。
資格・スキルの活かし方
教員免許取得後、公立小学校の教師を目指す場合、各都道府県が年1回実施する教員採用試験に合格しなければなりません。試験には、筆記試験と体力実技、音楽実技、論文、面接などが含まれています。私立小学校については、各校独自で採用試験を実施しており、公立の教員採用試験同様、筆記試験などが行われます。少子化の影響で、学級数が減少、教師の採用枠も減少傾向となっており、資格を取得しても教壇への道は狭き門のようです。
こんな人が向いています
小学校教諭の仕事は、子ども達に勉強を教えるだけではありません。情操や道徳心、子どもの心と体を育む大きな役割を担う仕事だけに責任は重大です。子どもが好きというだけではなく、時には子どもと同じ目線で考え、共に成長したいと思う人。そして子どもが信頼をおける大人であること。それが指導力にもつながると言えるでしょう。また生徒だけではなく、教師や父兄とも円滑なコミュニケーションをとることができる人でなくてはなりません。
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試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 小学校教諭免許状 |
試験日 |
【2023年(令和5年度)小学校教員資格認定試験(第1次)】 【2023年(令和5年度)小学校教員資格認定試験(第2次)】 |
試験区分 | 国家資格 |
主催団体 | 文部科学省 |
受験資格 | 高等学校を卒業した者、その他大学(短期大学及び文部科学大臣の指定する教員養成機関を含む。)に入学する資格を有する者で、平成11年4月1日までに生まれたもの |
合格率 | - |
出題内容・形式 | 小学校教員資格認定試験 (小学校教諭の二種免許) ≪第1次試験≫ 【教科及び教職に関する科目(Ⅰ)】 筆記試験(択一式): 改正教育職員免許法施行規則第3条第1項表における「教育の基礎的理解に関する科目」及び「道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目」に関する専門的事項 【教科及び教職に関する科目(Ⅱ)】 筆記試験(択一式): 小学校の各教科の指導法及びこれに付随する基礎的な教科内容 〔小学校の10教科の中から、「音楽」、「図画工作」、「体育」のうち2教科以上を含む6教科をあらかじめ選択して受験〕 ≪第2次試験≫ 【教科及び教職に関する科目(Ⅲ)】 筆記試験(論述式): 小学校の各教科に関する専門的事項及び指導法 (小学校の10教科の中から1教科をあらかじめ選択して受験する) 【教科及び教職に関する科目(Ⅳ)】 実技試験: 音楽、図画工作及び体育 〔「音楽」、「図画工作」、「体育」のうち、第1次試験において受験したものの中から2教科をあらかじめ選択して受験〕 【口述試験】 小学校教員として必要な能力等の全般に関する事項 ≪指導の実践に関する事項に係る試験≫ 授業観察、指導案等作成、討論等: 小学校職員として必要な指導の実践に関する事項 |
検定料 | 25,000円 |
問い合わせ先 |
東京学芸大学学務部教育企画課資格認定試験係 〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4-1-1 TEL:042(329)719 http://www.mext.go.jp/ |