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社会保険労務士になるには

社会保険労務士になるには|資格取得の最短ルートと講座の資料請求

社会保険労務士は企業の人事、労務管理や労働・社会保険に関して、諸監督署に関係書類を作成・提出したり、社会保険に関するアドバイスを行うエキスパート。就業規則や給与規定の作成などの相談に応じ、適切なアドバイスを行います。

更新日:2023-06-14(公開日:2017-09-04)

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ACCEL JAPAN アンバサダー 岡田結実
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社会保険労務士資格取得の最短ルート・受験資格は?

大卒・短大卒・高等専門学校卒などの人の場合

社会保険労務士になるには、国家試験に合格することが必要です。国家試験を受けるには受験資格があります。大卒や短大卒、そして高等専門学校卒の方はそれだけで受験資格があります。また、所定の専門学校を卒業した方も受験資格があります。受験資格が得られる専門学校はかなり幅広いので、社会保険労務士試験オフィシャルサイトにて確認しておくのがおすすめです。これらの人の場合は、講座の利用によっては最短5ヶ月~6ヶ月で国家試験に挑戦できます。

ただし、一日の勉強時間などによって、学習期間は変わりますので、資料請求をして調べてみるのがおすすめです。一般的に社会保険労務士の試験は、800時間から1000時間ほどの勉強が必要だと言われている試験です。仮に800時間だとすると、1年で合格するために必要な時間は2時間ちょっとです。半年で合格したい場合はその2倍、4時間30分弱は必要になります。働きながら、また家事や育児をしながら挑戦する場合は、そのあたりを考えながらスケジュールを立てることになるでしょう。

関連記事:高卒から社会保険労務士(社労士)を目指すには?3つの方法を紹介します!

取得ルートを図解

実務経験がある人の場合

所定の学歴がない場合でも、実務経験があれば国家資格を受けることができます。例えば、社会保険労務士、または社会保険労務士事務所、それに弁護士、または弁護士法人の補助で事務経験が3年以上あれば、社会保険労務士の試験に挑戦できます。他にも、公務員などで3年以上行政事務をした人など、数々の規定があります。行政書士や司法書士などの資格を持っている人も受験資格があります。

受験資格については、こちらも社会保険労務士試験オフィシャルサイトにも規定がのっていますので確認しておくとよいでしょう。この場合でも、講座の利用によって最短5ヶ月~6ヶ月の勉強で試験に挑戦できます。各々の講座には、目安となる学習期間を定めてありますので、その点も講座選びの基準になりますね。高卒・中卒の人で受験資格がないという人には、社会保険労務士の試験内容も勉強できる通信制の短期大学があります。働きながら勉強できるようにカリキュラムが組まれているのでおすすめです。

資格取得後は実務経験か事務指定講習が必要

晴れて国家試験に合格した場合、社会保険労務士名簿に登録するには、実務経験が2年以上または事務指定講習の修了が必要です。実務経験は、資格取得の前と後いずれの経験でもカウントできます。実務経験とは、「雇用保険・健康保険・厚生年金保険の被保険者資格取得届・喪失届に関する事務」や「健康保険・厚生年金保険の被保険者報酬月額算定基礎届・月額変更届に関する事務」など、「労働社会保険諸法令県警事務に従事した期間」がそれに当たります。これは全国社会保険労務士会連合会のホームページでも確認できます。実務経験がない人の場合は、事務指定講習というものを受ける必要があります。内容としては、4ヶ月間の通信課程での勉強と4日間の面接指導過程がカリキュラムとして組まれています。

関連記事:社会保険労務士(社労士)試験合格後の登録・事務指定講習について解説します!

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働きながら社会保険労務士資格を取得できる?

働きながら取得できる?

社会保険労務士の合格者のうち半数以上は社会人で、それも会社員が多くを占める傾向にあります。それだけ働きながら受験する人が多い試験と言えます。通信講座は自由な時間に勉強できますし、ウェブ講座などのシステムがあるところも多数ですので、社会人にとってはありがたい限りです。また、家事や育児をしながら勉強する人にとっては、家を空けられないことが多くても、家にいながら勉強することができます。通学講座を受けたいけど住まいからは通いづらいといった場合にも便利です。

一方で通学講座も、社会人が通いやすいように授業の振替制度が設けられているところが多く、週1回~2回の通学を想定したカリキュラムが組まれています。授業に出席できない時でも、欠席分をDVDで受講できたり他の曜日に振り替えたりできることが多いので、働きながら受講するのにそれほど不便に感じることはないでしょう。通学講座は、生の授業を受けることで目から耳から学ぶことができる点も人気の理由の一つです。通学・通信ともに、通勤時間などのこまぎれ時間を勉強にあてられるよう、講義音声をスマートフォンやiPodなどにダウンロードできる講座もあります。どの講座がよいのかは資料請求をして、パンフレットも見ながらじっくり比較検討してみてください。独学で進めようと考えている方は、最新のテキストを買うことをおすすめします。法改正が頻繁に行われる分野であるため、最新情報を学習するようにしましょう。

おすすめの勉強方法

問題演習が合格のための鍵をにぎっていますが、解説を何度も読みながら自分のものにする取り組みが大事です。講座受講で学習を進める場合、スケジュールどおりにすすめていけば効率良く勉強できるはずです。通学講座の場合は、授業についていけるよう予習・復習を怠らないことがポイントです。一方で通信講座の場合は、スケジュールに沿って遅れないように学習することが大切です。働きながらもしくは家事・育児をしながら勉強するには、どちらにしても一日のどこかで時間を捻出する必要はあります。800時間から1000時間必要と言われている社会保険労務士試験のための勉強ですが、一日の勉強時間を割り出したらどの時間帯を使って勉強できるかを考えてみましょう。

大事なのは、休息の時間をあらかじめ一日のスケジュールに入れておくことです。それにより突発的なできごとで勉強できなかった時にもそなえられます。休むときには休むというメリハリを心がけることにより、勉強にも集中できます。また、勉強時間は30分でも空いた時間があれば学習に当てるという意識が大事です。会社員の方であれば昼休みや通勤時間も勉強時間にあてられるかもしれませんね。朝の時間を活用するのか、それとも夜の時間を活用するのかなど、自分の体質にあわせて決めてみてください。

関連記事:独学で社会保険労務士(社労士)試験に合格するための勉強法とは?おすすめのテキストも紹介します!

関連記事:社会保険労務士(社労士)試験合格に必要な勉強時間は?最短合格のポイントも紹介します!

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社会保険労務士講座 受講の流れ

講座の利用

社会保険労務士の試験は、「労働基準法及び労働安全衛生法」「労働者災害補償保険法」「雇用保険法」「労務管理その他の労働に関する一般常識」「社会保険に関する一般常識」「健康保険法」「厚生年金保険法」「国民年金法」といった出題範囲があります。講座受講では、これらの科目の全てを効率良く勉強できるようになっていて、法改正にもすばやく対応することができます。また、科目の全てを独学する場合、どこにどれだけ時間をかけたらよいのかなどを自分で考える必要がありますが、効率的に学習できるようスケジュールが組まれています。テキストを読んでいて、また問題演習をしていて理解しにくいところが出てきた時に、講師への質問によって理解が容易になる点も講座受講のおすすめポイントです。

講座の選び方

社会保険労務士の国家試験を短い期間で効率よく資格取得を目指すのであれば、講座受講がおすすめです。法律系には全く初心者という方でも分かりやすいように教えてくれる講座がほとんどですし、スケジュールについても考えられているカリキュラムが多いです。通信講座と通学講座がありますが、どちらにしても分からないところを教えてくれるシステムがありますので安心です。講座を受けて合格した人の人数などを公表しているところもありますので、そういう点も選ぶ際の参考になるでしょう。通信・通学ともに、講義をDVDなどで見ることができるものも多く、中にはCDが付いているものやiPodなどにも移すことができるものなど、通勤時間を有効に活用できます。また、スマートフォンやタブレットにて講座を視聴できる講座もあります。通学講座であれば通いやすい場所にあるかどうかも重要です。通信講座は自分のペースで勉強できますが、孤独に打ち勝つ必要があるでしょう。また、同じ運営主体でも講座がいろいろあったりもしますので、自分に合った講座を見つけましょう。

教材・カリキュラム

教材は基本的には、テキストと問題集があり、それにDVDやCDが付いているもの、それにウェブ視聴のシステムがあるものまであります。講義の内容をスマートフォンやiPod、タブレットなどにダウンロードして聞ける講座も多いです。通学・通信ともにテキストは分かりやすく編集されているので、初心者でも安心して勉強をはじめられます。カリキュラムは、基礎を身につける講義はもちろん、問題演習に力を入れているものがほとんどですが、法律用語などに慣れ、全体像を把握するための入門講座も多くあります。また、試験が近づくと全国模試が実施されます。通学講座では、模試の他にも頻繁にテストを行うケースがほとんどです。

費用目安

通学講座だと10万円台~20万円台が費用の目安です。逆に、通信講座は4万円台から20万円台と費用に大きく幅があります。受講料の一部の給付が受けられる教育訓練給付制度を利用できる講座もありますので、対象になっていないか調べてみるのもよいかもしれません。しっかりと講座を比較検討されたい方は、通学講座で無料の体験講座を受けられたり、通信講座でも教材のサンプルを無料でもらえるところもあるようです。体験してみて、講座選びの基準にしてみるのもよいでしょう。より多くの講座を資料請求して、情報収集してみてください。ちなみに、受講料は教育ローンを利用して分割払いができるところもあります。

関連記事:社会保険労務士(社労士)の資格取得を目指せる通信講座を比較!

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社会保険労務士試験の難易度と合格率

最新の社会保険労務士の合格率は5.3%

直近の社会保険労務士(社労士)試験である、第5回(2022年度試験)社会保険労務士試験の合格率は、5.3%でした。ちなみに、第52回は6.4%、第51回試験は6.6%、第50回試験は6.3%、第49回試験6.8%となっていて、社会保険労務士試験の合格率が低いのは今に始まったことではありません。

関連記事:社会保険労務士(社労士)試験の難易度・合格率

社会保険労務士の合格ライン

社会保険労務士の合格ラインは、毎年択一式・選択式ともに発表されます。合格基準点は毎年変わりますが、択一式が総得点の7割以上つまり49点以上、かつ全科目4点以上を目安にすればよいでしょう。選択式は総得点の7割以上つまり28点以上、かつ全科目3点以上が目安です。合格する定員が決められている問題ではないので、まんべんなく勉強しなければならない難しさがあります。ちなみに、「択一式」とは、問題文に対して複数の答えから正解を選ぶ形式で、「選択式」とは問題文の空欄を正解と思う答えでうめる形式の問題です。どちらもマークシート方式の問題です。税理士試験のように、科目合格制度、つまり合格した科目は一生有効で次の年には受けなくてよいというような試験ではありませんので、不合格の場合はまた全ての科目を勉強する必要があります。

関連記事:社会保険労務士(社労士)の試験内容や試験科目の免除などについて紹介します!

社労士は女性に人気がある?

社労士の合格者数の38.1%が女性(2022年度試験結果より)です。これは、司法試験や司法書士試験、行政書士試験と比べてもとても多い割合です。社会保険労務士の仕事内容が、女性ならではの視点を生かせるものであることも影響しているでしょう。この傾向は、女性特有の労働問題が依然としてある昨今、歓迎すべきものであると言えます。

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40代からでも遅くはない?

社労士の合格者の年代の内訳は、20代以下で10.7%、30代で30.4%、40代で31.7%、50代で20.1%、60代以上で7.1%の割合でした(2022年度試験結果より)。30代・40代がボリュームゾーンではあり、40代からの資格取得を目指す方が多数いらっしゃいます。実際に10代後半の方、70代の方も合格している実績があるので、年齢についての心配は無用です。最新の2022年度試験では、最年少者は20歳、最高齢者は75歳でした。40代からでも、計画をたてしっかりと学習すれば、資格取得を目指せます。

他資格との難易度の違い

社会保険労務士の試験と難易度が近い試験として行政書士試験があげられます。難易度は近いですが、試験内容は全く違うものです。どちらを目指すのかは仕事内容などを検討して決めるのが最良だと言えます。司法試験や司法書士試験と比べると、社会保険労務士の試験は全てマークシートで答えられるものになっています。また、学習期間で言えば司法書士の場合は2年以上は必要ですが、社会保険労務士の場合は1年で合格する人もいます。このような点からも社会保険労務士試験の方が難易度は低いといえるのではないでしょうか。もちろん一日の勉強時間によっても異なりますが、合計するとだいたい800時間~1000時間の勉強が必要とも言われている試験です。

関連記事:社会保険労務士(社労士)と行政書士はどちらがおすすめ?ダブルライセンスのメリットも紹介いたします!

一発合格に向けて

社会保険労務士は、通信、通学講座で学習すれば一発合格が可能な試験です。超難関資格ではないため、まんべんなく勉強することで合格ラインに到達できます。1年計画なのか2年計画なのかで受講する講座も違います。問題に慣れておくことは合格のために重要ですが、開講されている講座の多くは問題演習を効率良く行えるように組まれています。また、法律系の試験は、スケジューリングが合格の鍵を握っていることが多く、社会保険労務士も例外ではありません。そのあたりを教えてくれるのも講座の良いところなので、活用しない手はないでしょう。働きながら、また家事や育児をしながら勉強する場合は、勉強時間の捻出が課題となります。一日何時間確保をすればよいかということから逆算して、そのためにはいつから勉強をはじめるべきか計画すると良いでしょう。結果、より合格までの道もイメージできるのではないでしょうか。

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社会保険労務士の仕事内容

どんな仕事?

世の中に数多くある会社には、「人」の管理がつきものです。人を一人雇うと、採用から退職までの間にその人のためにさばかなくてはならない仕事が確実に増えます。例えば、雇用保険などの労働保険に入ったり、健康保険・厚生年金保険などの社会保険についての書類を作成して届けたりしなくてはなりません。また、給与や賞与、退職金などに関する業務も煩雑です。これらは企業で言うところの「総務部」の仕事になります。他に、採用・解雇・人事評価・賃金制度に関する仕事、つまり企業の中の「人事部」的な仕事も増えます。これら「総務部」や」「人事部」の仕事を引き受けてくれるのが社会保険労務士です。社会保険労務士は、略して「社労士」とも言います。社労士には、企業内で働く社労士と独立開業して働く社労士がいますが、人の労働環境を整えることがますます重要になってきている現代、どちらにもとても需要があります。

関連記事:社会保険労務士(社労士)の仕事内容と需要・将来性

関連記事:社会保険労務士(社労士)の独占業務とは

こんなことも社労士には相談できる

人の管理には悩みがつきもので、従業員とのトラブルが起きそうな場合などがその一つです。例えば、解雇に関してどういう場合に行えば法に抵触しないのかとか、遅刻や欠勤が多い社員への対処法など、その内容は多岐に渡ります。また、人を雇う場合の保険加入や労働契約書の取り交わし、退職金の算出、定着率がよい会社にするにはどうしたらよいか、パワーハラスメント・セクハラの予防法、残業代を減らす方法、助成金を利用したい、給料計算が煩雑だ、社内の規則があいまいなので社内規定を整えたい、といったことも社会保険労務士に相談できます。社会保険労務士は、こうした人の管理の分野に関してのプロなのです。人の管理の分野で起こりうる様々なトラブルを防ぐためにも、社会保険労務士は相談業務を行いながら、日々最新の法改正を勉強し続ける意欲が必要な仕事といえるでしょう。

社会保険労務士のやりがい

社会保険労務士は、企業が健全に力を発揮できるように手助けする仕事です。会社が労働者との間に持っている火種を消すことも求められています。働きやすい会社を作るためのアドバイスを行うことは、労働者の権利を守ることにもつながります。社会保険労務士は、社会のためになることを行っていますので、その点がまずやりがいだと言えるでしょう。また、人に頼られることが多く、問題を解決することによって感謝される点も大きなやりがいではないでしょうか。現代は、社会問題としてブラック企業の存在がとりあげられるなど、企業がどう法を守って社会の中で適切に存在し続けられるかが問われている時代と言えます。そのような問題に人の管理という切り口から積極的に関わっていけるのが社会保険労務士です。社会的ニーズはありますが、たゆまぬ自己研鑽が必要な仕事です。

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社会保険労務士の将来性

社会保険労務士の仕事は、労働環境についての問題が多い昨今、ますます重要視されるものとなっています。人の採用に関して、またメンタルヘルスに関して、そして会社の規律の問題など、現代の会社が抱えている問題は多岐に渡ります。社会保険労務士として開業すれば、中小企業を顧客として持つことも多いですが、中小企業の数に対して社会保険労務士の数は十分に足りてないのが現状です。労働の問題は、この中小企業から発生することも多いので、やり方次第では顧客の数をもっと増やすことができると言えます。そういう意味では社会保険労務士は将来性のある資格です。定年はなく、いつまでも働くことが可能ですので、その点も社会保険労務士の資格取得をおすすめできる点です。

関連記事:社会保険労務士(社労士)の仕事内容と需要・将来性

勤労社労士と特定社労士の違いは?

社会保険労務士の試験に合格して社会保険労務士として登録する際「開業」と「勤務等」の2つの登録が選択できます。勤労者労士とは、「開業」を選択せず、一般企業に勤務する社労士を指します。一方、特定社労士とは、平成17年から導入された新しい社労士制度のこと。これまで社労士は、労働紛争の現場には出られなかったのですが、「特定社労士」は紛争の現場でADR代理(個別労働紛争(労使間での争いごと)に関しての「あっせん」「調停」「和解」を行う裁判外紛争解決手続代理業務)を行うことができます。

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活躍の場

企業などに勤務して活躍する

企業に勤務しながら社会保険労務士と名乗り仕事をしている方はたくさんいます。総務部や人事部に配属されてステップアップのためにこの資格をとる例もあります。労務関係のことに詳しい人として見られるので、会社内でも安定した地位で働くことができます。もちろん就職・転職の際も有利に働くでしょう。しかし、資格よりも実務経験が欲しいという企業もありますので、実務経験にプラスしてこの資格を持つことが、就職・転職の際のポイントとなります。企業に雇われているので収入の安定はありますし、資格手当が付く企業もあります。しかし、あくまでもサラリーマンもしくはサラリーウーマンなので、社会保険労務士と関係のない仕事もやる場面は当然あります。それでも資格を持っていることで頼りにされることは大きなやりがいになるでしょう。

社会保険労務士の事務所、もしくは社会保険労務士法人という複数の社労士が所属する事務所に入って働く方もいますが、独立を視野に入れている人にとっては、経験不足を補える仕事場として魅力が感じられるでしょう。社会保険労務士法人では、各社労士が得意分野を生かしてチームで仕事をしていますので、顧客の要望に的確にこたえることができます。ここで働くと優秀な社労士の先輩と出会えるかもしれませんよ。どの職場で働くにしても、フルタイム勤務のほかパートタイム勤務ができる可能性はあります。

関連記事:社会保険労務士(社労士)の就職先・転職先

独立開業して活躍する

社会保険労務士になってよかったことの一つに、やればやった分だけ収入になるということや、自分の裁量で仕事をこなすことができる点をあげる方もいます。これは独立開業して活躍している社労士について言えることでしょう。社労士有資格者のおよそ50%以上が開業して仕事をこなしているようですが、需要はあるため独立して事務所が軌道にのるのは本人の才覚次第ともいえるでしょう。

中小企業の顧問になり、労働保険・社会保険の手続きの代行をすることで安定した収入を得ていたり、年金や人の管理に関する相談業務、つまりコンサルティング的な仕事をする社労士もいるようです。営業手法としては、人の紹介などの他、ホームページの開設も重要です。また、自分のペースで働くことが可能ですが、顧客のスケジュールに合わせて休日を返上する必要があることもあります。最初から事務所を借りずに、軌道にのるまでは自宅で開業することをおすすめします。顧客との打ち合わせは顧客の会社に出向けば自宅に来てもらう必要はありませんし、経費を抑えることができます。ただし、プライベートと仕事がごちゃごちゃになってしまう、会社によっては事務所を構えてないと信用されないといったデメリットもあります。それでもパソコン・プリンター・電話・ファックスなどがそろっていれば資金があまり必要ないという点は、自宅開業するメリットとして大きいですね。

関連記事:社会保険労務士(社労士)の開業・独立のメリット・デメリットも紹介!

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給料・年収分析

社会保険労務士の平均年収

厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」の結果、社会保険労務士の平均年齢は、正社員の場合で44.7歳で、勤続年数が13.4年であることがわかりました。そして給与に関しては、月収は33万4900円となりました。さらに平均年収は486万200円で、年間ボーナスの平均が、84万1400円です。国税庁の「令和元年民間給与実態統計調査結果」によると、給与所得者の平均年収は436万円だったので、社会保険労務士の年収は、非常に高い水準であることがわかります。令和元年だけの統計結果だけで見れば、平均年収は歯科医師や一級建築士よりも上位です。ただし、社会保険労務士の平均年収は、直近の4年間では400~500万円台を推移していました。

【正社員】
平均年齢 44.7歳
勤続年数 13.4年
労働時間 170時間/月
残業時間 11時間/月
平均月収 334,900円
賞与   841,400円
平均年収 4,860,200円
労働者数 600人

【パート】
平均年齢 35.5歳
勤続年数 17.5年
実労働日数 22日/月
1日の平均労働時間 5.7時間/日
平均時給 2937円
出典:「令和元年分賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)
※平均年収については本統計データを加工して作成(きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額)

女性の仕事として

社会保険労務士の女性が占める割合は、約35パーセント前後です。司法書士や、行政書士など、他の士業に比べると、女性が多い仕事です。女性の正社員の平均年収は、社会保険労務士の平均年齢である45歳では、292万円です。一般的には、女性は年収が上がりにくいと言われていますが、社会保険労務士であれば年齢を気にせずに働き続けることが出来きます。また結婚や出産、子育てで退職をしても、仕事に復帰しやすい資格です。採用ニーズがない状況でも、フリーランスをして仕事をする女性も少なくありません。

職場による違い

社会保険労務士が就職する先は、社会保険労務士事務所や法律事務所、または一般企業の人事部・総務部が一般的です。前者の場合、入社当初の収入はあまり高くありませんが、長年勤め続けると給与は上がります。主に平均的な社会保険労務士の給与水準を推移します。また、後者は勤務している企業の給与体系に従いますが、資格手当を別途支給されます。1万円~5万円が目安となります。大手企業ほど、資格手当として社会保険労務士であることを評価されます。一方で、社会保険労務士の60パーセントは、独立開業をしています。個人事業主の社会保険労務士の平均年収は、約400~500万円ですが、成功をすれば年収1000万円以上を得ることも可能です。

関連記事:社会保険労務士(社労士)の年収・給料についてご紹介します!

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向いている人とは

高い倫理観を持っている人

社会保険労務士は、人の管理という責任の重い仕事に関わります。そこでまず一番に必要になってくるのが、高い倫理観を持つということです。企業内で働くにせよ独立開業するにせよ、社労士は会社側と労働者側のどちらかに立つのではなく、常にニュートラルな視点で問題解決をはからなくてはなりません。企業のコンプライアンス、つまり法や規則をいかに守るかという視点が重要視されている現代社会において、社会保険労務士の仕事を遂行していくには、モラルを重要視できる人柄が大事なのです。たとえ企業と顧問契約を結んでいても、企業が間違ったことをしている場合は是正のアドバイスをすることが社会からは求められています。社会保険労務士がいながら違法行為のために企業が処罰されたとなると、その会社からの信用も社会からの信用もなくなってしまいます。そのためにも、不正を見逃さないという高い倫理観が必要です。社労士になると、5年に一度「倫理研修」というものを受ける義務があります。

事務処理能力とコミュニケーション能力

社会保険労務士が扱う書類には、給料や年金の計算に関わるものなど間違えがあっては許されないものがほとんどです。そのため、計算に強く間違いのない事務処理ができる人が求められています。作業そのものは細かいものなので、コツコツと地道な作業を重ねられる人にも向いています。ただし、前に述べた高い倫理観を持った上でというのが条件になります。また、事務処理能力だけでなく人の悩みを聞いたり希望を聞いたりする上でのコミュニケーション能力も必要です。企業と労働者の両方にとってよい解決策を提案するためには、人の気持ちにある程度寄り添えることも重要ですし、話をする中で人のニーズをくみ取る能力も必要です。人の役に立ちたいという気持ちは大切ですが、企業や労働者などの相談者が抱えている悩みにのまれてしまっては仕事になりません。ある程度の客観性を持って法令を守りながら対応していくことが、一番ベストな提案につながるのです。

勉強し続けられる人

社会保険労務士が関わる「人の管理」分野は、法改正が頻繁に行われる領域です。ですので、この変化について日々勉強し続けられる人が社会保険労務士には向いています。また、世の中の動きにも敏感になることで、仕事の幅が広がり、顧客に良い提案ができることでしょう。最新の情報に基づいた提案を顧客も社会も求めています。そしてもちろん、雇用保険法・労働基準法・労働安全衛生法・国民年金法など、法律にたくさん関わる仕事なので、法律に関して興味がある人も向いています。社会保険労務士の国家試験は、易しい試験ではありません。法律に関する知識が問われる試験ですから、法律に関心がないと合格は難しいでしょう。男女比で言うと、2015年度は合格者の32.8%が女性でした。司法試験や司法書士試験、行政書士試験などと比べて女性の合格者の割合が高いのも特徴です。女性ならではの労働環境の問題も依然としてある昨今、女性の視点を生かした活躍も求められています。

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試験データ

項目 内容
資格・試験名 社会保険労務士
試験日

【[第55回]令和5年度 社会保険労務士試験】
2023年8月27日(日)

試験区分 国家資格
主催団体 全国社会保険労務士会連合会 試験センター
受験資格 1.学歴の条件を満たす者
2.定められた実務経験を有する者
3.その他の国家試験合格者
のいずれか1つに該当し、受験資格の証明書類を提出できること
合格率 5.3%(2022年8月試験)
出題内容・形式 ・出題形式:選択式・択一式
・出題範囲:
1.労働基準法及び労働安全衛生法
2.労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
3.雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
4.労務管理その他の労働に関する一般常識
5.社会保険に関する一般常識
6.健康保険法
7.厚生年金保険法
8.国民年金法
検定料 15,000円
問い合わせ先 全国社会保険労務士会連合会 試験センター
http://www.sharosi-siken.or.jp/
〒103-8347 東京都中央区日本橋本石町3-2-12 社会保険労務士会館5階
TEL:03-6225-4880
受付時間:9:30~17:30(土日祝日、年末年始は除く)
FAX:03-6225-4883 (必ず連絡先を明記してください)

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