介護職員初任者研修のスクール・学校の費用(値段・金額)はどのくらい?
おおよそ2万円台~10万円前後!スクールによってもさまざま!
介護職員初任者研修のスクール費用はかなり幅広いのが特徴。条件次第では無料で受けられる学校がある一方で、高額になると12万円程度かかるケースもあります。
いくつか代表的なスクールの受講費用を見てみましょう。
●資格講座の大手「資格の大原」
資格講座の大手である資格の大原では、一般価格83,500円となっており、大学生協等の割引が適用された場合には79,320円となります。他にも一般教育訓練給付制度などの条件に該当する場合は最大40%の受講料が還元されることもあるようです。
●ニチイ
ニチイも資格講座業界では大手の会社ですが、受講料は121,000円となっています。
●ベネッセ
ベネッセでは様々なコースが用意されており、一般的な講座は60,720円、早割期間中に応募した場合は50,720円とかなりお手頃になります。また、ベネッセの講座は全国各地にある会場で開催されており、地域によって値段に差が生まれることもあるようです。例えば2019年に新規オープンされた愛知県の会場では45,000円で受講可能です。
●三幸福祉カレッジ
三幸福祉カレッジでは87,780円となっていますが、開講エリアによって受講価格が異なる場合もあるようです。
ベネッセのように同じ会社であっても受講費用に差が生まれる場合がありますので注意してください。
安価で利用できるスクールとしては関東圏や近畿圏で開講している未来ケアカレッジがあります。関東地方ではキャンペーンを利用すると最安値21,450円で受講が可能です。
介護職員初任者研修の受講費用(値段・金額)に差がある理由は?
理由(1)教室の立地
同じ資格なのに10万円近く受講費用に差が生まれるのはなぜでしょうか。価格差が生じる一番大きな理由はスクールの立地です。皆さんが住んでおられる地域で開催されるスクール会場を見ていただければわかると思いますが、研修はビルの一室を借りて行われるのが一般的です。このとき、ビルの立地が駅前か街中か、それとも郊外にあるかで賃料に大きな差が生まれます。皆さんにとって通学しやすいエリアであれば、必然的にビルの賃料も高くなり講座費用にも直結していくわけです。
ただ、費用を見てみると賃料が高いはずの関東圏より地方の方が高いケースも見受けられます。これはスクールを開催している会社の所在地とは開催地域が異なるのが理由です。講師の派遣・採用、会場の確保などにコストがかかってしまうため、どうしても差が生まれてしまいます。費用を重視される方はエリアにも注目してみていただければ、お得に利用できるかもしれません。
理由(2)人材事業を行っているなど、介護職員初任者研修だけがメインではない
立地以外では、介護職員初任者研修を行っている企業の事業内容の違いがあげられます。大抵はニチイやベネッセなどの資格を専門としている企業が開講しているのですが、中には人材事業や介護事業と併設している企業も存在しています。
高齢化が進む日本では、介護業界の人材不足が大きな問題となっていることはご存知でしょうか。専門学校や大学での教育支援だけでなく、実際に働く職員への待遇向上も図られていますが効果はいまひとつ。最近では海外からの労働者の受け入れも広がっています。
そんな中、介護業界では施設と併設したスクールを運営し、有望な新人の囲い込みをするという新たな取り組みが開始されました。採用後に「思っていたのと違う」「仕事が大変」「将来設計が描けない」と退職する人が続出する介護業界において、入社前に資格習得を行うことは大変重要なことです。介護職員初任者研修で基礎知識や実務を学び、入社後のギャップを小さくすることで離職者の減少を狙う効果もあります。
このような背景から、資格習得後に指定施設への就職を条件に大幅に受講費用を安くしているスクールもあります。
資格習得を目指す人の中には、家族の介護のために参加している人もいるので一概におすすめは出来ません。ただ、就職を視野に入れた資格習得であれば一石二鳥の美味しい条件ですので、ぜひ検討してみてください。