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社会福祉士と精神保健福祉士の違いを解説します!

高齢化が進み、ストレス社会といわれて久しい昨今。
日常生活を送るうえでのサポートが必要な方や、精神的な病や障害をお持ちの方々は多くいらっしゃいます。
そのような方々にとって欠かせない存在ともいえる社会福祉士や精神保健福祉士の需要は、今後さらに高まるといえるでしょう。

社会保険福祉士や精神保健福祉士になろうとした場合、両職業は具体的にどういった点が異なるのかご存じでしょうか。
当ページでは、社会福祉士と精神保健福祉士それぞれどのような仕事をおこなうのか、また社会福祉士と精神保健福祉士はどちらが高難易度な試験といえるのかをご紹介しています。

更新日:2021-03-11(公開日:2020-08-14)

社会福祉士と精神保健福祉士の仕事内容の違い

社会福祉士と精神保健福祉士の違いを解説します!のイメージ

社会福祉士と精神保健福祉士(Psychiatric Social Worker)はともに、ソーシャルワーカー(生活相談員)に分類されます。
両者の仕事内容をおおまかにいうと、身体的・肉体的な問題のために日常生活を送ることが困難な方たちに対し、保健や福祉などの専門知識と技能をもちいて、相談対応や助言そして支援を行うというものになります。

相違点を明らかにすると、支援対象者が異なるということです。

社会福祉士の場合
社会福祉士の支援対象者例は、以下のとおりです。

・高齢者
・障害者
・DV被害者
・虐待を受けている子ども
・低所得者

精神保健福祉士の場合
精神保健福祉士の支援対象者は、精神になんらかの問題を抱えている方たちとなり、一例として以下の患者をサポートします。

・うつ病患者
・アスペルガー症候群患者
・社会不安障害の患者
・強迫性障害患者
・統合失調症患者

支援対象者は異なるものの、相談者本人やその家族のサポートを行う福祉施設や行政機関そして地域サービスなどと上手く連携し、相談者の方に合わせたライフスタイルを獲得できるようにと、包括的なサポートをする点に関しては似ているといえるでしょう。

社会福祉士は相談時において、高齢者や障害者などの方たちの置かれている状況や抱えている問題の解決策を理解しておく必要があります。
そのため、広範な知識を持つことに抵抗がない、またはそれを得意としている方におすすめの資格であるといえるでしょう。

精神保健福祉士は、精神的な病や障害がある方と接することになるため、精神的な強さも求められるかもしれません。

勤務場所について
また、支援対象者が違うため勤務場所も異なります。
社会福祉士の勤務先は社会福祉施設、社会福祉協議会、医療施設、行政施設など多岐にわたります。
精神保健福祉士の勤務先となると、単科の精神科病院や総合病院の精神科などの医療機関、福祉行政機関、社会復帰調整官として司法施設で活躍します。

社会福祉士と精神保健福祉士の資格難易度の違い

全く同じ試験ではないので、社会福祉士と精神保健福祉士どちらが難しいということは断言することができません。
しかしながら、「合格率が低いこと」「試験科目数が多いこと」があるので、社会福祉士の方が精神保健福祉士より取得しにくい国家資格だと考えることはできるかもしれません。

合格率
両試験の合格率を以下の通り、ご紹介します。

【社会福祉士】の試験合格率
・第32回:29.3%
・第31回:29.9%
・第30回:30.2%
・第29回:25.8%
・第28回:26.2%
平均:28.28%

【精神保健福祉士】の試験合格率
・第22回:62.1%
・第21回:62.7%
・第20回:62.9%
・第19回:62.0%
・第18回:61.6%
平均:62.26%

試験科目
両試験の試験科目は以下のとおりです。

【社会福祉士 試験】
・人体の構造と機能及び疾病
・心理学理論と心理的支援
・社会理論と社会システム
・現代社会と福祉
・地域福祉の理論と方法
・福祉行財政と福祉計画
・社会保障
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度
・低所得者に対する支援と生活保護制度
・保健医療サービス
・権利擁護と成年後見制度
・社会調査の基礎
・相談援助の基盤と専門職
・相談援助の理論と方法
・福祉サービスの組織と経営
・高齢者に対する支援と介護保険制度
・児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
・就労支援サービス
・更生保護制度
合計:19科目

【精神保健福祉士 試験】
・精神疾患とその治療
・精神保健の課題と支援
・精神保健福祉相談援助の基盤
・精神保健福祉の理論と相談援助の展開
・精神保健福祉に関する制度とサービス
・精神障害者の生活支援システム
・人体の構造と機能及び疾病
・心理学理論と心理的支援
・社会理論と社会システム
・現代社会と福祉
・地域福祉の理論と方法
・福祉行財政と福祉計画
・社会保障
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度
・低所得者に対する支援と生活保護制度
・保健医療サービス
・権利擁護と成年後見制度
合計:17科目

社会福祉士試験は240分で1日で終了するのに対し、精神保健福祉士試験だと275分で2日が必要となります。
精神保健福祉士試験は、そういった負担はあるものの合格率が大きく異なるため、やはり社会福祉士試験の方が難しい試験だと評価できるでしょう。

試験難易度が高いためか、社会福祉士試験の方が学習時間は多く必要となる傾向があります。
具体的にいうと、社会福祉士試験は少なくとも300時間以上必要なのに対し、精神保健福祉士は多少の知識があれば1日3時間3ヶ月が学習時間の目安です。

ちなみに、社会福祉士試験と精神保健福祉士試験には、科目試験免除制度があります。
具体的にいうと、一方の資格の登録者(登録申請中の人も含む)は必要な書類を提出すると、人体の構造と機能及び疾病や心理学理論と心理的支援などの両試験の共通科目、11科目が免除されるというものです。

両方の資格取得を目指す場合、科目免除制度を利用すれば実質的な難易度を下げることが可能となるため、社会福祉士より精神保健福祉士の資格を先にチャレンジするのがよいといえるのではないでしょうか。

社会福祉士と精神保健福祉士は、両方の支援対象者と接することもあるため、両資格をともに取得する方は少なくありません。
特に、病院の医療ソーシャルワーカーや保健センターなどの勤務先では、ダブルライセンスの方は多い傾向があります。

より具体的に、社会福祉士と精神保健福祉士の難易度をイメージできるように他の資格も含めて取得難易度を説明すると、医療・福祉・介護系資格のなかで、両資格は「普通難易度」に分類されるでしょう。
簡単な試験ではないものの、医師国家試験や歯科医師国家試験、薬剤師などの高難易度試験よりは取得が容易となり、努力が報われやすい資格だといえるでしょう。

まとめ

身体的・精神的に助けを求めている方は多くいらっしゃいます。
社会福祉士が生活困窮者の方の些細な表情の変化やお気持ちも考慮したうえで、仕事の見つけ方をお伝えしたり、生活や資金を支援する制度の紹介をしたりすることにより、困窮者の方が生活を立て直すことができるかもしれません。

精神保健福祉士も、精神的な問題を抱える人に対して真摯な態度で向き合い精神疾患とその治療や精神保健の課題と支援などの専門知識を用いて最適なサポートをした結果、相談者から感謝されることがあるかもしれません。
自分が対象の方の幸せを願い行動し、お礼や感謝を伝えられることがある時などに、やりがいを感じるのではないでしょうか。

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