栄養士の仕事や業務内容を紹介します！

栄養士の仕事・業務内容とは？

患者に合わせた栄養指導をおこなう

糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の対策として、食生活はとても大切なことであるといえます。
食事療法という言葉もあるくらいです。

適切な食事療法をおこなうには、患者の方や患者のご家族へ、どのような食品をどのくらい摂取すればよいのか、具体的に指導をおこなう必要があります。
その指導は、管理栄養士であればおこなうことができます。

管理栄養士との違い
日本栄養士会によれば、健康な方を対象とした栄養指導ができるのが栄養士、健康な方に加え患者の方への栄養指導ができるのは管理栄養士とあります。
管理栄養士は国家資格で、栄養士の上位資格となっています。
もし、栄養指導に興味がおありでしたら、管理栄養士の資格取得も目指されてみてはいかがでしょうか。

実際、医療機関では生活習慣病以外にさまざまな疾患に対し、栄養指導がおこなわれています。

食品メーカー勤務の研究開発

健康志向を背景に、特定保健用食品や機能性表示食品など、各食品メーカーでは付加価値のある商品開発が進められています。
食品化学の研究者とともに食のプロとして栄養素を考えながら開発に携わる仕事もあります。

栄養素によっては加工によって失われるものもあります。
保存のために必要な保存料は化学的に作られたものなので、それが多いと安全性に欠けてしまう可能性もあります。
「安心、安全、手軽さ、おいしさ、栄養」など、さまざまな面を考えなければならず、それだけにやりがいのある仕事です。

食育イベントの開催
また、食品メーカーのなかには企業の社会的責任（CSR）の活動として、食育イベントを開催しているところもあり、研究だけでなく食育に関する仕事をおこなう場合もあるようです。

社員食堂や学校給食などの献立作り

社員食堂や学校給食などの献立作りも栄養士の欠かせない仕事です。

対象を意識した献立作りが大切です。
社員食堂であれば職種の考慮も必要となるでしょう。
肉体労働の多い職場であれば、疲労回復と午後の仕事の力に変えられるようなものがよいですし、オフィスワークであまり動かない方に対しては、カロリー控えめのものが望ましいでしょう。
学校給食であれば、育ちざかりのお子さまのことを意識なければなりません。

予算内での献立作り
栄養素、おいしさも大切ですが、献立作りには予算がつきものです。
予算内で栄養バランスを考え、毎日違うものを作らなくてはならないため、なかなか大変な仕事であるといえるでしょう。

献立を考えるだけでなく、調理スタッフとしての仕事、検食も栄養の大切な仕事です。

社会福祉施設や介護施設での献立作り

予算内で栄養を考えての献立作りという点では、社会福祉施設や介護福祉施設でも他の給食と同じですが、大きく異なるのが調理の工夫です。

工夫が必要
高齢者にとって食は楽しみの1つでもあります。
また、口から食べ物を摂取することが健康につながるといわれています。

しかし、義歯だったり、他の病気などが原因で固形物を食べるのが大変な方もいらっしゃいます。
かつては、一律に刻み食や流動食にしてしまっていたようですが、これでは見た目の楽しみがなくなり、食欲低下につながることもあるそうです。

そこで、施設に入所されるすべての方が、同じ物を食べていると思えるような見た目とやわらかさを意識した献立づくりが取り入れられているようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
栄養士といっても働く場所によって上記のような違いがあります。
今回ご紹介したもの以外にも、行政関連の健康教室で食や栄養について講義をおこなう仕事や、地域特有の食材について啓蒙活動といった活躍の場もあるようです。

また、都道府県知事の免許による栄養士と、国家資格である管理栄養士とではできる仕事範囲の違いについても触れました。

管理栄養士は、近年ではチーム医療の観点から栄養サポートチームの一員として医師や看護師、薬剤師とともに仕事をしてくこともあるようです。

食は人間に欠かすことができないもの、だからこそ食のスペシャリストである栄養士にはさまざまな仕事があるのかもしれません。

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