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登録販売者と薬剤師の違いは?仕事の内容や収入の格差について解説

登録販売者と薬剤師の違いは?仕事の内容や収入の格差について解説

医薬品に携わり、販売することが認められている資格には、「登録販売者」と「薬剤師」の2つがあります。
一見類似しているこの2つの資格には、さまざまな違いがあることをご存知でしょうか。

取り扱いできる医薬品の範囲以外に、業務の違いや資格取得までの過程の違いなどがあります。

こちらの記事では、登録販売者と薬剤師の資格の違いについて詳しく解説しています。
資格取得にかかる学費や収入の差についても解説していますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

更新日:2023-09-29(公開日:2023-06-23)

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この記事の執筆者

BrushUP学び専任ライター:
西村 美保(登録販売者資格保有)

BrushUP学び専任ライター:西村 美保

登録販売者と薬剤師の違いは大きく5つある

登録販売者と薬剤師の違いは大きく5つある

医薬品を取り扱う資格には、「登録販売者」と「薬剤師」の2つがあります。
資格によって何が違うのか……わかるようでわからないという方も多いことでしょう。

登録販売者と薬剤師には、大きく5つの違いがあります。
以下に解説していきましょう。

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①取り扱いできる医薬品の範囲の違い

取り扱いできる医薬品の範囲の違い

登録販売者と薬剤師の大きな違いの1つは、取り扱いできる医薬品の範囲が違うということです。
以下に登録販売者と薬剤師それぞれが取り扱いできる医薬品の分類について解説します。

登録販売者は一般用医薬品のうち第2類・第3類医薬品に対応

登録販売者は、市販薬と呼ばれる一般用医薬品(OTC医薬品)のうち、「第2類医薬品」「第3類医薬品」の取り扱いや販売が可能な資格です。
第2類・第3類の医薬品に関して相談があった場合の対応や、薬の情報提供もおこないます。

関連記事 登録販売者とは?

第2類・第3類医薬品にはどのようなものがある?

第2類・第3類医薬品で有名なものを以下にいくつか紹介しましょう。

【第2類医薬品】
イブA錠(解熱鎮痛薬・エスエス製薬)
バファリンA(解熱鎮痛薬・ライオン)
パブロンゴールドA(かぜ薬・大正製薬)
新ルル-A錠s(かぜ薬・第一三共ヘルスケア)
太田胃散(胃薬・太田胃散)
オロナインH軟膏(皮膚薬・大塚製薬)
【第3類医薬品】
龍角散(鎮咳去痰薬・龍角散)
イソジンうがい薬(うがい薬・ムンディファーマ)
サロンパス(湿布薬・久光製薬)
アリナミンA(ビタミン薬・アリナミン製薬)
チョコラBBプラス(ビタミン薬・エーザイ)
マキロンs(消毒薬・第一三共ヘルスケア)

医薬品販売における登録販売者と薬剤師の違い

薬剤師は分類問わず、すべての医薬品に対応

薬剤師は、「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」「要指導医薬品」「医療用医薬品」すべてを取り扱い、販売できる資格です。

薬剤師のみが販売できる有名な一般用医薬品(第1類医薬品)は、ロキソニンS(解熱鎮痛薬・第一三共ヘルスケア)、ガスター10(胃薬・第一三共ヘルスケア)などが挙げられます。
最近では、新型コロナウイルスの一般用抗原検査キットも第1類医薬品に分類されました。

また、調剤薬局で医師の処方箋に基づいた医薬品を調剤し、提供できるのも薬剤師のみとなります。

参考 厚生労働省/医薬品の販売制度(医薬品の分類)

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②仕事内容の違い

仕事内容の違い

2つめは、仕事内容の違いが挙げられます。
登録販売者は薬剤師と比較して、業務の一部に制約があります。

登録販売者は第1類医薬品の販売ができない

ロキソニンSやガスター10を売ることができない

ドラッグストアなどで販売されている一般用医薬品は、第1類・第2類・第3類の医薬品が中心です。

登録販売者は第2類・第3類医薬品しか取り扱いができないため、お客様から第1類医薬品の販売を求められても売ることができません。

第1類医薬品のロキソニンSやガスター10の購入希望は多く、薬剤師がいる時間帯での来店を促したり、薬剤師がいる店舗への誘導をおこなったりする必要があります。

登録販売者は薬の調剤ができない

薬の調剤とは

登録販売者は「薬の調剤」をおこなうこともできません。

調剤とは、薬局に来店するお客様が持参した医師発行の処方箋の内容を確認し、医薬品を揃え、お客様に支給する一連の作業をいいます。

ただし、薬剤師の管理下であれば、登録販売者も調剤補助として、薬を揃える一部の作業が可能となっています。

関連記事 調剤薬局における登録販売者の業務内容は?

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③資格取得までの過程と難易度の違い

資格取得までの過程と難易度の違い

3つめの資格の取り方の違いについて解説しましょう。
登録販売者と薬剤師では、資格取得までの過程と難易度が大きく異なります。

登録販売者の試験は誰でも受験できる

登録販売者試験は数ヶ月程度の学習で合格が目指せる程度の難易度

登録販売者の資格を取るためには、登録販売者試験に合格する必要があります。

登録販売者試験は学歴や実務経験などの受験資格を不要とし、誰でも受験することができます。

また、3ヶ月~半年程度の学習期間で合格が目指せる試験であり、公的な資格のなかでも、比較的取得しやすい資格であるといえるでしょう。
なお、全国平均合格率は、40%~50%台で推移しています。

関連記事 登録販売者試験の難易度や対策について解説

薬剤師は大学卒業と試験の合格が条件

薬剤師は資格取得までに長い期間を要し、難易度が高い

薬剤師の資格を取得するには、まず、大学の薬学部において6年の課程を履修する必要があり、その後、国家試験を受験して合格しなければなりません。

2023年に発表された薬剤師国家試験の合格率は、全体で69.0%でした。
合格率はとても高いように見えますが、卒業大学によっては合格率が30%~40%台と低い水準のところもあります。

大学で専門課程を学んだからといって、誰でも合格できるわけではなく、難易度は高い試験であるといえるでしょう。

参考 厚生労働省/第108回薬剤師国家試験 大学別合格者数

関連記事 薬剤師国家試験について

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④資格取得にかかる学費の違い

資格取得にかかる学費の違い

4つめの違いは、学費の差です。
登録販売者と薬剤師は、資格取得にかかる費用に驚くほどの違いがあります。

登録販売者は薬剤師の1/100以下の学費で資格が取得できる

薬学部(6年制)の授業料は国公立大学で350万円、私立大学で920万円

まず、薬剤師の資格取得にかかる学費ですが、大学の入学金と授業料だけで数百万円以上かかるという特徴があります。

BrushUP学びが、6年制薬学部のある大学すべての学費を調査したところ、国公立大学の入学金と授業料の合計平均は約350万円、私立大学の平均は約920万円という結果でした(※)。

私立大学にいたっては、入学金や授業料のほかに施設設備費や教育充実費といった名目の費用がかかるケースが多いため、6年間で総額1,200万円~1,400万円程度の学費となります。

(※)2023年度、6年制薬学部のある国立大学全14校、公立大学全5校、私立大学全61校における入学金と授業料の合計平均額(その他費用は含まない)。なお、国立大の入学金と授業料は国で定められた一律の金額、公立大の入学金は自治体内エリア居住を対象とした金額で算出。

登録販売者と薬剤師の資格取得にかかる学費

登録販売者の試験対策講座は通信制で4万円程度、通学制で7万円程度

一方、登録販売者試験の対策にかかる学費は、数万円程度となっています。

独学であればテキストや問題集の費用だけで済みますし、通信講座を利用すると4万円程度、通学講座であれば7万円程度の学費で収まります。

薬剤師の1/100以下の学費で資格取得ができるのは、大きなポイントといえるでしょう。

【通信制】登録販売者試験対策講座一覧を見る
【通学制・エリア別】登録販売者試験対策講座一覧を見る

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⑤収入の格差

収入の格差

5つめの違いとして、収入の格差が挙げられます。
登録販売者と薬剤師では120万円ほどの年収差があり、薬剤師のほうが収入が高いという傾向があります。それはなぜでしょうか?

資格の難易度と取り扱いできる医薬品の差が収入に比例

登録販売者の年収は380万円程度、薬剤師の年収は500万円程度

登録販売者と薬剤師には年収の格差があります。

薬剤師の平均年収は500万円程度、登録販売者の平均年収は380万円程度と、大きな開きがあるのがわかります。

この差は、資格の難易度と取り扱いできる医薬品の範囲の差によるところが大きいといえるでしょう。

※年収データ出典元:indeedキャリアエクスプローラー(2023年6月10日時点)

薬剤師のほうが希少価値が高い

前述のとおり、薬剤師は大学で6年間学ぶ必要があり、2023年度の試験合格者数は9,602名という結果でした。
一方の登録販売者は数ヶ月の学習期間で資格取得を目指すことができ、直近2022年度の試験合格者数は24,707名でした。

以上のデータからわかるように、資格取得のハードルが高く、すべての医薬品を扱うことができる薬剤師のほうが輩出人数が少ないため、希少価値が高い=高収入という扱いになっているのです。

登録販売者も経験や実績により薬剤師と同等以上の収入に

店舗管理者になると年収400~500万円以上が目指せる

しかし、登録販売者も経験や実績によっては、薬剤師と同等以上の収入を目指すことが可能です。

登録販売者は規定の実務経験を満たすと店舗管理者になることができます。

例えば、ドラッグストアなどの店舗では、店長が店舗管理者を担うケースが多く、店舗によっては、店長の年収が400万円~500万円以上にのぼります。

努力次第で高収入が目指せるというのも、登録販売者の特徴の1つでしょう。

関連記事 登録販売者は年収アップを目指せる?

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登録販売者資格の強み

登録販売者資格の強み

薬剤師より価値が低いと思われやすい登録販売者ですが、登録販売者資格には強みやメリットが複数あります。

進学しなくても医薬品に携われる唯一の資格

登録販売者は学歴不問

薬剤師は6年間大学に通い、卒業する必要がありますが、登録販売者は学歴不問ながらも医薬品の取り扱いができる唯一の資格です。
資格取得にかかる費用も安価であり、誰でも資格の取得が目指せるという間口の広さが登録販売者の人気につながっているといえるでしょう。

関連記事 登録販売者試験を受けるのに受験資格は必要?

市販薬については登録販売者だけでほぼ対応できる

市販薬の90%以上が第2類・第3類医薬品で占められている

登録販売者が扱うことができる第2類・第3類医薬品は、市販薬の90%以上を占めます。
つまり、薬剤師がいなくても、ほとんどの市販薬に対応できるのが登録販売者なのです。

また国内では、医薬品を販売する店舗の増設が現在も進んでおり、登録販売者の育成・確保を急いでいます。
そのため、2023年4月より、単独で医薬品を販売するための実務経験年数の要件が2年から1年に短縮した形も承認されました(諸条件あり)。

登録販売者は、今後もますます需要が高まることが見込まれています。

一生ものの資格であることは薬剤師と変わらない

登録販売者試験の合格実績は失効しない

現行の制度では、登録販売者試験の合格実績は失効することがありません。
一度試験に合格してしまえば、一生ものの資格となります。
これは国家資格である薬剤師と変わらない条件といえるでしょう。

ただし、単独で医薬品を販売できる実務経験については、一定期間以上のブランクが空いてしまうと無効となってしまいます。
一人前の登録販売者として働き続けたい方は、継続した勤務が必要となるでしょう。

関連記事 登録販売者の実務経験について詳しく解説

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