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精神保健福祉士(PSW)の実習は辛い?実習先や実習免除についても解説!

精神保健福祉士(PSW)の実習は辛い?実習先や実習免除についても解説!

精神保健福祉士になるためには、指定された課程を修了する必要があります。
社会福祉全般に共通する知識や精神病患者のために特に身につけておくべき知識は、大学などの講義で身につけることができます。
その他、実践の現場に通用する技術や知識が必要不可欠であり、精神保健福祉士を目指す学生には実習が義務付けられています。
ここでは、実習内容や実習先の具体例、実習体験者が大変だったことの事例についても紹介します。
精神保健福祉士を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

更新日:2023-10-26(公開日:2019-07-10)

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「精神保健福祉士(PSW)の実習とは?どのようなことをするの?

精神保健福祉士_practice

精神障がい者の生活課題に関する実習をおこなう

精神保健福祉士になるためには、精神科病院や精神科診療所などで合計210時間の精神保健福祉援助実習をおこなわなければなりません。

実習目標
精神保健福祉援助や障がい者等の相談援助などを体験する実習には、4つの目標が定められています。

(1) 専門的知識や技術に関する具体的・実際的な理解と、実践的な技術の体得
(2) 精神障がい者のおかれている現状に対する理解と、その生活実態や生活上の課題の把握
(3) 精神保健福祉士として求められる総合的な対応能力の習得
(4) 総合的な地域生活支援、関連分野の専門職との連携について実践的に理解

実習先の精神科病院や精神科診療所において、実習をおこなう学生は患者への個別支援を実際に経験し、精神障がい者の生活課題に接することが必須とされています。

実習内容の項目
また、すべての実習先において、可能な限り経験したり、指導を受けるべきとされている実習内容は以下の9項目です。

(1) すべての関係者と基本的なコミュニケーションや人付き合いを通じて円滑な人間関係を形成すること。
(2) 精神障がい者を理解し、その需要を把握し、それらに基づいた支援計画を作成すること。
(3) 精神障がい者やその家族・親族・友人等との支援関係を形成すること。
(4) 精神障がい者やその家族・親族・友人等への権利擁護と支援をおこない、その評価をおこなうこと。
(5) 精神医療・保健・福祉に係る多職種と連携したうえでの支援(チームアプローチ)を体験すること。
(6) 職業倫理と法的義務を理解すること。
(7) 実習先の就業などに関する規定を理解するとともに、組織の一員としての役割と責任を理解すること。
(8) 実習先の経営やサービスなど管理・運営の現場を体験すること。
(9) 実習先が地域社会の一員であることを理解し、地域社会への働きかけ、ネットワーキング、社会資源の活用・調整・開発に関する理解を深めること。

精神保健福祉援助実習先の具体例を紹介!

指定された実習先
精神保健福祉援助実習先は、精神科病院であればどこでも実習できるわけではなく、精神保健福祉士の有資格者である実習指導者が在籍している施設しか実習先(指定実習先)にはなれません。
精神保健福祉士を養成する大学などの施設は、養成課程を設置する際に厚生労働省に指定実習施設を届け出がされている場所となります。

なお、実習できる場所は毎年変更される可能性がありますので、実習先を選ぶ際には通学先の学校に確認するようにしましょう。

実習費用がかかる
実習先の選択は学生が希望を出し、大学が選抜・配属する場合、学生自身が指定実習先を訪問し、実習先を確保する場合があります。
また、学費とは別に5~7万円程度の実習費用がかかりますので注意しましょう。

【精神保健福祉援助実習先の例】
▼東京通信大学の場合:以下を実習先として指定しています。
・病院(日本医科大学付属病院)
・精神科病院(桜ヶ丘記念病院など)
・地域活動支援センター(足立区精神障がい者自立支援センターなど)
・就労継続支援施設(萌作業所など)
・就労移行支援施設(ワークショップMEWなど)
・共同生活支援施設(ピア国分寺など)
・生活介護・自立訓練施設(ホレブデイサービスセンターなど)
・宿泊型自立訓練施設(ひまわり苑など)

▼日本福祉大学の場合:以下から実習先を選択できます。
・精神科病院
・病院
・診療所
・保健所
・精神保健福祉センター
・生活介護施設
・自立支援施設
・就労移行支援施設
・就労移行継続施設
・共同生活援助施設
・短期入所施設
・重度障がい者等包括支援施設
・地域活動支援センター
・一般・特定相談支援事業所
・障がい者支援施設
・地域生活支援事業
・救護施設

実習にかかる時間と必要日数

精神保健福祉援助実習は、異なる2つの実習先で合計210時間、28日間の実習をおこなわなければなりません。
内訳は以下のとおりです。
・医療分野の機関:90時間以上・12日間
・地域分野の施設:120時間以上・16日間

なお、社会福祉士の相談援助実習の履修者は、地域分野での実習が60時間以上・8日間に短縮できます。

精神保健福祉援助実習の免除を受けることができる条件

指定施設において1年以上相談援助業務経験があり、養成施設へ入学した場合は実習免除あり!

一定の条件を満たせば、精神保健福祉援助実習と精神保健福祉援助実習指導の履修は免除されます。
その条件とは「指定施設で1年以上精神障がい者の社会復帰に関する相談援助を主たる業務としておこなっている者」という条件です。
「指定施設」とは具体的に以下の施設を指します。

免除対象施設職種
精神科病院、精神保健福祉センター精神科ソーシャルワーカー(以下SW)、医療SW、社会福祉士、心理判定員
児童発達支援施設、乳児院、児童養護施設、児童相談所、母子生活支援施設、自動自立支援施設など相談援助業務に従事する職員、児童指導員、保育士、児童福祉司、相談員、児童心理司、母子支援員など
保健所、市町村保健センター精神保健福祉相談員、社会福祉士、精神科SW、心理判定員
病院、診療所精神科SW、医療SW
救護施設、更生施設生活指導員
市区町村の精神障がい者に対してサービスを提供する部署精神保健福祉相談員、社会福祉士、精神科SW、心理判定員
福祉事務所、市町村社会福祉協議会査察指導員、身体障がい者福祉司、知的障がい者福祉士、面接員に相当する職員、婦人相談員、福祉活動専門員
知的障がい者更生相談所知的障がい者福祉司、心理判定員、職能判定員、ケース・ワーカー
保護観察所、障がい者職業センター、障がい者就業・生活支援センター、更生保護施設、発達障がい者支援センター、障がい福祉サービス事業、相談支援事業をおこなう施設、障がい者支援施設、地域活動支援センター、福祉ホームなど精神障がい者に対してサービスを提供する者

精神保健福祉援助実習中に辛い・大変と感じる点は?

実際の患者さんとのコミュニケーションがうまく取れない!

実際の患者さんとのコミュニケーションがうまく取れないことについて、実際の例で紹介していきます。

東北福祉大学 Nさんの場合:
実習先で出会った患者さん、とりわけ長期入院している患者さんとのコミュニケーションに難しさを感じたようです。
長期間にわたり社会生活から隔離され、病院という限られた空間のなかで生活をしている長期入院者は、他の一般の患者さんと異なる精神状態にあります。

Nさんは「実習のためだから、患者さんと積極的にコミュニケーションをとらなければ」と考えるのは、自己中心的な考えであったと自戒しています。
患者さんにとって実習の成否は関係ないことです。
長期入院者の立場に立った接し方が重要であることを学んだとNさんは語っています。

東北福祉大学 Kさんの場合:
障がい者との距離の取り方に苦労をしたと語っています。
障がい者であっても一人の生活者です。
Kさんは一般の生活者と同じようにコミュニケーションをしなければならないと頭では理解していても、実習の現場ではそれを実践できませんでした。

また、精神保健福祉援助実習の締め括りにおこなわれる指導者との振り返りにおいて「自分と向き合えていなかった自分」の存在に気付かされたそうです。
自分を客観視し、「嫌な自分」や「できない自分」を受容することの大切さを学び、実習を終えました。

実習後のレポート作成が難しい!

実習後のレポート作成が難しいことについて、実際の例で紹介していきます。

東北福祉大学 Sさんの場合:
実習後のレポート作成に苦労したそうです。
実習生にとって実習の現場は慣れない環境です。
いくら大学で知識を詰め込んできたとはいえ、現場実習はまったくの別物です。
精神的にも体力的にも消耗して一日を終えたSさんにレポート作成は困難なものでした。

レポートは実習先でおこなった業務(事実)だけを書き留めるだけでは十分ではありません。
実習から自分が何を得たのかまで考察を深める必要があります。
翌日の実習を万全の体調で迎えることを優先したSさんは、体験の考察を深めることなく、その日手に入れた資料などを活用して文字数を増やし、レポートを仕上げてしまいました。
指導教官からは「これでは業務日誌だ」と指摘を受けたそうです。

現場に立つプレッシャーに耐えられない!

現場に立つプレッシャーに耐えられないことについて、実際の例で紹介していきます。

立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科 Aさんの場合:
「プレッシャーに押しつぶされそうになった」とその苦労を語っています。
Aさんは「実習生として何か貢献しなければいけない」と、あまりにも強い責任感を持つがゆえにプレッシャーに押しつぶされそうになり、実習を欠席したこともあるそうです。
Aさんの心配をよそにひょうひょうと生活を送る障がい者の生活を目の当たりにし、障がい者と自分の間に壁を作っていたのは他ならぬ自分であることに気付きました。
プレッシャーを克服し実習を終えたAさんは、卒業後に現場で働くことを決めたそうです。

精神保健福祉士(PSW)の資格取得を目指すには

まずは、受験資格を満たす必要あり!

精神保健福祉士(PSW)の資格取得をしなければ、精神保健福祉士として働くことはできません。
これから精神福祉士として働いてみたい方は、まずは精神保健福祉士の資格取得が先決です。
なお、精神保健福祉士の資格取得を目指すには資格試験を受ける必要があり、受験資格も決められています。

大まかな受験資格は以下となります。
・福祉系大学を卒業
・福祉系短大卒で指定科目・基礎科目を履修、実務経験を積む
・一般の大学を卒業し養成施設で必要科なカリキュラムを受講
・一般の短大卒で実務経験を積み養成施設で必要科なカリキュラムを受講

なお、福祉系短大と一般の短大では、通う年数により条件はさらに変わってきます。
精神保健福祉士の受験資格について、詳しくは以下ページも参考にしてみてください。

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社会人から精神保健福祉士(PSW)になるには?受験資格とおすすめ通信講座を紹介

精神保健福祉士(PSW)が目指せるおすすめスクール

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