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簿記初級(旧簿記4級)とは?合格率・難易度、3級との違いについても紹介!

経理などに携わる方であれば必須資格といわれている簿記。
この記事では、簿記のなかでも一番難易度が低い初級について解説します。
難易度や合格率はもちろんのこと、3級との違いや勉強方法、おすすめのテキストについても紹介します。
簿記の勉強を始めようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

更新日:2021-09-21(公開日:2019-09-24)

この記事を監修したのは

公認会計士:佐久間 清光 氏

公認会計士:佐久間 清光

簿記初級(旧簿記4級)とは?

簿記_beginner

簿記初級は、2017年4月に簿記4級に代わってできた試験!

実はこの簿記初級、2017年4月に新設されたばかりの検定級位です。
それまでは初級に代わり4級が実施されていたのですが、いくつかの問題を抱えていました。

受験者数が少なかった4級
簿記検定は1級から4級までの級位が用意されており、合格率はそれぞれ1級では8%~13%、2級は9%~29%、3級が43%~67%、4級は34%から49%程度です。

しかし、なかでも4級だけが突出して受験者数が少ない状況が続いていました。
1級から3級においては受験者数が数万人から数十万人いたにもかかわらず、4級は年間で2,000人程度でした。
試験内容が3級の範囲と被りながらも、問題数が少ないため実用的ではないという評判でした。
そのため、簿記入門者は4級を飛ばして3級から挑戦する方が多く、4級の存在意義が疑われる状況に陥ったのです。

インターネット受験の導入により受験機会の増加
では、2017年より新設された初級ではどのような改善が図られたのでしょうか。
一番大きい変更点は「インターネット受験」の導入でしょう。
4級では年3回しか受験する機会がなかったため「どうせ勉強するなら3級を受けよう」という方が多く見られました。
より多くの人に受験してもらえるように、初級ではいつでも受験できるように変更されました。
受験場所については、商工会議所が指定した専門施設のみとされていますが、以前に比べて敷居が低くなったことは間違いありません。

その他、試験範囲については4級と大差なく、簿記の入門者向けの内容となっています。

簿記初級(旧簿記4級)と簿記3級との違いは?

出題範囲の違い!

どちらも入門者向けの試験内容
簿記初級と簿記3級の出題範囲には大きな差はありません。
初級の場合、問題数が3級に比べて少なくなり、よりシンプルな試験になっているのが特徴。
どちらも簿記の基本知識が問われる内容となっていますので、入門者向けの試験といえるでしょう。

初級の出題範囲
ただし、何点か初級には含まれていない内容が3級では出題されるので注意が必要です。
それでは、初級の出題内容を見てみましょう。
初級で問われるのは大きく分けて3つの分野です。

1つ目は簿記の基本原理
基礎概念、取引の種類や意義、勘定、帳簿、証票と伝票といった簿記を学ぶうえで必要不可欠な要素です。
簡単な計算を除き、用語の記憶が中心となります。

2つ目は期中取引の処理
簿記のメインとなる仕訳をするための分野になり、現金預金、売掛金と買掛金、その他債権と債務、手形、商品、固定資産、純資産、収益と費用、税金に関する内容が問われます。

3つ目は月次の集計
毎月の決算をおこない、数値を正確に読み取る内容です。

3級の出題範囲
初級はここまでになりますが、3級では株式会社会計という内容が出題されるほか、より詳細な知識を問われることになります。

試験時間・方式・試験日などの違い!

簿記初級と3級の試験概要の違いについて、詳しく見ていきましょう。

初級の試験概要
まずは初級からです。

・試験時間:40分
・試験方式:インターネット受験
 実施から採点・合否判定まですべてネットで施行されます。
・試験日:随時開催
 商工会議所が指定するネット試験施行機関にて確認してください。
・受験資格:特に制限はなく、簿記の入門者向けの内容です。
・合格基準:100点満点で70点以上
・受験料:2,200円(税込)

3級の試験概要
対して3級を見ていきましょう。
従来の統一試験方式は以下のとおりです。

・試験時間:初級の3倍になる120分を設定
・試験方式:指定会場での記述式
・試験日:年3回開催
・受験資格:初級同様に制限されておらず併願受験も可能。
・合格基準:70%以上の得点
・合格発表:期日、方法は商工会議所ごとに異なります。
・受験料:2,850円(税込)

また、統一試験方式に加え、2020年12月より3級でもネット試験方式が導入され、随時、受験可能となりました。
2021年度実施の試験からは、試験時間が60分へ変更になります。
前もって公式ホームページで詳細を確認しておくことが大事です。
日本商工会議所「簿記 検定試験」

簿記初級(旧簿記4級)の合格率・難易度は?

合格率で比較すると簿記初級の方が高め!

受験する際に最も気になるのが合格率ではないでしょうか。
簿記初級と3級では、やはり初級の方が合格率は高くなる傾向が見られます。
公式サイトで合格率が公表されていますので、いくつか見てみましょう。

初級は比較的容易
まずは、簿記初級試験の合格率です。

年度受験者数合格者数合格率
2020年度(2020年4月1日~2021年3月31日)3,988人2,516人63.1%
2019年度(2019年4月1日~2020年3月31日)4,284人2,545人59.4%
2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)4,182人2,421人57.9%

半数以上が見事合格している状況なので、比較的容易な試験といえるでしょう。

3級は受験者数が多数
続いて、3級試験を見てみましょう。

  
受験者数合格者数合格率
第158回(2021年6月13日)49,313人14,252人28.9%
第157回(2021年2月28日)59,747人40,129人67.2%
第156回(2020年11月15日)64,655人30,654人47.4%
第154回(2020年2月23日)76,896人37,744人49.1%

※2020年6月14日開催予定の第155回試験は中止となりました。

大学入試の際に役立つこともあり、3級から受験者数が爆発的に増加しています。
そのため年度別ではなく、試験ごとの合格率が公表されているようです。

初級であれば日時を問わず受験できますので、まずは問題に慣れる意味も込めて挑戦してみてはいかがでしょうか。

簿記初級(旧簿記4級)の勉強方法は?おすすめのテキストを紹介!

毎日続けることが大切
簿記初級の検定日は試験会場となる施行機関が定めます。
定められた日であれば一年中受験が可能なため、自分でスケジュールを立てて学習を進められます。
ただし、簿記の勉強は流れを理解するためにも継続する必要があります。
休日にまとめて勉強するのではなく、短時間であっても毎日こつこつと続けることが大切です。

パソコン操作に慣れておく
簿記初級の試験はパソコンを使っておこなわれるので、パソコン操作が苦手な方は事前に慣れておく必要があります。
公式サイトには、試験問題のサンプルが掲載されているほか、インターネット試験の操作体験もできるようになっているので、一度確認しておくとよいでしょう。

おすすめのテキスト
また、公式サイトでは、簿記初級を学ぶための2冊のテキストが取り上げられています。
こちらでご紹介しますので、テキストを選ぶ際の参考にしてください。

● 土日で合格(うか)る日商簿記初級:中央経済社
日本商工会議所公認のテキストで、資格参考書で有名な中央経済社が出版しています。
1,400円程度で購入できる比較的安価なテキストで、オリジナル模試が付属しているのが特徴です。
薄すぎず厚すぎないボリュームで初学者でも最後までやり通せるとされています。

簿記検定の合格実績でトップクラスの「資格の大原」の講師陣が長年の経験を踏まえてやさしく解説しており、初学者の方でもわかりやすいでしょう。

● スッキリわかる日商簿記初級:TAC出版
大手予備校である「資格の学校TAC」が出版している簿記初級用のテキストです。
ネコのキャラクターが登場するわかりやすさと読みやすさで大人気のシリーズだそうです。
1,000円程度で購入できるこのテキストには、イラストや図表が多く用いられており、本文にもストーリーがあるためイメージしやすい造りになっているそうです。

また、テキストと問題集が一体型になっているので、知識をインプットしたあとすぐに問題を解くことができます。

監修者プロフィール

この記事を監修したのは

佐久間 清光 氏

公認会計士:佐久間 清光

公認会計士

有限責任あずさ監査法人のパートナー(2018年退任)
さくま会計事務所の所長(現任)
監査法人MMPGエーマック代表社員(現任)
フェリス女学院の監事(現任)
神奈川大学の非常勤講師(現任)
さくま式簿記講座の講師(現任)

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