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司書の給料・年収は高い?低い?給料アップを目指すための方法は?

本が好きな方にとって、図書館で働く司書の仕事は天職のように思われるかもしれません。
一方で、どの程度の給料がもらえるか、現場の実態はご存知ないかもしれません。
当ページでは、図書館司書の給料や年収の相場、雇用形態による待遇の差、給与アップを目指す方法などについて紹介します。
仕事内容にも触れますので、司書を目指している方はぜひ参考にしてください。

更新日:2021-07-12(公開日:2019-04-23)

そもそも図書館司書とは?

司書・司書補_salary

国家資格を持ち、図書館業務をおこなう専門職である

図書館司書とは、図書館における専門職で、文部科学省の定めた国家資格の取得を必須とされる仕事です。
図書館にあるすべての本や資料を管理し、利用者への読書案内のほか、目的に応じた資料の選定や貸出・返却など、図書館でのすべての業務を担当します。

2種類の資格
図書館司書の資格は、「司書」と「司書補」の2種類がありますが、どちらも国家資格に定められています。
図書館司書補はその名が示すとおり、図書館司書の補助的な役割を担います。

図書館司書の2つの役割
また、図書館司書には大きな2つの役割があります。

1つ目は「利用者と資料をつなぐ」ことです。
すべての資料の管理を担い、蔵書を熟知することで利用者の目的にあった資料の提案などをおこないます。
こうして利用者と資料とをつなぐのです。

2つ目は、「人と本との距離を縮める」ことです。
この役割・目的を持ち、図書館で取り扱う資料の専門家として読書活動をおこないます。

図書館司書の仕事内容

図書館内業務だけではなく、図書の普及活動などもおこなう

図書館司書は、本や資料の貸出・返却対応が主な業務のように思われがちですが、それだけではありません。

図書館内業務の具体的内容
図書館で取り扱う資料はすべて図書館司書が選定し、発注や受け入れ、保管もおこなっています。
受け入れた資料を細かい分野ごとに正確に分類し、必要なときすぐに検索できるように目録の作成もおこないます。
こうして作成された目録は蔵書の管理に役立てるだけでなく、求められた資料を利用者に対し適切に提供するためにも活用します。

貸出から戻った本の整理や破損していた場合の対応、利用者へ館内システムを説明・指導することなども図書館司書の業務です。

館内装飾や設備管理
この他にも、館内の展示や利用者の利便性を向上させるための装飾、施設設備のコピー機などの管理もおこないます。

イベント参加
さらに、広報活動のような各種イベントへの参加や、視覚障害者の方などへのレファレンス業務(資料の検索・提供・回答)など、業務内容は多岐にわたります。

図書の普及活動のため館外業務もおこなう
図書館司書は館外業務もおこないます。
読書活動推進のための移動図書館活動や、地域行事への参加がそれにあたります。
さらに、学校などで求められる図書の貸し出し、本を紹介するブックトークなどの図書の普及活動など、教育機関との連携もおこなっています。

図書館司書の給料・年収は?

月給17万〜18万円位、年収だと300万円前後が平均!

図書館司書の給料について見ていきましょう。
契約形態や雇用主によって給料に大きな違いがありますが、図書館司書の全体的な給料平均は月給17万円から18万円程度とされています。
手取りで換算すると10万円台前半になる方もいるようですが、年収では300万円前後が平均になります。

給与は高いとはいえない
図書館司書として働いている方たちの声を見てみると、本が好きで司書になった方が大多数で、仕事自体には満足しているようです。
しかし、給与の低さには多くの方が不満を漏らしており、なかには20年近く昇給がないケースもあるようです。
キャリアを積んでも、新しく入ってきた司書と同等の給料しか与えられないという実態もあるようです。

他職業との比較
ほかの職業の平均給与と比較して、どれほどの差があるか見てみましょう。
看護師を見てみると、平均月収は30万円前後、それにボーナスは50万円から100万円ほどのようです。
平均年収は450万円程で、図書館司書とは100万円以上の開きがあります。

一方で、一般事務の給与を見てみると、平均年収は250万円から350万円と図書館司書とそこまで大差はありません。

正規か非正規かによる給与差
紹介した看護師・一般事務との給与差は、一般事務や図書館司書は非正規職員の数が多く、看護師は正規職員の割合が多いことも要因かもしれません。

働く場所・雇用形態によって、給料・収入に差はある?

働く場所による給料・年収の違い

図書館といっても、学生が利用する学校図書館と、市区町村で運営している公共図書館で種類が異なり、図書館司書の扱いも変わってきます。

公共図書館の場合
市区町村が運営する公共図書館においては、図書館司書は地方公務員としての採用か、パートなどの非正規職員に分かれます。

地方公務員として採用される場合は、一般行政職として基本給が定められており平均給与は41万円程度。
公務員ですので、昇給やボーナスも存在し、年収にすると平均650万円近くになります。地方公務員となれば、図書館司書の平均給与を大幅に上回る好待遇が約束されているようです。

学校図書館の場合
もう1つの学校図書館で働く場合、司書は地方公務員のなかで小・中学校・高等学校教育職としての採用か、学校司書としての採用に分かれます。

前者の地方公務員としての採用であれば、一般的な教師としての採用になるので、給与も教師と同等の水準となります。
勤続年数にもよりますが、教師の平均月収は40万円程度。
一般的な図書館司書に比べると好待遇といえるでしょう。

雇用形態による給料・年収の違い

上記の平均給与見てみると、図書館司書の平均給与の低さと計算が合わないことに気付くのではないでしょうか。

非正規職員が多い
地方公務員として採用された場合と、その他非正規職員では給与面で大きな差があり、大多数の図書館司書は非正規職員であるのが現状です。

非正規職員の給料
地方公務員として採用された場合は、平均月収40万円ほどになるのに対し、非正規職員としての採用の場合は平均月収が12万円から17万円となっています。
非正規職員の給与は時給と勤務時間から計算されることが一般的で、時給にして860円から1,200円程度が多いといわれています。
また、ボーナスや昇給はほとんど出ないそうです。

厳しい現状
雇用形態により給与で大きな差が生まれる図書館司書ですが、業務内容は正規職員も非正規も大差ありません。
業務量が多いにもかかわらず、職員の数は少ないため、各司書に大きな負担がかかってると現場から悲痛な声が溢れているケースもあるようです。
さらに、予算削減のあおりを真っ先に受けやすい仕事のため、外部業者にとってかわられたり、人員削減なども起きているようです。

非正規職員の場合、シフト制がとられていることが多く、土日休みはもらえず、あらかじめ決まった日以外は休暇が取りづらいとの声も見かけます。

給料・年収アップを目指すなら

勤務先、雇用形態などの選択は重要ポイント!

非正規職員の場合、契約更新時に打ち切られるリスクがあり、給与面での待遇も決してよいとはいいづらいのが現状です。
業務を誠実にこなし、現場職員の間で評価が高まったとしても、契約更新を決める上司が認めてくれるかは別問題になります。
また、昇給やボーナスがほとんど望めないことからも厳しい環境だといえるでしょう。

正規職員を目指す
給料・年収のアップを目指し、安定した雇用を望むのであれば、正規職員として採用してもらうための試験を受けることをおすすめします。
図書館自体が限られた数しかないため、正規職員としての募集枠も少ないのが現状です。
厳しい競争を勝ち抜く必要がありますが、非正規職員との待遇差は大変大きなものになります。

勤務場所を検討する
また、勤務場所に関しても一考する必要があるでしょう。
地方自治体の図書館だけでなく、大学の図書館や国立運営のもの、企業が運営している施設にも目を向けてみてください。
限られた予算で運営している公共図書館と異なり、採用枠が多く取られていることもあるようです。

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