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登録販売者の仕事内容とは?就職先や仕事の実態を解説!

登録販売者の仕事内容とは?就職先や仕事の実態を解説!

セルフメディケーション推進により、市販薬への注目が集まるとともに、人気の高まりを見せている職業が登録販売者です。
一般の人から体調に関する相談を受け、適切な薬をピックアップし、使用方法や注意点などを伝える仕事ですが、業務内容は多岐にわたります。

この記事では、登録販売者の仕事内容やこれから登録販売者を目指す方が知っておきたい就職にまつわる情報を詳しく解説します。
また、ドラックストアで登録販売者として勤務していた執筆者の経験談も記載していますので、登録販売者の実態を知りたい方もぜひチェックしてください。
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更新日:2024-06-27(公開日:2019-02-12)

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この記事を監修したのは

登録販売者講座 講師:石川 達也氏

登録販売者講座 講師:石川 達也

この記事の執筆者

BrushUP学び専任ライター:
西村 美保(登録販売者資格保有)

BrushUP学び専任ライター:西村 美保

需要の高い仕事の1つ「登録販売者」とは?

需要の高い仕事の1つ「登録販売者」とは?

一般用医薬品の販売や相談対応をおこなう仕事

2009年6月に施行された薬事法改正により、登録販売者という資格が生まれました。

登録販売者は、国家資格に準じた資格となっており、一般用医薬品(OTC医薬品)のうち、第2類医薬品と第3類医薬品の販売ができる資格です。
また、これらの医薬品を販売するほか、医薬品購入を希望する方の相談に乗ったり、情報提供したりすることも担います。

この薬事法改正により、薬剤師が常駐する薬局やドラッグストア以外でも医薬品の販売が認められ、コンビニやスーパー、家電量販店などでも医薬品が売られるきっかけとなりました。

こうした背景が続いていることから、登録販売者の需要の高まりは衰えを見せていません。

出典 厚生労働省/令和3年度 医薬品販売制度実態把握調査 調査結果報告書

参考 
厚生労働省/セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について
公益社団法人 東京都医薬品登録販売者協会/主な要指導医薬品・第1類医薬品一覧

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セルフメディケーション推進による需要の高まり

セルフメディケーションとは、世界保健機関(WHO)の定義によると「自分自身の健康に責任を持ち、軽度の身体の不調は自分で手当てすること」を指します。

近年、日本でも国を主導としたセルフメディケーションの推進が活発化しています。
日本一般用医薬品連合会と日本OTC医薬品協会等の関連団体による2022年の生活者調査では、「セルフメディケーション」の認知度は74.2%にのぼるという結果が出ました。

病院にかかる前に不調を改善するには、適切な医薬品の選択が必要です。
ドラッグストアなどで気軽に薬についての相談ができる登録販売者の需要はさらに高まることが予想され、将来性の高い職業といえるでしょう。

出典 日本一般用医薬品連合会・日本OTC医薬品協会/生活者15万人調査から見えたセルフメディケーション税制

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登録販売者の主な就職先

登録販売者の主な就職先

ドラッグストア以外にも幅広い職場がある

登録販売者の就職先はさまざまありますが、医薬品を販売するための資格となりますので、就職先のメインは以下のような医薬品を取り扱う小売業の店舗や調剤薬局となります。

  • ドラッグストア
  • 調剤薬局
  • コンビニエンスストア
  • スーパーマーケット
  • ホームセンター
  • ディスカウントストア
  • 家電量販店

登録販売者の実務経験を積めるのは3つの業態しかない

登録販売者が単独で医薬品の販売・相談・情報提供業務をおこなうには、規定された年数や時間の実務経験を継続して積む必要があります。

実務経験が認められるのは現在のところ以下3つの業態しかないため、登録販売者として働き続けたい方は、この3つのいずれかで継続した勤務をしなければなりません。

調剤薬局(保険薬局)

医師の処方に基づいた医療用医薬品を保険適用により薬剤師が調剤し患者に提供するのが調剤薬局であり、店舗には必ず薬剤師が常駐しています。
医療用医薬品のほか一般用医薬品を取り扱う薬局が多いことも特徴でしょう。
なお、漢方薬局と呼ばれる薬局も調剤薬局の1つです。

店舗販売業

ドラッグストアをはじめとする一般用医薬品を取り扱う小売業店舗などが該当します。
人口が少ない地域にも出店しているケースが多く、登録販売者の就職先のシェアとしていちばん大きな業態といえるでしょう。

配置販売業

「置き薬」の営業・販売をおこなうのが配置販売業です。
店舗での販売ではなく、登録販売者の資格を持つ営業スタッフが個人宅や企業などを訪問し、一般用医薬品の営業と販売(薬の配置)をおこなうことが特徴です。

関連記事 登録販売者はどこで何時間実務経験を積めばよい?

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業態別!登録販売者の仕事内容と勤務形態

業態別!登録販売者の仕事内容と勤務形態

ここからは、登録販売者の実務経験が積める「調剤薬局」「店舗販売業」「配置販売業」における仕事内容と勤務形態について解説していきましょう。

調剤薬局での仕事内容と勤務形態

調剤薬局における登録販売者の仕事内容

  • 窓口業務(処方箋受付など)
  • 問い合わせ対応(電話対応など)
  • レセプト(※)入力などのデータ入力
  • 会計
  • 店頭で販売している一般用医薬品等の陳列・補充
  • 薬剤師の補助業務(調剤アシスタントなど)
(※)レセプト(診療報酬明細書)

病院や調剤薬局が健康保険組合に診療報酬を請求するための明細書のこと。調剤薬局が発行するものは「調剤レセプト」と呼ばれる。

参考 厚生労働省/レセプトとは

メインの仕事は受付やレセプト入力などの事務作業

調剤薬局で働く登録販売者は受付やレセプト入力といった事務作業がメインとなります。
レセプトについては専門知識を必要としますので、登録販売者のほかに調剤事務の資格を持つ方もいらっしゃいます。

なお、薬剤師が常駐しているため、お客様から医薬品に関する相談を受けることは少ないですが、ジェネリック医薬品の案内をおこなったり、店頭で販売している一般用医薬品や包帯などの医療品、健康食品を勧めたりすることがあります。
事務スキルだけでなく、接客スキルも重要視される仕事内容といえるでしょう。

調剤薬局における登録販売者の勤務形態

調剤薬局は近隣の病院と連動した曜日で営業しており、多くの薬局は月曜~土曜が営業日となります。
なお、調剤薬局によりますが、勤務時間は8:30~19:00の間のシフト制、休日は日曜・祝日が固定休でその他シフトにより別途休みがあるケースが多いようです。

調剤薬局で募集される登録販売者の雇用形態は、パート・正社員双方あるため、短時間勤務したい方やしっかりフルタイムで勤務したい方どちらにも対応しています。

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店舗販売業(ドラッグストアなど)での仕事内容と勤務形態

店舗販売業における登録販売者の仕事内容

  • 医薬品の販売・相談・情報提供
  • レジ対応
  • 商品発注、在庫管理
  • 品出し
  • 売場づくり(陳列・商品入替など)
  • クリンネス(売場清掃)
  • 従業員の勤怠管理、マネジメント、売上管理(店長または店舗管理者)

医薬品業務だけでなく店内全体の業務をマルチにこなす必要あり

ドラッグストアなどの店舗販売業における登録販売者の仕事内容は、医薬品に関連する業務に限らず、店内全般のあらゆる業務に対応しなければならないケースが多いのが特徴です。

日用品・化粧品・食品など、店舗で取り扱う商品の種類は多岐にわたり、接客対応するためには幅広い商品知識も必要になってくるでしょう。
また、飲料や洗剤など重たい商品の品出しをすることもあり、体力も求められます。

さらに、店長や店舗管理者になると、従業員の勤怠管理やマネジメント、売上管理といった業務も任されるため、マルチに業務をこなせる能力が重要視されます。

なぜ登録販売者も店内全般の商品に対応するのか?

なぜ店舗販売業では、登録販売者も医薬品以外の商品について対応するのか?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

理由としては、医薬品の売上の比率が低いということにあります。

ドラッグストアを例に挙げてみましょう。

経済産業省が発表したドラッグストア販売額の商品別内訳(2022年)によると、ドラッグストア全体販売額のうち、医薬品の販売額は約2割であり、医薬品以外の商品の販売額が大半を占めています。

ドラッグストア販売額の商品別内訳
※2022年 ドラッグストア販売額の商品別内訳(経済産業省HPより引用)

つまり、医薬品以外の商品の売上比重が大きい=医薬品以外の商品の対応にかかる時間が大きいため、登録販売者も店内商品全般を対応する場合が多いのです。

出典 経済産業省/2022年⼩売業販売を振り返る

医薬品業務に集中したい場合はホームセンターや家電量販店など大型店舗がおすすめ

どうしても医薬品業務に集中した仕事をしたいという場合は、ホームセンターや家電量販店などの大型店舗がおすすめです。

大型店舗の場合、売場面積が広大であり、取り扱う商品は同じカテゴリ内のものだけでも膨大な種類があります。

そのため、物理的に1人の従業員が店舗全体の商品に対応することが難しく、売場のカテゴリごとに担当者が振り分けられているのが特徴です。

登録販売者は医薬品・ヘルスケア関連の売場に配属されるケースが多いため、医薬品を中心とした仕事を担当できるでしょう。

店舗販売業における登録販売者の勤務形態

店舗販売業はほとんどの店舗が年中営業しており、営業時間も夜間まで及ぶ店舗が多数なので、勤務日も勤務時間もシフト制が基本です。

また、土日や祝日が書き入れ時となるため、休日は平日に取得する傾向ですが、月1~2日程度希望休を申請できたり、連休取得制度があったりするなど、柔軟に対応する店舗が増えています。

雇用形態は勤務する店舗によりますが、パート・アルバイト・正社員などさまざまあり、短時間勤務や長時間勤務など、希望する雇用形態を選択することができます。

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配置販売業(配置薬の訪問販売)での仕事内容と勤務形態

配置販売業における登録販売者の仕事内容

  • 訪問販売(医薬品等商品の案内)
  • 健康相談、アドバイス
  • 医薬品等商品代の精算・集金(顧客利用分)
  • 医薬品等商品管理(期限チェック、交換、補充)

ルート営業が基本の健康アドバイザーで、運転免許が必須

登録販売者の就職先としてはあまり馴染みがないかもしれませんが、配置薬の訪問販売も登録販売者の実務経験が積める場です。

配置販売業での主な仕事内容は、顧客である個人宅・企業を定期的に訪問し、医薬品やサプリメント、健康食品などの商品を提案することです。
店舗での販売とは異なり、1件ずつ顧客を回り対応するため、健康相談やアドバイスに時間をかけて応じられるのが特徴でしょう。

なお、訪問時は商品を持参することから、移動に車を使用しますので、自動車の運転免許も必須の仕事となります。

配置販売業における登録販売者の勤務形態

配置販売業は固定時間での勤務が多く、例えば9:00~18:00など、一般的な企業の勤務時間と変わりありません。
休日は基本的に土・日・祝日が休み、場合によって月1~2回程度土曜の出勤ありというケースが多いようです。

なお、雇用形態は正社員が多くを占めます。
安定した環境で仕事がしたい方におすすめの働き方といえるでしょう。

関連記事 登録販売者の給料・年収の平均について

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登録販売者の知識が活かせる他の仕事

登録販売者の知識が活かせる他の仕事

登録販売者の実務経験が積める業態は限られていますが、登録販売者の知識が活かせる仕事はほかにもあります。
代表的なものをいくつか以下に紹介しましょう。

医薬品の営業(MR・MS)

登録販売者の実務経験を積んだ後、転職先として考えられるのが医薬品の営業(MR・MS)です。

登録販売者と異なるのは、顧客が一般の消費者ではなく、医療機関や調剤薬局が中心となるため、より専門性の高い知識を身につける必要があります。

製薬会社の営業(MR)

主に医療機関・調剤薬局の医師や薬剤師に向け、自社の製薬会社が製造する医薬品の情報提供をおこなう仕事で、製薬会社の営業職は通称MR(Medical Representatives:医療情報担当者の略)と呼ばれます。
一般用医薬品を製造する製薬会社の場合は、ドラッグストア等に医薬品の情報提供をおこなうOTC‐MRというポジションもあります。

製薬会社への入社後は、MR認定試験というMR業務に必要な知識を問う試験を受け、資格を取得するケースがほとんどです。
しかし、MR認定試験の合格率は70%程度であり、登録販売者試験より難度は低いとされています。
基礎的な医薬品の知識を有している登録販売者には有利な試験といえるでしょう。

社会人がMRになるためには、営業経験や販売経験、医療・医薬品業界での経験などが求められることが多いため、登録販売者として何年か実務経験を積んでからの転職が推奨されます。

医薬品卸売会社の営業(MS)

医薬品の営業は製薬会社のMRのほか、MS(Marketing Specialist:医薬品卸販売担当者)と呼ばれる医薬品卸売会社の営業職があります。

医薬品卸売会社は、複数の製薬会社の医薬品を取り扱っています。
MSは、医療機関や調剤薬局に向けそれぞれの医薬品の説明や提案をおこない、購入希望のあったものを販売します。

MRとの違いとしては、MRは自社製品の専門的知識が必要ですが、MSはあらゆる製薬メーカーの製品知識を必要とすることが挙げられるでしょう。
そのため、MRと情報共有しあうなど、連携した仕事をする機会もあります。

また、MSは販売価格の交渉や医薬品の安定供給をおこなう任務があるのも特徴でしょう。

MSは特に資格は必要とされず、MRと比べると未経験からでも就職しやすい傾向ですが、コミュニケーションスキルが重要視される仕事です。
なお、医薬品の納品をおこなうこともあるため、自動車の運転免許が必須となります。

エステティシャン

エステティシャンは、肌や身体を健康な状態で保つための施術やカウンセリングをおこなう仕事です。お客様の身体の悩みを聞いたり、体質の改善についてアドバイスしたりします。

エステサロンでは施術にプラスできる効果として、サプリメントや健康食品をが販売していることがあります。
登録販売者はビタミン成分や漢方についての知識がありますので、そのお客様に適したサプリメントや健康食品を提案することができるでしょう。

未経験からでも就職しやすい職種ですが、仕事のメインは施術となりますので、技術スキルの習得が必要になります。
登録販売者資格取得後にエステティシャンを目指す場合は、エステ関連の資格も併せて取得するとよいでしょう。

ビューティーアドバイザー(美容部員)

ビューティーアドバイザー(美容部員)は、メイクアップやスキンケアの方法を提案したり、お客様の悩みやニーズに合った化粧品を販売したりする化粧品の販売員です。

ビューティーアドバイザーのもとには、肌の悩みを抱えるお客様が多く訪れます。
そのため、化粧品メーカーは化粧品のほかにも、サプリメントや健康食品、美容ドリンクを販売し、ビューティーアドバイザーが商品の提案をしています。
エステティシャン同様、登録販売者の知識が大いに活かせる職場といえるでしょう。

ビューティーアドバイザーは女性に人気の職種ということもあり、エステティシャンと比べると求人は少なく、有名大手化粧品メーカーへの入社は難関となります。
登録販売者資格取得後にビューティーアドバイザーを目指す場合は、採用の可能性を広げるためにも、コスメ検定メイクアップ関連の資格色彩に関する資格を取得しておくとよいでしょう。

通信販売(健康食品・サプリメント)のカスタマーサポート

お客様の健康や販売商品である健康食品やサプリメントに関する質問・相談に対し、電話やメールで回答する仕事です。

お客様をお待たせせず、迅速な回答が求められるため、専門性の高い登録販売者の知識が役に立つでしょう。

また、PCを操作する業務になりますので、オフィスワークをしたい方にもおすすめです。

カスタマーサポートやコールセンターの経験がなくても採用している企業は多いため、比較的チャレンジしやすい職種といえるでしょう。

どの仕事を選べばよいか悩んだら転職エージェントに相談を!

ここまで記述したとおり、登録販売者として就職できる先や登録販売者の知識が活かせる就職先は複数あります。

  • 自分はどの職場が適しているのか?
  • 自分の居住エリアにはどのような職場があるのか?
  • 就職先の企業によってどのような違いがあるか?
  • 給料や休日の希望をかなえたい
  • 応募するのに年齢制限はあるのか?

以上のような悩みや希望のある方は、ぜひ一度転職エージェントに相談してみましょう。
就職についてのアドバイスや応募書類の添削、模擬面接などを実施してくれます。

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ドラッグストアで働く登録販売者の実態とは?

ドラッグストアで働く登録販売者の実態とは?

ここからは、実際にドラッグストアで登録販売者として働いていたライターの西村が、登録販売者の勤務の実態を紹介します。

どのようなドラッグストアで勤務していたか?

私は、地方に本社がある、100店舗以上チェーン展開されているドラッグストアに勤務していました。
私が働いていた店舗は住宅街にある中型店舗で、1日の来客数が平日は80~100人程度、土日は100~150人程度の規模です。

店舗で取り扱う商品は、医薬品・化粧品・日用品・ベビー用品・ペット用品・文具・食料品・お酒など幅広い品ぞろえで、季節によっては山菜用の瓶や、園芸用の土なども取り扱っている店舗でした。

当時の従業員は短時間のパートを含め全部で15人程度、営業時間は10:00~24:00でした。

ドラッグストアの1日の勤務スケジュール例

以下に私の勤務スケジュール例を記載します。
営業時間が長い店舗で勤務していたので、シフトの時間は日によって異なっていました。

残業は接客が長引いた時に発生する程度で、定時で退勤できる日のほうが多かったです。

9:00~ 出勤
・開店前に出勤、タイムカード打刻、白衣への着替え
・清掃、納品された商品の品出し(売場全体)
・レジ開け(レジを起動し、釣銭の準備をする)
10:00~ 開店
・売場づくり(広告品のセッティングなど)
・棚替え(季節商品の入れ替えなど)
・接客、相談対応(店内全般)
・商品補充
・応援レジ(レジ混雑時)
12:30~ 昼休憩
ほかの従業員と交代で休憩に入る
13:30~
・在庫チェック、発注
・広告品の価格POP作成(PCにて作成)
・接客、相談対応
・商品補充
・応援レジ
19:00 退勤
・日誌に引き継ぎ事項等の情報共有
・タイムカード打刻、着替え

ドラッグストアでは医薬品以外の業務も担当するのは本当?

本当です。私は医薬品の接客販売と兼任して、日用品・ペット用品売場の担当をしていました。

基本的な業務は日用品・ペット用品売場の品出し・発注・売場づくり・価格POPの作成、貼り替えなどで、お客様から医薬品の質問や相談があった場合に、医薬品の接客販売に入るような形です。

シフト制勤務のため、毎日必ず売場の各担当者が出勤しているわけではないので、例えば化粧品担当者が不在の日に化粧品の相談があれば対応していましたし、レジ担当のパートさんがお休みの日は長時間レジに入ることもありました。

私が休みの日は、ほかの従業員が日用品とペット用品について対応してくれているということなので、従業員同士支え合いながらお店を回している感じですね。
そのためなのか、従業員の仲がよい店舗だったので働きやすかったです。

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医薬品の相談に来るお客様はどんな人が多い?

医薬品の相談に来るお客様は、ご自身またはご家族に何らかの症状があり、薬を買いに来たという方が多いです。

相談される内容でいちばん多かったのは、「熱がある」「咳が出る」「喉が痛い」といった風邪のような症状を訴えられる方です。

とにかく薬を販売すればよいというわけではなく、症状によっては薬の販売をせずに病院の受診を促す必要があります。
そのため症状については、「いつから症状が出始めたのか?」「熱は何度くらいあるのか?」など、しっかりヒアリングすることを心がけていました。

ドラッグストアの登録販売者の仕事はつらい?楽しい?

私の場合は「楽しい!」でした。以下にその理由を述べていきます。

楽しい理由

楽しいと感じていた理由としては以下のことが挙げられます。

困っているお客様に寄り添える
体調不良をはじめ、探しているがなかなか見つからない商品があるなど、ドラッグストアには何らかの困りごとを抱えたお客様が来店されます。
その困りごとが解決できる提案をし、お客様の表情が明るくなった時は、とてもやりがいを感じることができ、楽しくて人の役に立てるよい仕事だなと実感しました。

新商品の情報が常に入ってくる
店舗には医薬品をはじめ常に新しい商品が並びますので、いち早くその情報をキャッチできるのはとても楽しかったです。
特に化粧品関連の商品は、化粧品メーカーの社員さんから直接情報提供があったり、購入希望があればいち早く入手できたりしますので、コスメが大好きな方にはおすすめの仕事かもしれません。

飽きっぽい性格に変動性の高い仕事が向いていた
とても個人的な感想になりますが、私は飽きっぽい性格で、同じ作業をずっと繰り返すような業務が苦手です。
ドラッグストアの登録販売者の仕事は、日々異なる業務に対応するため、飽きがこない仕事というのも楽しいと感じられる一因でした。

例えば商品を発注する際も、毎回同じ数を発注するわけではなく、どれくらいの数を発注すれば過剰在庫にならず、かつ品切れすることなく回せるか?ということを、その時の価格や売れ方によって見極めなくてはなりません。
発注数が最適だった時は、この上なく楽しさを感じていたことを覚えています。

つらかったこと

つらいこともゼロではありません。
登録販売者としてではなく、小売業で働くつらさというのが正しいかもしれません。
お客様からクレームを受けることもありましたし、予定通り担当の作業が進められないと焦ることがありました。
また、重たい商品を大量に品出しする時は、汗だくになりながら作業していました。
しかし、店長はじめ周囲の従業員のサポートや励ましがあり、つらいことがあっても乗り越えられていました。

ドラッグストアアルバイト経験者の話を動画でチェック!

登録販売者試験講座の講師をされている『石川 達也』先生が元受講生と「ドラッグストアでのアルバイトについて」を、インタビュー形式でトークしています。
『登録販売者の勉強をして役に立ったこと』『アルバイト中の悩みや大変だったこと』など現場で感じたことを話していただきました。
ぜひ、ライター西村以外の経験者の話もチェックしてみてください。

ドラッグストアでのアルバイトについて聞いてみました
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まとめ

登録販売者の仕事内容まとめ

登録売販売者は将来性があり、就職先や仕事内容もさまざま

日本でもセルフメディケーションが浸透しつつあり、市販薬の販売・相談に応じる登録販売者の役割はますます大きくなることが予想されます。

また、一般用医薬品の知識がある登録販売者は、医薬品業界のみならず、美容業界や通販業界など、幅広いフィールドで活躍できる場があります。
登録販売者の資格を取得しておくメリットはかなり大きいといえるでしょう。

登録販売者を目指すなら、まずは試験に合格しよう

「登録販売者として働いてみたい」
「医薬品の知識を習得し、仕事に活かしたい」
以上の希望がある方は、まず登録販売者試験の合格を目指しましょう。

登録販売者は国家資格に準ずる資格ですが、試験の難度はそう高くはないため、一般的に3ヶ月程度の学習で合格できるといわれています。

働きながら資格の取得がしたいという方も、登録販売者試験対策の講座を受講すれば、十分に合格が目指せるでしょう。

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監修者プロフィール

この記事を監修したのは

石川 達也 氏

登録販売者講師:石川 達也

埼玉県生まれ。
登録販売者受験対策・薬膳・漢方医学教育の日本統合医療学園にて教務部長を務める。・・・ [続きを読む]

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