司書の志望動機や例文について
(1)読書好きを活かした仕事がしたい
以下のような理由から図書館で仕事をしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
・読書好きを活かした仕事がしたい
・本に関わる仕事がしたい
志望動機はできるだけ具体的に
図書館の採用担当者にとって、本への関心がはっきり伝わる志望動機には説得力を感じやすく、そのぶん採用につながる可能性が高まるのではないでしょうか。
たとえば「読書が好き」とアピールをする場合には、「月にどのくらい本を読んでいるか」「本に関わる仕事を通して実現したいこと」など、具体的なエピソードを添えることで印象が強まります。
志望動機の例文
・毎日1〜2時間ほど読書の時間を設けており、本は生活の一部となっています。日常的に本に親しんできた経験を活かしたいと考えて司書を志望いたしました。図書館という身近な学びの場で、本の魅力を伝える仕事に携わりたいと思っています。
(2)地域に貢献したい
司書の仕事では、地域の方々と深く関わる機会が多くあります。
資格取得後に地元の図書館での就職を目指す方も少なくありません。
司書の仕事を通じて、地域社会に貢献できるのも大きな魅力でしょう。
地域における図書館の重要な役割
図書館は、地域の人々にとって身近で利用しやすい学びの場です。
本に親しめる環境を提供することで、誰もが自由に知識や情報にアクセスできる機会を生み出しています。
多様な本や資料にふれる機会を通じて、地域の方々が教養や知識を深めるきっかけをつくる重要な役割を果たしています。
地域への貢献について具体的に記載する
「地域に貢献したい」という志望動機により説得力を持たせるためには、「図書館での仕事を通してどのように地域に貢献していきたいのか」を具体的に記載することが大切です。
たとえば、「子どもたちへの読み聞かせイベントを通じて本に親しむ機会を増やしたい」「高齢者向けのイベントで地域の交流を促したい」など、具体的な活動内容を交えることで志望動機としての説得力が高まります。
志望動機の例文
・司書として利用者のニーズに寄り添い、身近で親しまれる図書館づくりに貢献したいと考えています。特に子どもたちへの読み聞かせイベントなどを通じて本に親しむ機会を提供し、地域の子どもたちの学びに貢献したいと思っています。
(3)司書に親切にしてもらったことがある
図書館や学校の図書室で、司書の方に親切に対応してもらったり、薦められた本が心に残ったり——。そうした経験を通じて、「自分も誰かの役に立ちたい」と、司書を志すようになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
・学校に在籍する司書に、おすすめの本を紹介してもらったのをきっかけに読書が好きになった
・いつも優しく接してくれる司書の方との交流を通して、地域の図書館が大好きになった
・司書の方に薦められた一冊の本が人生の転機になった
志望動機にエピソードを盛り込む
司書に親切にしてもらった経験や、薦められた本が人生の支えになったというような経験がある方は、エピソードを志望動機に盛り込み、自分がどのような司書を目指したいかを具体的に伝えるとよいでしょう。
志望動機の例文
・学生時代、学校の司書の方に薦められた本をきっかけに読書が好きになり、私も誰かにとっての“きっかけ”をつくれる存在になりたいと考え、司書を志すようになりました。
まとめ
司書の志望動機について、例文とあわせてご紹介してきました。
「図書館で働きたい」という意欲に加え、自身の体験や思いを交えながら、どのような司書を目指しているのかを明確に伝えることで、採用につながる可能性が高まるでしょう。
本に関わる仕事に興味・関心がある方は、司書の資格取得を目指しつつ、図書館での就職を検討してみてはいかがでしょうか。