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専門学校コラム

理学療法士になりたい人必見! 専門学校選びのコツをわかりやすく解説

理学療法士になりたい人必見! 専門学校選びのコツをわかりやすく解説

理学療法士になるには、専門学校や大学などを卒業後、国家試験に合格する必要があります。今回は、一般的なルートである専門学校について基本情報をご紹介します。

専門学校のメリット・デメリット、学校選びのポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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理学療法士になるには?

理学療法士と施術を受ける女性

理学療法士を目指せる大学・短大・専門学校などで3年以上勉強し、国家試験で合格すると免許を取得できます。免許がないと「理学療法士」の名称を名乗れないため、資格取得が必須の職業です。

大学や専門学校では、解剖学や生理学、運動学などの基礎医学を学びながら、病院やリハビリテーションセンターで実習を行います。

基本的には学校に3年以上通うことになりますが、すでに「作業療法士」の資格を持っている場合は2年以上学ぶことで国家試験の受験資格が手に入ります。

国家試験は例年2月に行われます。試験内容は筆記試験(重度視力障害者を対象に口述試験・実技試験)があります。
筆記試験では一般問題と実技問題の2科目があり、5択問題のマークシート形式で出題されます。合格率は、約79パーセントから89パーセントで推移しています。

合格基準は次の2つを両方満たすことです。
一般問題と実地問題の総得点…60パーセント以上
実地問題の得点…35パーセント以上

作業療法士との違いは?

よく似た名前で「作業療法士」という仕事があります。

理学療法士は、体に障がいがある方の運動機能を回復させたり、維持・向上させたりして、自立した生活が送れるようにサポートする医療技術者です。運動の指導や物理療法などを行います。

作業療法士は、体や精神に障がいを持つ方の心身機能を回復させ、日常生活や社会生活に復帰できるようにサポートする医療技術者です。食事や歯磨き、家事、遊び、スポーツなどの作業や動作を用いて訓練したり指導したりします。

主な違いを表にまとめました。

理学療法士 作業療法士
対象者 体に障がいがある方 体や精神に障がいがある方
仕事内容 運動機能の回復や維持・向上を目指します。
患者の状態に合わせて、関節の可動域を広げる訓練や筋力を増やす練習、歩行の練習などを行います。
日常や社会生活への復帰を目指します。
自助具や福祉機器を使いながら食事や歯磨き、トイレなどの動作を通して訓練を行います。

理学療法士の専門学校 基本情報

期間

3年制と4年制の学校があります。3年制は最短で国家試験に臨める一方、4年制の専門学校の中には、「高度専門士」の資格を取得できる学校があります。文部科学省が認める公的な資格で、就職活動の際に優位に働く場合があります。

また、3年制、4年制の夜間部を設けている学校もあります。

入試の種類

学校によって入試の種類は異なります。一般的な選考方法をご紹介します。

学校推薦

学校推薦には主に2種類あります。
指定校推薦…専門学校が指定する高校の生徒が出願できる。
公募推薦…専門学校が求める条件を満たす者が応募ができる。

高校生の方は、自分の通っている高校で推薦枠を利用できるか調べてみましょう。高校の調査書の基準(例:5段階評定の評定平均値が3.0以上)を設けている場合や、合格した際の入学の確約を条件に設けている学校もあります。自分は条件を満たしているかどうかもチェックしましょう。

総合型選抜(AO入試)

専門学校の評価基準に基づき選考されます。理学療法士としての適性・意欲を書類や面談などで判断されます。

社会人選考

高校を卒業した方や既に社会人として働いている方などを対象にした選考方法です。

理学療法士の専門学校への入学は、高校卒業者(または同等の学力を有する者)が条件です。そのため最終学歴が中学卒業の場合は対象外となります。尚、高卒認定試験は「同等の学力を有する者」に当てはまります。

一般選抜

卒業見込みの高校生や高校既卒者を対象とした上記以外の選考方法です。

学習内容

人体の構造や病気・障がいに関する知識、理学療法や患者の自立に向けた支援など基礎分野から専門分野まで学びます。検査測定や治療台がある治療室で実技を練習したり、病院やリハビリテーション施設などで実習を行ったりしながら、現場で使うスキルを身につけます。

例えば、理学療法士は次のような仕事をします。

検査測定

身長体重や心電図、血圧の測定。筋力・柔軟性・平衡性などの運動機能、神経機能の検査。

運動療法

運動機能の改善を目指し、患者の力や理学療法士の手技や器具を使って患者の体を動かす。

物理療法

電気、光線、温熱、マッサージなどで痛みを軽減させたり血液循環や筋機能改善を目指す。

補装具の適合判定

義肢や杖、車いすなどの調整や適合判定、患者への使い方レクチャー。

このようなスキルを、さまざまな症例を取り上げながら身につけていきます。

学費

学校によって異なりますが、3年制で400万円から500万円、4年制で500万円から670万円程度と学費に幅があります。夜間部の場合は昼間部よりも安くなる傾向です。

学費の支援制度

経済的な事情がある方を対象に、学費や生活費を支援する制度があります。経済的な理由から進学が難しい方はぜひ検討してみてください。

奨学金

国の奨学金制度(日本学生支援機構)や、都道府県の奨学金制度などがあります。一定の条件を満たす学生には、無利子や返還不要の奨学金を利用できる場合もあります。

教育ローン

国の教育ローン(日本政策金融公庫)や民間企業の教育ローンがあります。日本政策金融公庫は、日本学生支援機構の奨学金(貸与型)と併用できます。

教育訓練給付金制度

働く方のスキルアップのために国が学費を支援する制度で、学費の一部が給付(返還不要)されます。雇用保険の加入期間などの条件を満たせば利用できるため、社会人の方は対象かどうか確認しましょう。

学校の制度

学校独自の支援制度を設けているところもあります。試験特待生や専門学校在学中の成績優秀者へ返済不要の奨学金や学費の一部免除を行う学校もあります。

専門学校のメリット・デメリット

メリット

期間・学費

4年制の大学に比べると、専門学校は最短3年で卒業できます。また、一般的に専門学校は大学よりも学費が安い傾向があります。そのため、早く国家資格を取りたい方や学費を安く抑えたい方にとって3年制の専門学校はおすすめです。

実践的な学習ができる

理学療法士は手技や補装具の扱いなど、実技スキルが求められる仕事です。そのため実習環境は非常に重要視されますが、多くの専門学校が豊富なカリキュラムを組んでいるため学習の場として魅力的です。

中には、養成学校として義務づけられている時間より実習時間を多く設けている専門学校もあります。実習の機会が多いほど実践力を高められるため、卒業後は即戦力として自信を持って働けます。

デメリット

学習のスケジュールがタイトになりやすいという懸念点があります。実習の回数が多かったり期間が長かったりすると、人によってはハードに感じてしまうかもしれません。校外の実習は慣れない環境で緊張するだけでなく、実習計画の立案や課題への取り組みなどやることがたくさんあります。

特に3年制の専門学校に通う場合は、4年制で学習する内容を3年間で行うため学習のスピードが早いと感じる方もいるかもしれません。

自分は「スピード感を持って効率よく勉強したい」タイプか「じっくり腰を据えて勉強したい」タイプか考えてみるとミスマッチが起こりにくいです。

専門学校以外の方法

理学療法士になるには、専門学校以外のルートとして大学や短期大学への進学もあります。それぞれの学校の違いをまとめました。進路選択の参考にしてください。

専門学校 短期大学 大学
期間 3年・4年 3年 4年
学費 比較的安い―――――――――――――――――――比較的高い
特徴 理学療法士に必要な能力を学ぶ。 一般教養を学びつつ専門分野を研究する。

尚、短期大学は学校数が少なく、国立大学や公立大学は定員数が少ない傾向です。私立大学、専門学校は各地に分布しています。

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専門学校を選ぶポイント

どの専門学校に進学するか迷っている方に向けて、学校選びのポイントをまとめました。気になる学校がある場合は、ぜひ学校説明会やオープンキャンパスに参加してみてください。実際に学校の様子や学生の雰囲気を知ることで進学のイメージがしやすくなります。

どれくらい学費が必要?

どの専門学校に行くのか、3年制と4年制のどちらを選ぶかによって学費は変わります。気になる学校が複数ある場合は、ホームページやパンフレットなどで比較してみましょう。

金銭的に不安がある場合は、奨学金や教育ローンなどを活用するか検討してみるのも1つの手です。支援制度を使う場合は、返済計画も一緒に考えましょう。卒業後のキャリアプラン、ライフプランを考えつつ、無理なく返済できるスケジュールを作ることで今後の見通しが立ちます。

実習にかかる費用は?

実習は必須項目ですが、学費とは別にお金がかかる場合があります。

実習にかかる費用の例

  • 自宅から実習先への交通費
  • 遠方での実習における宿泊費(アパートなどの家賃
  • 宿泊中の光熱費や食費などの生活費

一般的に学費の中に実習費は組み込まれているものの、上記のような費用は自分で負担しなければいけない場合もあります。中には、実習先への交通費や宿泊費などが学費に含まれていて、学校が負担する場合もあります。

学校負担の場合も、全額負担なのか、一定額の負担なのか、そもそも実習先が遠方なのか近場なのか、状況によって費用が変わるため事前にリサーチをしておくと安心です。

「学費がとても安い!」「学費が高すぎる」と思う場合も、実習に必要な費用が含まれているか否かによってトータルの費用も変わるため慎重に検討しましょう。

国家試験の合格率は?

理学療法士は専門学校を卒業すればすぐになれるわけではありません。国家試験の合格が必須です。学校ごとに独自の試験対策やサポート制度を設けていたり、過去の国家試験合格率を発表したりしています。専門学校選びの際は、サポート体制が整っているか、合格率が高いか、という点もチェックしてみましょう。

また、多くの学校がホームページやパンフレットなどで就職先の実績や求人数などを公開しています。卒業生がどのようなところで働いているのか知ることで、就職活動のイメージがしやすくなります。

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入試に向けて準備をしよう

志望校が決まったら、入試に向けて準備をしましょう。

スケジュールの確認

最初にスケジュールの確認をしましょう。学校によって入試のスケジュールが違いますし、同じ学校でも選考方法によって願書の受付期間や入試日が異なります。

特に、総合型選抜(AO入試)のエントリーは6月頃から始まる学校が多いです。「気がついたら出願時期を過ぎてしまった」なんてことにならないよう、スケジュールの確認が大切です。

さらに、個別相談会や学校説明会などへの参加を条件に設けている学校もあります。出願時に慌てないよう、早めに情報をチェックしましょう。

出願の準備

どの方法で出願するか決めたら、出願の準備をしましょう。エントリーシートや志望理由書など、必要な書類について確認しましょう。

尚、高校の調査書は、担任の先生や事務など学校に申請して発行する書類です。手に入るまでに時間がかかるため「明日までに2通欲しいです」と突然言っても間に合いません。余裕を持って申請するようにしましょう。

試験対策

選考の内容はさまざまですが、面接や課題作文などの試験がある場合は事前に準備をしておくと安心です。

特に面接は、「慣れていないから緊張する」「何を聞かれるのか不安」という方も多いと思います。自己紹介や志望動機などのよく聞かれる質問は事前に何を話すか考えておきましょう。

出願・入試

必要書類に不備がないか確認して、提出期限内に出願しましょう。そして、入試の当日は時間に余裕をもって試験に臨みましょう。

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まとめ

理学療法士と施術を受ける車いすの女性

「早く現場で働きたい」「即戦力を身につけたい」という方にとって、専門学校での学びは充実したものになるはずです。

実習時間の多さ、国家試験対策、独自カリキュラムなど学校ごとに魅力があり、どの学校を選ぶか迷ってしまうかもしれませんが、今回ご紹介した情報を参考にしつつ、ぜひオープンキャンパスや学校説明会に参加して自分にぴったりの志望校を探してください。