介護のやりがいを見失ったときに試したい3つのこと

なぜ「やりがい」を見失ってしまうのか？介護職が抱える現実

介護の現場は想像以上に体力も精神力も必要です。利用者さんから理不尽な言葉を投げかけられたり、職場の人間関係に悩まされたりすることもあります。夜勤明けでクタクタになりながらも、笑顔で対応を求められる日々が続くと、「もう限界かもしれない」と思ってしまうこともあるでしょう。

私がやりがいを見失ったのは、入居者様に一方的に怒鳴られた日が続いたときでした。「こんなに頑張っても、誰も見てくれていない」と感じてしまい、自分の存在意義すらわからなくなりました。

【その1】一人で抱え込まない！信頼できる人に気持ちを話す

そんなときに私がまず試したのは、同僚に正直な気持ちを話すことでした。同じフロアで働く先輩に、「最近、やりがいを感じられなくてつらい」と相談すると、驚いたことに「私も昔そうだったよ」と共感してくれたのです。

「私たちの仕事は結果がすぐに見えにくいけど、必ず誰かの力になっているよ」と言ってくれたその一言が、心に深く残りました。

誰かに話すことで、自分の思考が整理され、視野が広がります。信頼できる同僚や上司、家族に思い切って打ち明けてみてください。

【その2】初心を思い出す！過去のやりがい体験を振り返る

やりがいを見失っていた時期、私は新人時代のメモ帳を読み返しました。そこには、初めて利用者様から「あなたが来てくれてよかった」と言われたときの感動が書かれていました。

思い出に浸るだけでなく、「どうしてこの仕事を始めたのか」「どんなときに嬉しかったのか」を振り返ることで、原点に立ち返ることができます。

私の場合、「誰かの役に立ちたい」という思いから介護の道に進んだことを再認識し、前向きな気持ちを取り戻すきっかけになりました。

【その3】視点を変えてみる！小さな変化に目を向ける工夫

やりがいは、大きな達成だけではなく、日々の小さな変化にも隠れています。例えば、認知症の利用者様が数日ぶりに私の名前を呼んでくれたときや、食事を残さず食べてくれたときなど、小さな喜びが積み重なっているのです。

私は「その日の良かったことを3つ書く」という日記をつけるようにしました。「今日は笑顔でありがとうと言ってもらえた」「○○さんがいつもよりよく眠れた」など、些細なことでも文字にすることで、自分のケアが意味あるものだと再認識できるようになりました。

まとめ：あなたのケアが、誰かの人生を支えている

介護のやりがいは、すぐには見えにくいものです。でも、あなたの小さな気配りや声かけが、誰かの安心や笑顔につながっています。

つらいときは無理せず、信頼できる人に相談し、初心を思い出し、小さな出来事に目を向けてみてください。

あなたのケアが、確実に誰かの人生を支えていることを、どうか忘れないでください。