初任者研修の特徴とおすすめポイント
- 1資格取得に年齢制限なし年齢や学歴の制限はなく、どなたでも受講できる入門資格です
- 2最短一ヵ月で学べる短期講座を開講している学校も多く、条件に合わせた学習も可能です
- 3通学・通信で学べる何日間か通学が必須ですが、カリキュラムのほとんどを自宅で学ぶことができます
ポイント1年齢制限がない
介護業界のメリットの一つとして、年齢に関係なく就業できることが挙げられます。実際に幅広い年齢の方が未経験から介護職員初任者研修を学び、就職しています。難しい試験がないので、大量に単語を暗記したり過去問を何年分解いたりする必要はありません。勉強から遠ざかっていた方でも心配なく受講できます。
ポイント2最短1ヶ月で学べる
短期講座で集中的に学習すれば、受講スタートして1ヶ月で初任者研修を修了することができます。その他にも2ヶ月コースや4ヶ月コースなどがあり、希望に合わせてスケジュールを立てやすいのも初任者研修講座の特徴です。
ポイント3通学・通信で学べる
通信学習とスクーリング(通学)を併用する形が主流で、全部で130時間あるカリキュラムの一部は自宅で学ぶことができます。通学部分も振替制度が充実している学校が多いため安心です。
資格取得の最短ルートは?
介護職員初任者研修は、カリキュラムが130時間と決まっているため、学校による勉強時間の差はあまりありません。そのため、週何回のコースにするかで修了までの期間が決まります。週4回のコースだと1ヶ月、週2回のコースだと2ヶ月、週1回のコースだと4ヶ月が基準になるでしょう。
では、講座を受講してから修了証明書が発行されるまでの流れをおさえていきましょう。
- 通学介護職員初任者研修のスクーリングでは、介護の業務に必要な技術・知識を講義や演習で学びます。カリキュラムの「こころとからだのしくみと生活支援」では、介助者をベッドや車いすへと移動・移乗、食事介助、身体の清拭など実際に介護現場で行われていることを実践的に学びます。
- 通信130時間のカリキュラム中の一部は自宅学習で学ぶことができます。通信講座には課題レポート提出が基本的には3回あるようです。提出期限があるため、自分でスケジュールを決めて計画通りに勉強を進めると良いでしょう。
試験について初任者研修では筆記形式の試験で、全日程の最後に1時間程度行われます。試験問題は選択式と記述式で出題され、合格点は100点満点中70点以上です。 カリキュラムを全て受講していれば問題なく合格点を取ることができるので、比較的容易と言えるでしょう。万が一不合格でも追試制度があり、合格すれば修了証明書が発行されます。
介護職員初任者研修の資格取得に向けたスケジュール例
介護職員初任者研修の資格を取得するまでを、2つのモデルスケジュールを例に動画で紹介します。また、受講する場合の費用も紹介しています。
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介護職員初任者研修の資格取得までをほぼ3分の動画でわかりやすく紹介!
初任者研修は働きながらでも資格取得が可能です
「介護の仕事に就いているため働きながら資格を取りたい!」という方が実際に働きながら資格を取得することも多いです。「土日しか通えない」「平日しか通えない」「休みが不定期」という方でも、土日コースや平日コース・振替制度等を活用して自分に合った方法で学ぶことが可能です。通学日数も15日前後のスクールが多いので、スクーリングと自宅学習の日程を上手く組み合わせて、研修修了を目指しましょう。
初任者研修(ヘルパー2級)講座・スクール比較講習カリキュラム
科目 | 時間数 |
---|---|
1.職務の理解 | 6時間 |
2.介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
3.介護の基本 | 6時間 |
4.介護・福祉サービスの理解と医療の連携 | 9時間 |
5.介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
6.老化の理解 | 6時間 |
7.認知症の理解 | 6時間 |
8.障害の理解 | 3時間 |
9.こころとからだのしくみと生活支援 | 75時間 |
10.講義の振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
費用の比較
学校によって受講料は異なります。
初任者研修の受講金額は学校・地域によって変わってきます。カリキュラムは基本的に同じですが、スクールによって振替制度や就職サポートなどのサービスが異なります。また、必ずスクーリング必須の関係上、教室の立地や講師の確保など講座を運営するために必要なコストが影響して、同じ運営会社でも地域によって金額が異なる場合もあります。
各スクールが定期的に割引キャンペーンをやっていることもあり、もし一番安い講座を探すのであれば、こまめに確認することをお勧めします。費用の比較は資料請求が便利です。
ホームヘルパー2級とキャリアパス
キャリアパスがわかりやすくなりました!

介護福祉士までのルートはいくつかあります。その中でも初任者研修→実務者研修→介護福祉士とステップアップしていくルートは、これから介護の知識を学びながらキャリアアップを目指す基本ルートとなっています。
ホームヘルパー2級について
これまで「ホームヘルパー2級」として広く知られていた資格が、2013年度より「介護職員初任者研修」へと改められました。同時に、ホームヘルパー1級や介護職員基礎研修も廃止になっています。2012年度までにホームヘルパー2級、1級及び介護職員基礎研修課程を修了した方は、2013年度以降に資格を失効する事はありません。また「ホームヘルパー」は「訪問介護員」とも呼ばれる職種の名称でもあります。ヘルパー2級に関する情報は以下のページも参考にしてみてください。
>> ホームヘルパー2級資格の現状とこれから
難易度
受験資格はとくになし!
まず注目すべきは、初任者研修には受験資格がとくにないということです。介護福祉士や社会福祉士など、学歴、実務経験、取得資格などが必要な資格もありますが、初任者研修は、どなたでも無条件で受講できます。そもそも試験といっても、カリキュラム修了後の確認テストのようなものなので、国家試験などと比較するような試験ではありません。受講までのハードルが低く、試験難易度もそこまで高くない点は、介護職員初任者研修のメリットの一つです。
必ずスクールに行く必要あり
介護職員初任者研修では、スクーリングが必須項目となっています。介護現場で役に立つスキルを身に着けるための研修ですから、実技や実習を通して学ぶことが大事です。民間資格の中には、通信講座などで在宅試験で取得できるものもありますから、そういったものと比較すると取得が難しい資格になるでしょう。ただし全カリキュラム通学するケースは稀で、全体の半分以上は、通信教材での自宅学習になります。
修了すれば取得できる!
介護福祉士や宅建などの国家試験などでは、不合格の場合、また来年受験しなおさなければなりませんが、初任者研修は修了すれば必ず資格取得できます。修了前にテストがありますが、不合格の場合でも再受験が可能です。多少の費用がかかる場合もありますが、最後までやりきれば絶対に取得できるというところは安心ですね。もちろん合格率なども気にする必要はありません!
一度取得すれば全国どこでも通用する
ケアマネジャーや運転免許など、定期的に免許更新をしなければならない資格がありますが、初任者研修は一度取得すればずっと有効です。そして全国どこでも通用します。また、ホームヘルパー2級をすでに取得されている方は、初任者研修修了者とみなされますので、改めて受講しなくても大丈夫です。
>> 介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)の通信講座を探す
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 介護職員初任者研修筆記試験 |
試験区分 | 国家資格 |
主催団体 | 都道府県指定の事業所 |
受験資格 | 介護職員初任者研修の受講者 |
合格率 | - |
出題内容・形式 | 介護職員初任者研修 修了評価のための筆記試験(東京都福祉保健局による) ・出題範囲:32科目 ・出題内容:東京都介護職員初任者研修事業実施要綱の「各項目の到達目標、評価、内容」内の「修了時の評価ポイント」を網羅したもの ※東京都の場合 ・出題数:32題以上(各科目から1題以上) ・出題形式:選択式、記述式を問わない 研修を受講している学校にて受験します。 |
検定料 | 通常は研修の受講費用に含まれます。 |
問い合わせ先 |
都道府県指定の事業所 ※介護職員初任者研修を受講している学校 |