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登録販売者とは?資格の取得方法や資格取得後の仕事内容、給料について解説!

登録販売者とは?資格の取得方法や資格取得後の仕事内容、給料について解説!

登録販売者とは、かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品のうち、副作用のリスクが少ない第二・第三類に限定して医薬品を販売できる資格です。2009年6月の薬事法改正によって誕生し、今後はセルフメディケーションの推進でさらなるニーズの高まりが予想されます。
医薬品z先般を取り扱う薬剤師とは違い、大学に通わずに資格を取得できるため、社会人や主婦の方にも人気の資格です。

更新日:2022-08-25(公開日:2017-09-04)

この記事を監修したのは

登録販売者講座 講師:石川 達也氏

登録販売者講座 講師:石川 達也
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登録販売者とは

登録販売者は、2009年6月に誕生した資格です。
それまでは薬剤師がいないと販売することができなかった一般医薬品のうち、第2類・第3類医薬品を販売することができます。
国家資格に準ずる公的資格であり、試験は都道府県ごとに実施されます。

薬剤師の人手不足により創設

登録販売者の資格が創設された背景には、薬剤師の人手不足があります。
薬剤師の次に頼りになる薬の専門家として期待されている資格です。

登録販売者の仕事内容とは

登録販売者の仕事は、薬の販売だけではありません。
お客様が薬を買うときに、わからないことや困っていることがあれば、相談にのりアドバイスをすることもあります。
みなさんも、ちょっとした身体の不調を感じるとき、病院ではなく薬局やドラッグストアに行き、自分で薬を買うといった経験があるのではないでしょうか。

しかし、たくさんある薬の中から適切なものを選ぶことは簡単ではありません。
登録販売者は、身近な薬のアドバイザーとして、薬の選び方や使い方など適切なアドバイスをおこなうことが求められます。

薬の販売には資格取得者が必要

薬事法により、薬局・ドラッグストアなどでは薬剤師や登録販売者がいないと、薬を販売できないと決められています。
そのため、薬剤師や登録販売者の資格取得者は重宝されます。
近年では薬局やドラッグストアのほか、コンビニ、スーパーマーケットなどでも医薬品の取り扱いが増えています。
「医薬品に関するスペシャリスト」である登録販売者の活躍の場は、今後も広がっていくでしょう。

関連記事 登録販売者の仕事内容について詳しくはこちら

2015年には薬事法は「医薬品、医療機器等の品詞る、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に名称が変わるとともに、登録販売者試験を受験するための条件であった、薬局などでの実務経験が不要になるなど法律の内容も一部変更しました。

参考文献 厚生労働省『薬事法等の一部を改正する法律について』

登録販売者と薬剤師の違い

項目 登録販売者 薬剤師
販売できる医薬品 第二類医薬品・第二類医薬品 第二類医薬品・第二類医薬品・要指導医薬品・第一類医薬品
薬の調剤 不可 可能
資格区分 国家資格に準ずる公的な資格 国家資格

ドラッグストアなどで販売される市販薬は、使用・服用方法や副作用の程度などに応じて「要指導医薬品」「一般用医薬品」「第一類医薬品」「第二類医薬品」「第三類医薬品」に分類されます。
登録販売者は、このうちの「第二類医薬品」「第三類医薬品」を販売することができます。
薬剤師ができる「薬の調剤」は、登録販売者には許可されていません。

国家資格である薬剤師

薬剤師は、「第二類医薬品」「第三類医薬品」に加えて登録販売者が扱えない「要指導医薬品」「第一類医薬品」の販売ができるほか、医師の処方箋に基づいた薬の調剤「医療用医薬品」の販売もおこなうことができます。
薬剤師は難易度の高い国家資格であり、薬学部のある大学を卒業して国家試験に合格しなければなりません。
薬剤師は扱える薬品の幅が広く、重要な業務を担える資格です。

参考 薬剤師国家試験について詳しくはこちら

市販薬の9割を販売することができる

薬剤師の方が業務範囲が広いとはいえ、登録販売者が扱うことができる「第二類医薬品」「第三類医薬品」は市販薬の90%以上を占めています。
ドラッグストアや薬局・薬店での販売業務に携わるには十分に活躍できる資格です。

また、以前は実務経験がないと受験できない資格でしたが、2015年4月から受験資格が撤廃され、どなたでも資格試験を受けられるようになりました。
初心者でも資格に挑戦しやすいことは、大きな魅力といえるでしょう。

注意すべき点

ただし、登録販売者が一人で医薬品の販売業務をおこなうには、直近5年間で通算2年の実務経験が必要です。
それまでは薬剤師か、店舗管理者・管理代行者の要件を満たした登録販売者の管理・指導のもとで業務をおこなう必要があります。

登録販売者と調剤薬局事務の違い

薬に関連する仕事には「調剤薬局事務」があります。
ドラッグストアなどで調剤薬局が併設されているところでは、一緒に働く機会もあるでしょう。
調剤薬局事務は、薬剤師の調剤補助をおこなう仕事で、受付や会計業務、薬歴管理や薬品の在庫管理、調剤報酬を計算するレセプト業務などを担います。
国家資格は存在せず、さまざまな機関により認定される民間資格です。

参考 調剤薬局事務について詳しくはこちら

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登録販売者が販売できる医薬品

市販薬の90%以上を占める

登録販売者は、薬局やドラッグストアなどで販売される市販薬(一般用医薬品、OTC医薬品※)のうち、90%を占める「第二類医薬品」「第三類医薬品」を販売できます。
かぜ薬・解熱鎮痛剤・便秘薬・胃腸薬・ビタミン剤をはじめ、ほとんどの市販薬はこちらに該当します。

医師の処方箋なしにドラッグストアやコンビニで購入できる市販薬を「一般用医薬品」「OTC医薬品」と呼ぶことがあります。カウンター越しに医薬品の販売をおこなうことから「Over The Counter」の頭文字をとり「OTC」と呼ぶそうです。

薬剤師のみが対応可能な医薬品

一方、副作用や薬の飲み合わせのリスクが比較的高い「要指導医薬品」「第一類医薬品」については、購入を希望する方に対して書面での情報提供義務があり、薬剤師でないと販売や対応ができません。
これらの薬品はカウンター内など、店舗の利用客が直接手に取れないところに陳列されます。
ロキソニンS、ガスター10などはこちらの「第一類医薬品」に含まれています。

商品棚に並んでいる、一般客が手に取れる薬品はすべて登録販売者の扱える「第二類医薬品」「第三類医薬品」です。

医薬品の種類 対応できる資格 お客様への説明 お客様からの相談への対応
要指導医薬品 ※ 薬剤師 対面にて、書面での情報提供義務あり 義務
一般用医薬品 第一類医薬品 書面での情報提供義務あり
第二類医薬品 薬剤師
登録販売者
努力義務
第三類医薬品 規定なし

※要指導医薬品:スイッチOTC、ダイレクトOTC毒薬、劇薬が該当します。

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登録販売者の就職先と働き方

ドラッグストアや薬局

登録販売者に人気の高い勤め先がドラッグストアです。
ドラッグストアでは医薬品の他に医薬部外品・健康食品なども扱っているので、ヘルスケア全般に興味がある方にとっては最適な仕事場になるはずです。
ドラッグストアでは化粧品の取り扱いもあるので、ビューティー分野にも携わってみたい方にもおすすめです。
ドラッグストアにはその他日用品などもたくさん置いてあるので、いろいろな品目の販売に関わりたい方には楽しめる職場でしょう。
また、住まいの近くに職場が見つかりやすいのも特徴です。

店長など店舗を管理する仕事がしてみたい方にとっても、ドラッグストアはよい仕事場でしょう。
また、薬局(調剤薬局)に求人が出る場合があります。

ホームセンターやスーパー、大型電気店

ホームセンターやスーパーの一角に医薬品が置いてあるのはよくあることです。
そこにも登録販売者が必要とされています。
登録販売者の資格を持っていない店員よりも給料は高いことが多いです。
また、大型電気店にも登録販売者の求人が出る場合があります。
ドラッグストアと同じように、商品の陳列や売り方に工夫を凝らすことにもやりがいを感じられるでしょう。

それぞれ従業員用の休憩室があるかなど、働きやすい職場かどうかは違ってくるため、事前に調べられる範囲で調べておくとよさそうです。
登録販売者が必要な職場は数多くあります。
インターネットにも求人が出ているので、いろいろな場所を比較検討してみましょう。

コンビニエンスストア

コンビニでも登録販売者がいれば、一般用医薬品の第二類・第三類医薬品を販売できる時代になりました。
まだコンビニで薬が置いてあるところは少ないですが、今後は増えていくでしょう。
そのため、コンビニでも求人の増加が予想されます。
コンビニは地域に密着している場所なので、地域のために働きたい方にとってはやりがいもひとしおの仕事場になるでしょう。
また、高齢化社会のなかで、自宅近くで医薬品が買えることは、買う側の人にとって大きな利点といえます。

「薬が置いてあるコンビニ」への期待度も高まっています。
地域の方々の健康に寄与することができる、その点が登録販売者としてコンビニで働く場合のやりがいといえるでしょう。

いろいろな働き方が選べる

登録販売者の資格は、正社員や契約社員、そして派遣社員やパートといったさまざまな働き方で活かすことができます。
登録販売者の資格保有者には、パートで働く方にも資格手当や時給のアップを取り入れている企業が多数です。
正社員としてフルタイムで働くのもよし、パートタイマーやアルバイトで短い時間働くことを選んでもよしという強みがあります。

ママや主婦にも人気

登録販売者の資格が活かせる場所は住まいの近くに見つかりやすいといえます。
雇用形態を見てもさまざまな働き方が可能な点が魅力です。
子どもが小さいうちはパートタイマーで、手が離れてくればフルタイムで、という働き方を目指すこともできるでしょう。
登録販売者の資格は超難関の資格ではありませんので、仕事や家事をしながらでも挑戦できます。
スキルアップしたい方は検討されてみてはいかがでしょうか。

関連記事 登録販売者の仕事内容について詳しくはこちら

登録販売者の勤務時間

登録販売者の勤務時間は、勤務先によって大きな差があります。
登録販売者の就職先は、ドラッグストアをはじめ、コンビニエンスストア、ホームセンター、スーパー、調剤薬局など、一般用医薬品を扱っている小売店がメインです。

勤務時間は店舗の営業時間などによって異なり、例えば24時間開店しているコンビニエンスストアやドラッグストアでは、主には3交代で日勤・夜勤を担当します。
ホームセンターやスーパーでは、日中の勤務が中心であり、勤務先によっては交代制を採用しているところもあります。
とりわけ、大手チェーンのドラッグストアやスーパーは勤務体制がしっかりと整備されており、一定の時間内で勤務が可能です。
しかし、人材が不足している店舗や個人経営に近い店舗では、イレギュラーな勤務に対応しなければならないこともあるでしょう。

関連記事 ドラッグストア勤務のスケジュール例はこちら

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登録販売者の給料や年収は?

登録販売者の平均年収

登録販売者の給与に関して、平均年収は330万円~350万円程度です。
1つの目安として、ドラッグストアに正社員として就職した場合、初年度の年収は300万円前後です。
そして店長クラスになると、400万円を超えてきます。
国税庁の「令和元年分民間給与実態統計調査結果」によると、給与所得者の平均年収は436万円なので、登録販売者の年収は、一般的な水準よりもやや低めであることがわかります。
しかし、職場によっては資格手当や役職手当などが充実しているケースもあるので、平均以上の年収を得る可能性があります。

ちなみに、登録販売者としての資格手当は、平均で月額1万円ほどです。
また、地域によっては薬剤師や登録販売者が少ないエリアもあるので、登録販売者の求人ニーズは高くなり、給与水準も必然的に上昇する傾向にあります。

パートで登録販売者として働く

登録販売者としてパート勤務する場合、時給では1,030円から1,200円と地域によって大きく変わります。
一般的な水準から見ても、それほど悪い待遇ではありません。

決して好待遇とまではいえないものの、数百円単位での時給アップが見込める仕事です。
勤務を続ければ、着実に収入を上げていくことができます。
また、フルタイムでパート勤務をすれば、正社員と同じ水準の収入を得ることが可能です。
一方で、シフトの希望を出して、自分のペースでも働けるので、他の仕事とのかけ持ちや、家事との両立にもおすすめです。

関連記事 登録販売者の給料・年収について詳しくはこちら

登録販売者の資格を取得するメリット

  • 就・転職に有利
  • 収入アップ
  • 復職しやすい
  • ライフスタイルに合わせて働ける
  • 自身や家族の健康を守れる など

登録販売者の活躍の場は、ドラッグストア、薬局などをはじめ、コンビニエンスストア、大型スーパーマーケット、ホームセンター、量販店など多彩です。
全国どこの都道府県にいても就職口が見つけやすく、転居などで職場を変えた場合でも経験を活かして働けます。
他業種からの転職の際にも、資格取得者は有利になるでしょう。
また、登録販売者の資格を持っていれば、資格手当や時給アップなど収入の増加につながります。
資格取得後の更新などは必要なく、出産・育児後などに復職しやすい資格をお探しの方にもおすすめです。

自身の生活にも役立つ

また、登録販売者の知識は自分が市販薬を買うときにも役立ち、症状に合った薬を選べるようになります。
仕事柄、薬の最新情報がいち早く手に入るのも登録販売者ならではの利点です。

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登録販売者に向いている人とは

医薬品への興味がある

登録販売者は、医薬品を扱う仕事です。
日々の生活の中で医薬品に関わる機会はあまり多くないため、医薬品に興味関心があることは知識を深めるポイントにもなります。

また、薬局やドラッグストアによっては漢方を取り扱うところもあります。
漢方に興味がある方は、積極的に漢方の知識も身につけることができるでしょう。

勉強を続ける意欲がある

医薬品は、次々に新商品が出てくる分野です。
また、医薬品にまつわる法改正もあるため、お客様に有用な情報を届けるために、医薬品について勉強する意欲は欠かせません。
勉強をし続けることで知識は増え、年齢に関係なくお客様にとっての薬のスペシャリストとして働くことができます。

登録販売者は、ドラッグストアや薬局で働く方のスキルアップにもおすすめの資格です。
資格を取得することによって給料がアップしたり、資格取得後も医薬品について勉強を続けることで、より一層お客様に役立つ存在でいられるでしょう。

コミュニケーション能力がある

薬を必要とするお客様が、どんなことに困ったり悩んだりしているのか、それに対してどのような解決策を提案したらよいかを考えながら、お客様と接することが大切です。
会話の中でそれらを確認できるコミュニケーション能力は、登録販売者にとって必要な力。
コミュニケーション能力は人生経験によっても豊かになるため、それまでの経験で培ったコミュニケーション能力を活かすことができるでしょう。

医薬品は、一般のお客様にとっては難しい分野です。
お客様にわかりやすく、かみ砕いて伝えようとする意識ができるとよいでしょう。

誠実でまじめな性格である

薬を買いに来る方は、何らかの不安や不調を抱えています。
そのときに、不適切な接客をされたらどうでしょうか。
勧められた薬でよいのかどうかわからなくなったり、勤めている薬局やドラッグストアへの信頼も失ってしまうかもしれません。
また、的確なアドバイスをしないと、身体の不調がさらに進んでしまうこともありえます。
医薬品の知識をしっかりと身につけ、お客様に丁寧にアドバイスができる、誠実でまじめ、間違った情報を伝えないという責任感のある性格の方が、登録販売者に向いています。

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登録販売者のやりがい

必要とされる仕事

病院に行くほどのことでもない不調の場合、ドラッグストアなどで手に入る一般用医薬品は私たちにとってなくてはならない存在です。
その医薬品を販売できる点が登録販売者が持つ大きなやりがいでしょう。
人の健康にかかわる責任の重さもありますが、お客様からの相談にのったり、医薬品を選ぶうえでのアドバイスをしたり、医薬品の専門知識を活かした対応ができるのは無資格者にはない登録販売者ならではの特権です。

感謝の言葉がやりがいに

医薬品の説明や相談対応に感謝されたり、接客したお客様が後日来店して薬が効いたことにお礼の言葉をくれることもあります。
実際にお客様と接する仕事なので、「ありがとう」の言葉は大きなやりがいと充実感につながるでしょう。
店舗によって、資格手当が出たり時給がアップしたりする場合もあります。
薬剤師が不足しているといわれている昨今、登録販売者は注目の資格です。

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登録販売者の将来性

セルフメディケーションの推進により、登録販売者はさらに重要視される可能性がある

セルフメディケーションとは?

「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な心身の不調は自分で手当てすること」とWHOで定義されています。
具体的には、自分自身の健康管理や疾病予防のほか、怪我や病気をしたときに自身で医薬品を選び使用することが挙げられます。
また、その活動を推進するために一定の条件のもとで所得控除を受けることができる【セルフメディケーション税制】も始まりました。

健康への考え方や取り組みが変わるなか、薬の取捨選択も自身でできるようになりたいという方が増えてきています。
これにより、医薬品販売の需要が高まるとともに、安全性の確保にも従来以上に目を向けなくてはいけません。

医薬品を扱えるようになった

そこで求められるのが、医薬品の知識を備えた登録販売者の存在です。
法制度の整備・改正により、薬剤師しか取り扱えなかった医薬品の多くが登録販売者でも扱えるようになりました。
医薬品を扱える店の規制も緩和され、スーパーやコンビニエンスストアなどでも販売できることもあり、今後も登録販売者の需要は続くでしょう。
一般の方が誤った知識によって医薬品を使用したり、間違った摂取を起こさないようにリスク管理が求められるでしょう。

将来性のある仕事

今まで医者にかかっていた軽度な病気や怪我を、自身で治す時代がきています。
その際、医者の代わりに一般の方たちに正しい医薬品の情報を届ける役割は非常に重要になるでしょう。
医者、薬剤師以外の選択肢として、登録販売者の将来性は高いといえます。

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登録販売者になるには?

試験に合格し、販売従事登録をおこなう!

登録販売者になるには、都道府県で実施される登録販売者試験に合格する必要があります。
以前は試験の受験資格として1年の実務経験が必要でしたが、2015年4月からの試験制度変更により、受験資格なしで誰でも試験を受けることができるようになりました。
未経験であっても受験できるとあり、ハードルは低いのではないでしょうか。

試験合格後、勤務先の店舗がある都道府県に販売従事登録申請をおこなうことで登録販売者として認められます。

関連記事 販売従事登録について詳しくはこちら

実務経験について

試験は実務経験なしで受けることができますが、登録販売者として一人で売り場に立つには2年間の実務経験が必要になります。
実務経験の時期は登録販売者試験の合格前・合格後いずれでも問題ありませんので、もし試験前に必要な実務経験を積んでいた場合は、資格取得後すぐ登録販売者として一人で業務を担当できます。

関連記事 2年間の実務経験について詳しくはこちら

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実務経験が不要に!登録販売者の受験資格

受験資格は特になし

登録販売者の資格は、2009年に誕生した比較的新しい資格です。
以前は資格取得に実務経験が必要でしたが、2015年4月からは登録販売者試験の受験資格が特になくなり、どなたでも受けられる試験となりました。
年齢・性別・学歴の制限もありません。
試験概要を簡単にご紹介します。

  • 試験実施:各都道府県で年1回
  • 合格率:30~60%程度
  • 検定料:13,000円~18,000円程度
  • 試験形式:筆記試験(多肢選択式)

関連記事 登録販売者試験について詳しくはこちら

店舗管理者になるには実務経験が必要

実務経験がないと一人で販売できない

登録販売者の試験は受験資格なしでどなたでも受けられます。
しかし、実務経験なしで登録販売者の資格を取得した場合の注意点があります。

資格取得後、登録販売者として一人で医薬品の販売業務をおこなえるようになるためには、2年の間、薬剤師か店舗管理者・管理代行者の要件を満たした登録販売者の指導のもとで業務に携わらなくてはならないのです。
その間は、研修中の旨がわかるように「登録販売者(研修中)」といった文言を名札などに書いておく必要があります。
研修中は一人で医薬品を販売をすることができません。

2年間の実務経験を積めば、実務従事証明書の発行を申請することができます。
勤務先に必要事項を記入してもらい、申請が許可されれば、晴れて正規の登録販売者として一人で医薬品の販売をおこなうことができます。

店舗管理者の要件とは

店舗管理者は、薬局やドラッグストアなど一般用医薬品を取り扱いしているところでは、一人の配置が義務づけられている責任者のことです。
店舗管理者として従事するためには、以下の条件が必須となります。

  • 直近5年以内に2年以上、通算1,920時間以上の実務経験

実務経験の時期は、登録販売者試験の合格前・合格後いずれでも問題がなく、またパートやアルバイトなど雇用形態も問われません。
試験合格前にすでに実務経験の条件を満たしている場合は、登録販売者資格の取得後すぐに一人で医薬品の販売業務につくことができ、店舗管理者になることもできます。
ただしこの実務経験は、同一月に同一店舗において、1ヶ月に80時間以上従事した月が認められます。

また、直近5年以内とされているため、離職している期間が長くなると管理者要件を満たさなくなる可能性があります。
店舗管理者は店舗の責任者として、店舗環境の整備や従業員の監督など、任される仕事が多くなります。
責任のある仕事に従事し、キャリアアップや給与アップにつなげていきたい方にもおすすめです。

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登録販売者に求められること

かぜ薬・解熱鎮痛剤・胃腸薬・便秘薬・ビタミン剤など、登録販売者が販売できる薬は一般用医薬品(市販薬)の9割以上におよびます。
胃腸薬1つとっても種類は数多く、食前に飲むのか食後に飲むのかなど服用方法もさまざまです。

登録販売者は、お客様に話を聞いて、症状に合った医薬品を選ぶために情報提供をする必要があります。
医薬品に対する興味はもちろんのこと、勉強し続ける意欲やコミュニケーション能力、誠実な人柄などが求められます。
対応の間違いがお客様にとって大きな損害になる可能性がある仕事です。
お客様に正しい説明をするための知識と責任感が必要とされます。

また、資格取得後も最新知識のアップデートが必要なため、厚生労働省により「外部研修(継続研修)」の受講が義務付けられています。

関連記事 登録販売者の外部研修について詳しくはこちら

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登録販売者の資格取得の最短ルートは?

最短1.5ヶ月で受験対策!

  • 通学講座


    通学講座では最短1.5ヶ月で受験対策が可能なコースが開講されています。
    通学スケジュールの例として、週1日(6時間)×7回のコースなどがあるため、目安にするとよいでしょう。
  • 通信講座


    通信講座では、3ヶ月~8ヶ月が標準的な学習期間となっています。
    自分の学習ペースによって学習を終えるまでの日数は変わってきますが、じっくり学びたい方から短期集中で学びたい方まで、自由にペースをコントロールができるメリットがあります。

学習スケジュールを立てる前に1点、都道府県によって試験日が異なることを頭に入れておきましょう。
試験日から逆算して学習のスタート時期などを決めるとよいでしょう。

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独学での受験対策

市販のテキストや問題集を購入し、独学で試験合格を目指す道もあります。
出費を抑えて、自分のペースで勉強を始められるのが独学の最大のメリットですが、初めての学習だと試験対策にどれだけの時間を見込めばいいのかわからない一面もあります。
登録販売者は薬の成分の名前や効能をはじめ、暗記することが数多く、着実な学習が必要です。
余裕を持った学習スケジュールを立てるのが望ましいでしょう。

関連記事 登録販売者の独学について詳しくはこちら

確実に合格を目指したい方には、通学講座や通信講座で提供されている試験対策ノウハウを活用するのがおすすめです。

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登録販売者を目指せるおすすめ通信講座

ヒューマンアカデミー / 通信講座 * 『たのまな』(通信)

パソコンでもスマートフォンでも、タブレットでも学習が可能!

スクールホームページ:
ヒューマンアカデミー / 通信講座 * 『たのまな』

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監修者プロフィール

この記事を監修したのは

石川 達也 氏

登録販売者 監修者:石川 達也 氏

埼玉県生まれ。
登録販売者受験対策・薬膳・漢方医学教育の日本統合医療学園にて教務部長を務める。
また、各種専門学校非常勤講師、社会人スクール、相談専門の漢方薬局等を兼任し、全国の大学・製薬メーカー等の企業にて登録販売者の育成を行う。
日本統合医療学園では、登録販売者制度が始まった翌年より試験対策に携わり、合格率は驚異の100%を誇る。そのなかで培った経験とノウハウを、多くの受験者の方々に伝え、医薬関係者のボトムアップに向けて奮闘中。

【登録販売者★石川達也】YouTubeチャンネル
試験対策動画【再生回数250万回】以上!の専門家、石川達也先生がわかりやすく解説!

>> 【登録販売者★石川達也】YouTubeチャンネルはこちらから

試験データ

項目 内容
資格・試験名 登録販売者
試験日

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(8/28)】
2022年8月28日(日)…大阪、滋賀、京都、兵庫、和歌山、徳島、福井

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(8/31)】
2022年8月31日(水)…北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(9/6)】
2022年9月6日(火)…茨城、栃木、群馬、新潟、山梨、長野

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(9/7)】
2022年9月7日(水)…愛知、静岡、石川、岐阜、三重、富山

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(9/11)】
2022年9月11日(日)…東京、神奈川、埼玉、千葉

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(9/25)】
2022年9月25日(日)…奈良

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(11/8)】
2022年11月8日(火)…鳥取、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、高知

【2022年(令和4年)度 登録販売者試験(12/11)】
2022年12月11日(日)…福岡、佐賀、鹿児島、沖縄、大分、宮崎、長崎、熊本

試験区分 公的資格
主催団体 各都道府県
受験資格 特になし
合格率 30~60%程度
出題内容・形式 筆記試験(多肢選択式)で実施。

▽試験項目及び問題数
1 医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問
2 人体の働きと医薬品         20問
3 薬事に関する法規と制度       20問
4 主な医薬品とその作用        40問
5 医薬品の適正使用と安全対策     20問
検定料 東京都:13,600円
(都道府県により異なります)
問い合わせ先 各都道府県にお問い合わせ下さい。
※東京都の場合
東京都福祉保健局健康安全部薬務課 登録販売者試験担当
TEL:03-5320-4522(9:00~12:00、13:00~17:00)
(土日祝日を除く)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/tourokushiken/

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学校によって受講料や学習サポート、カリキュラム、割引制度などが違いますので、資料を取り寄せてご自身にあった学校を選んでみてはいかがでしょうか。

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