「介護職員初任者研修」ってそもそもどんな資格?
介護職員初任者研修は、介護職の入門・スタートラインともいえる資格!
介護職員初任者研修はその名の通り、介護の仕事を始めたばかりの新人が最初に取得する資格となっています。勤務形態は問わず、介護職員として従事する上で必要となる基礎的な知識・技術を習得する研修になります。
介護職員初任者研修を取得するには、定められたカリキュラム計130時間を受講した上で、修了試験に合格しなければいけません。ちなみにこの資格ですが、国家資格ではありませんので、様々な機関が講座を開いています。専門学校や資格取得スクールはもちろんこと、通信講座大手のベネッセやニチイなどの講座もあります。
尚、各研修実施機関によりカリキュラムの時間割や、修了試験の内容が異なりますので注意しましょう。自宅学習も認められていますので、忙しい方は通信講座を検討してみるのも良いかもしれません。
どの研修実施機関においても難易度は低く設定されており、万が一試験に落ちたとしても追試があるようです。
受講料は各研修実施機関によって異なり、おおよそ5万円から14万円程度です。一部では、研修実施機関が提携・運営する介護施設への勤務を条件に無料で受講出来るケースもあります。
受講資格は特に定められていません。最近では介護職員だけでなく、家族の介護をするために講座を受ける方も増えています。介護職員の場合は、身体介護を行う際に介護資格の保有が義務付けられていますので、就職の前後に介護職員初任者研修の取得が望ましいでしょう。
「介護職員初任者研修」と「ホームヘルパー2級」って何が違うの?
「ホームヘルパー2級」が廃止され、新たに「介護職員初任者研修」が誕生した!
元々、新たに介護職に就いた入門者向けの資格にはホームヘルパー2級(正式名称:訪問介護員養成研修2級課程)というものがありました。しかし2013年4月1日に廃止され、代わりに介護職員初任者研修が誕生しました。この2つの資格にはどのような違いがあるのでしょうか。
どちらも入門者向け資格という共通点を持ちますが、実は目的が大きく異なります。ホームヘルパー2級は正式名称を「訪問介護員養成研修2級課程」と呼び、在宅介護を中心とした内容でした。対して介護職員初任者研修は、在宅だけでなく施設での介護も取り入れた内容です。
具体的な変更点をあげると、一番大きいのが施設実習の有無。ホームヘルパー2級では30時間行われていましたが、実習の現場によって内容の偏りが大きいため廃止になりました。その代わりに、利用者の車いすやベッドを用いて行われる介護実技演習を10時間以上増加されています。現場で共通して求められるスキルに重点を置いた形です。
そして介護職員初任者研修では筆記試験が新たに追加されました。講義で学んだ知識をしっかりと身に付けるためのステップになります。
これらの内容が変更された背景には、従来の資格ではキャリアアップに繋がりにくいという理由があります。国家資格の介護福祉士へのステップを明確にして、介護職員が生涯に渡って活用できる資格とするために介護職員初任者研修へと形を変えたのです。
初任者研修(ヘルパー2級)講座・スクール比較