国家試験前日、眠れない夜…試験本番の緊張との戦い

教科書を開く手が止まらない…「ここも出るかも」の不安

試験前日の夜、夕食を終えて一息ついたつもりが、気づけばまた教科書を開いていました。すでに何度も復習してきたはずなのに、「この部分も出るかもしれない」「あの用語は本当に覚えてるかな」と、次々に気になってしまったのです。

特に、介護過程や認知症の種類など、出題範囲が広い分野は不安が強く、「あと一問だけ」と繰り返すうちに、どんどん時間が過ぎていきました。やればやるほど不安になる、そんな矛盾した感情に襲われていたのを覚えています。

眠らなきゃいけないのに眠れない…時計ばかり見ていた夜

「明日は本番だから早く寝よう」と思って布団に入ったのは、22時半ごろ。しかし、なかなか寝つけず、目を閉じても頭の中で問題が浮かんできます。「認知症のBPSDってなんだっけ？」「施設サービスはどれが該当する？」など、脳が試験モードから抜け出せないのです。

何度も寝返りを打ちながら、時計を見るたびに焦りが募っていきました。23時、0時、1時……「このままじゃ明日、集中できないかもしれない」と不安ばかりが増していきました。

「もうやるしかない」気持ちを切り替えた瞬間

眠れないまま夜が明けていく中で、「このまま不安で押しつぶされるわけにはいかない」と、ふと気持ちを切り替える瞬間が訪れました。「自分なりにやってきたことは事実だし、あとは出し切るだけだ」と、深呼吸をして自分に言い聞かせたのです。

身支度を整え、試験会場へ向かう電車の中では、あえて教科書を開かず、音楽を聴いて心を落ち着けました。「完璧じゃなくてもいい、ミスをしても全部落ちるわけじゃない。」「やるべきことはやった」そう考えることで、少しずつ心の緊張がほぐれていきました。

眠れないのは頑張ってきた証拠

振り返ってみると、あの夜眠れなかったのは、自分なりに一生懸命準備してきたからこそだと思います。中途半端な気持ちで勉強していたら、あんなに不安にも緊張もしなかったでしょう。

試験前夜に眠れないというのは、それだけ真剣に向き合ってきた証です。緊張して当然、不安で当然。自分を責めるのではなく、「よくここまで頑張ってきた」と認めてあげてほしいと思います。

まとめ：「できることはやった」と胸を張ってほしい

国家試験の前日や当日は、どうしても心が乱れたり、自信が持てなかったりするものです。でも、最後に大事なのは、「ここまでやってきた自分を信じられるかどうか」だと思います。

眠れなくても、焦っても大丈夫。本番で全力を出すことができれば、それで十分です。この記事を読んでいるあなたも、きっと同じように頑張ってきたはずです。「できることはやった」と、自信を持って試験に臨んでください。心から応援しています。

「介護福祉士」について詳しくは、下記の記事をご参考ください。
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