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簿記って難しい?簿記を簡単に学ぶためにおすすめ方法を紹介します

ビジネスマンや学生に大人気の簿記資格。
受験者も増え、今後ますます需要が高まっていくでしょう。
一方で、入門者にとって簿記検定は難しいという声もあります。
この記事では、簿記の難しい箇所や専門用語の解説、合格するための対策も併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

更新日:2021-08-31(公開日:2019-10-02)

この記事を監修したのは

公認会計士:佐久間 清光 氏

公認会計士:佐久間 清光

簿記の試験はどのような箇所が難しい?

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簿記の難しいといわれる箇所を、詳しく見ていきましょう。

(1)仕訳

入門者がつまずきやすいポイント
簿記の試験で難しい箇所として1番に挙げられるのが仕訳です。
簿記の中心要素でありながら、学び始める入門者がつまずきやすいポイントでもあります。

仕訳を簡単に紹介すると、簿記上の取引について借方と貸方に分けて仕訳帳に記入する作業を指します。
『借方・貸方、そもそも簿記上の取引とは』という方もいるかと思いますので、順を追って見ていきましょう。

財産などが増減する取引
まず「簿記上の取引」についてです。
これは企業が持つ財産などが増加・減少する取引のことです。
もう少し詳しくいうと、簿記に存在する5要素「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」が変動すると、簿記上の取引が発生したといわれます。

具体例として、電気店が売り場に出品する商品を仕入れ業者から現金で購入した場合は、借方に仕入れを、貸方に現金を記入するという流れです。

とっつきにくい分類ルール
この作業の何が難しいのかというと、借方と貸方の分類ルールが少しとっつきにくい点です。
資産が増えた場合は借方に記入して、負債が増えたら貸方に記入することに違和感を感じることもあるでしょう。
他人にお金を貸すと借方に仕訳すると文字だけを見ると、真逆のような気になるかもしれません。
これは「複式簿記」というやり方に則ったルールで、元々銀行で利用されていた名残が残っているそうです。

対策
対策としては、借方と貸方のどちから片方だけを確実に記憶するのがよいでしょう。
資産が増加したら借方、減少したら貸方と、簿記の5要素それぞれ覚えるのは困難です。
借方に該当する取引だけ確実に覚えておけば必然的に貸方も埋められるので、慣れないうちは試してみてください。

なお、仕訳を理解し、これをおこなう上で非常に重要なポイントとして「貸借平均の原理」というものがあります。
これは貸借平均の原則ともいわれるもので、個々の仕訳の貸方の合計金額と貸方の合計金額は必ず一致するという法則です。
したがって、簿記検定で個々の取引を仕訳する際、解答しやすい勘定項目・金額から順番に下書きをしていき、最後に貸借差額として残った金額の勘定項目を考える、という解答手順も覚えておくと良いでしょう。

(2)試算表

ミスがないか確かめる
試算表とは、月末や期末になると作成する表です。
日常的に行われる仕訳作業や、勘定科目ごとにすべての取引を記載して作られる総勘定元帳への記帳にミスがないか確かめる意味を持ちます。
記帳作業は人間がおこないますので、どうしてもミスを完全に防ぐことはできません。
定期的に総勘定元帳の各勘定の合計や残高を試算表に集計し、貸借平均の原理を利用して、記帳全体の正確性を確認するのです。

試算表は3種類ある
入門者にとってややこしいのが、試算表には「合計試算表」「残高試算表」「合計残高試算表」の3つが存在する点。
記入方法や各自のルールを覚えなければいけません。

(1)合計試算表
これは総勘定元帳にある勘定ごとに、借方の合計と貸方の合計をまとめた表になります。
合計試算表にある借方の合計金額と貸方の合計金額は一致するという特徴がありますので覚えておきましょう。

(2)残高試算表
これは総勘定元帳にある勘定ごとに、借方の合計と貸方の合計金額の差額、残高をまとめた表になります。
残高試算表では貸方と借方の残高金額は必ず一致することを忘れないようにしましょう。
もし一致しない場合は、そもそもの仕訳作業に間違いあったか、総勘定元帳への転記の際に誤記入してしまったかです。

(3)合計残高試算表
先に紹介した合計試算表と残高試算表をひとつにまとめた表のことです。
勘定科目を間に挟み、左には借方残高と借方合計、右には貸方合計と貸方残高を記載しています。
一つの表にたくさんの数字が並びますが、合計試算表と残高試算表をまとめるだけですので安心してください。

(3)精算表

精算表は、決算整理前の各勘定をまとめた残高試算表に決算整理仕訳をあわせて、損益計算書と貸借対照表までの流れを示す表です。
決算整理前の各勘定の残高、決算整理仕訳による残高が1つの表にまとめられているのが特徴です。
決算整理について理解していないと難しい分野です。

記入する項目
精算表に記入する項目は、「勘定科目欄、試算表欄、修正記入欄、損益計算書欄、貸借対照表欄」の5つ。
勘定科目欄では「資産、負債、資本、収益、費用」を順番に沿って記入し、さらに各項目を埋めていくのですが、何点か気をつけるポイントがあります。

注意点
1つ目は、損益計算書の貸方と借方の差額と、貸借対照表の貸方と借方の差額が一致しているかどうか。

2つ目は、試算表欄と修正記入欄の貸方金額と借方金額が同じであること。
もし、精算表で過ちに気付いてしまうと広い範囲で修正作業が必要になりますので注意してください。

頻繁に出題される
この精算表ですが、簿記3級の試験では頻繁に出題されます。
簿記3級試験は5問出題され、その5問目が精算表問題です。

注目したいのが精算表問題の配点、なんと30点です。
合格基準が70%以上なので精算表を落としてしまうと、残りすべて正解しなければいけません。
試算表や貸借対照表などの知識が必須になりますが、そこさえ押さえておけば精算表自体は難なくこなせるはずです。

なお、2021年度より出題問題数が3題以内へ変更になります。
詳細については公式ホームページをご覧ください。

(4)財務諸表

得点が難しい分野
財務諸表は企業における財政状態と経営成績を表した書類になります。
会社は会計年度ごとに財務諸表を作成し、株主や税務署などに提出します。
簿記の試験でも頻繁に出題されますが、得点が難しい分野とされています。

簿記3級で求められるレベル
簿記3級レベルで求められるのは、貸借対照表と損益計算書の作成までです。
それぞれの方法を見ていきましょう。

損益計算書は会計年度の期間における収益から費用を差し引いて利益を計算する形式でまとめた表であり、企業の経営成績を表しているといわれています。
貸借対照表は会計年度の期末における資産・負債・純資産をまとめた表であり、企業の財政状態を表しているといわれています。

注意点
簿記3級の試験において、試算表・精算表を作成する問題と財務諸表を作成する問題では、次の2点で注意が必要です。
1つ目は勘定科目の違いです。
試算表・精算表では「繰越商品」勘定であったものを、貸借対照表では「商品」として記載します。
また、試算表・精算表では「売上」勘定や「仕入」勘定であったものを、損益計算書では「売上高」や「売上原価」として記載します。
2つ目は、試算表・精算表では「貸倒引当金」勘定や「減価償却累計額」勘定の残高が貸方で記載されますが、貸借対照表では資産の控除項目として記載します。

(5)簿記独特の専門用語

日商簿記の初級から3級に関連する専門用語をいくつか解説します。

用語解説
財務諸表貸借対照表や損益計算書などの総称であり、主要簿を基に作成される。
貸借対照表会計期間の期末における資産・負債・純資産をまとめた表であり、企業の財政状態を表している。
損益計算書会計期間における収益から費用を差引いて利益を計算する形式でまとめた表であり、企業の経営成績を表している。
主要簿仕訳帳と総勘定元帳の総称である。
仕訳帳の代わりに伝票を使用する場合もある。
仕訳帳取引日ごとに仕訳の内容を記録する帳簿。
総勘定元帳勘定項目ごとに仕訳の内容を記録する帳簿。
勘定科目取引を仕訳する際に用いる項目の単位。
会計期間通常1年間であり、4月1日から3月31日の会社が多い。
期首と期末会計年度の最初の日を期首、最後の日を期末という。
月末と年次月ごとの作業を月次、年ごとの作業を年次という。
月次決算、年次決算などの際に使われる用語。
前期と次期対象とする期間を当期、その前を前期、その後を次期という。
伝票入金伝票、出金伝票、振替伝票、仕入伝票、売上伝票の総称。
簿記3級では3伝票制(入出金伝票と振替伝票)が出題される。
一部現金取引現金の入出金以外を含む取引。
入金伝票または出金伝票と振替伝票を組み合わせて起票する。
起票伝票を作成すること。
証憑請求書や領収証など取引の確証のこと。
エビデンスということもある。
補助簿補助元帳(得意先元帳、仕入先元帳、商品有高帳、固定資産台帳など)と補助記入帳(現金出納帳、売上帳、仕入帳、手形記入帳など)の総称。
三分法売上、仕入、繰越商品の3つの勘定科目を利用すること。
先入先出法先に仕入れたものから先に払出すと仮定して払出単価を決定する方法。
後入先出法後に仕入れたものから先に払出すと仮定して払出単価を決定する方法。
平均法仕入れたものの平均単価をもって払出単価とする方法。
総平均法と移動平均法の2つの方法がある。
経過勘定見越勘定(未収収益、未払費用)と繰延勘定(前受収益、前払費用)の総称。
差額補充法貸倒引当金などについて、その決算整理前の残高と決算整理後の残高の差額のみを計上する方法。
洗替法貸倒引当金などについて、その決算整理前の残高を全て戻したうえで、当期末の残高をあらためて計上する方法。
直接法と間接法
(直接控除法と間接控除法)
固定資産の減価償却費を、固定資産から直接控除する方法を直接法、直接控除せずに減価償却累計額を計上する方法を間接法という。
また、貸倒引当金を、売掛金や受取手形などから直接控除する方法を直接法、直接控除しないで間接的に控除する方法を間接法という場合もある。
インプレント・システム小口現金について、定額前渡方式をいう。
売上債権と仕入債務売掛金や受取手形などを売上債権、買掛金や支払手形などを仕入債務という。
営業債権と営業外債権売掛金や受取手形などを営業債権、未収入金や貸付金などを営業外債権という。
固定資産の費用配分固定資産の減価償却は、その取得価額を数年間にわたって規則的に費用化する処理である。
減価償却は固定資産の費用配分ともいわれる。
固定資産の一括費用処理少額の固定資産について、減価償却を実施せず、支出した年度に全て費用化すること。
流動・固定の分類資産を流動資産と固定資産に、負債を流動負債と固定負債に分類することをいう。
営業循環基準基準と一年基準を併用して分類する。

難しい簿記試験に合格するためのコツは?

(1)しっかりした電卓を買い、慣れておく!

簿記では電卓の持ち込みが可能となっており、試験では必須のアイテムです。
特に桁数の多い金額の計算が必要になる試験ですので、しっかりと使いやすい電卓を選んでおきましょう。
電卓を選ぶ際は大きすぎない、滑らないなどのポイントがありますが、重要なのは試験までに使い慣れておくこと。
使い方がわからず試験で利用できなければ意味がありません。

(2)学校(スクール)で学ぶ

確実に試験合格を目指すなら、専門のスクールで学習するのも1つの手です。
覚えなければいけない範囲が広く計算問題まで求められますので、独学では苦労する恐れもあります。
また、学校の場合は同じ目標をもった仲間を作ることができますので、モチベーション維持にも役立つことでしょう。

>>簿記3級とは?独学で合格するための勉強方法とおすすめのテキストを紹介!

監修者プロフィール

この記事を監修したのは

佐久間 清光 氏

公認会計士:佐久間 清光 width=

公認会計士

有限責任あずさ監査法人のパートナー(2018年退任)
さくま会計事務所の所長(現任)
監査法人MMPGエーマック代表社員(現任)
フェリス女学院の監事(現任)
神奈川大学の非常勤講師(現任)
さくま式簿記講座の講師(現任)

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