
再進学者にも学びやすい環境を。東京こども専門学校にインタビュー!
「一度社会に出たけれど、夢をあきらめたくなかった」
保育士資格の取得を目指して学び直す人たちの多くが、こうした想いを抱いています。未来を担うこどもたちの成長を見守る保育士は今後も、社会に必要とされ続ける職業です。
今回は、保育士として8年間の現場経験を持ち、現在は東京こども専門学校で教員として働く佐野胡桃さんにインタビューしました。同校の特色や再進学者が学ぶ環境、充実したサポート体制についてお話を伺いました。
東京こども専門学校の教員にインタビュー!

教員 佐野胡桃さん
保育士として8年間の保育園勤務を経て、2024年7月に東京こども専門学校に中途入社しました。保育士としてのスキルアップを模索する中で、保育士や幼稚園教諭を育てる側の目線で保育に向き合いたいと思ったのが入職の動機です。
現在はこども総合学科の2年生の担任をしています。また、保育現場の経験を活かして「保育IT・パソコンコース」のデザイン実践の授業を担当しているほか、学生募集の広報活動にも携わっています。
保育士を目指せる専門学校を見る東京こども専門学校は、どのような特色や特徴のある学校ですか?
東京こども専門学校の一番の特色は、選択できるコースが11種類もあることです。自分の得意分野や興味のある学びを深められるだけでなく、一人ひとりの生活スタイルや性格に合った学び方を選ぶことができます。
これまでは3年制(こども総合学科)と2年制(保育科)で学ぶ期間を選べましたが、2026年度からは新たに、週に3日間だけ通学する3DAYスタイル(こども総合学科)と、午前午後通学スタイル/午前通学スタイル(保育コース)も選択できるようになります。アルバイトをしながら学びたい、子育てをしながら学びたい方々にもおすすめです。
また、保育の現場が身近にあるのも当校の特徴の一つです。校舎1階には東京こども保育園が併設されているほか、向かいにはぽけっとランド本郷保育園があります。夏祭りなどの季節のイベントを通して直接こどもたちと触れ合ったり、散歩やプールを楽しむ姿を普段から目にしたりできるので、日ごろから保育の現場を想像しやすいです。
入学前にコース選択をする必要があるのでしょうか?
こども総合学科は2年生の秋頃にコース選択の機会があるんです。1、2年生のときは保育について偏りなく学び、それまでの学びを踏まえながら自分がどんな強みをもって保育現場に出たいか、じっくり考えてコース選択してもらうようにしています。
入学前から一貫して同じコースを希望する学生もいれば、学びを通して興味の対象が変わる学生もいます。例えば、最終的に病児保育コースを選択する学生は多数いますが、入学時に病児保育について具体的にイメージをもっている学生は限定的です。「授業や実習を通して病気関連の知識を得る大切さに気づいた」「将来は病院内の保育園や障がいを持つこどもたちのための施設で働きたいと思った」という声を耳にすることも多いですね。
在校生に占める再進学者の割合について教えてください。

全学科の在校生における再進学者の割合は2025年9月現在、15.6%です。約6~7に1人が再進学者ですね。なかでも2年制の保育科は時間や費用が抑えられることもあり、他の科に比べて再進学者の割合が高いです。前職を辞めて、教育訓練給付金を受け取りながら学んでいる方も一定数います。
年齢層は20代から60代まで、幅広く在籍しています。大学卒業後や一度社会に出てから「やっぱり保育士の資格がほしい」「別の仕事に就いたけれど、保育の道があきらめきれない」と再進学される方や、子育てが落ち着いてから「学び直したい」と入学される方など、入学理由はさまざまです。
再進学者が学びやすい環境をつくるために、どのようなサポートをされていますか?
教育訓練給付金の受給資格を持っている学生には2週間に一度、外部のキャリア支援担当者と面談する機会を設定しています。特に入学当初は、他の学生との年齢差や考え方の違いに不安を覚える再進学の学生も少なくありません。担任とは異なる目線で相談に乗ってくれる存在は、学校生活を送るうえでの安心材料になっているようです。
学費面のサポート制度はオープンキャンパス等で丁寧にご説明しています。実際に当校には、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度を利用した当学園オリジナルサポート制度や、地方公共団体の奨学金を利用している学生が多数在籍しています。
ご家庭の年収要件のない、特待生入学制度も人気です。希望者は入試の際に面接を受け、合格者はSSからCまでの区分に応じた金額が学費から免除されます。一番上のSS特待生の免除額は年間50万円です。
保育士を目指せる専門学校を見るそのほか、学生へのサポート体制についても教えてください。
保育士資格や幼稚園教諭免許を取るために欠かせないのが実習です。保育業界では実習が就職に直結するケースもあるため、自分がどのような園で働きたいのか、よく考えたうえで実習先を決めるように勧めていますね。当校では実習先について各自希望を出せるのですが、希望先が決まらない学生には最適な実習先が見つかるようにサポートしています。
当校では教員のエリア担当制度があり、都道府県ごと、東京23区は区ごとに担当教員が決まっています。各エリア担当がエリア内の園の特徴を把握しているので、実習先選びや就職先選びではいつでもサポートが可能です。過去の卒業生が実習や就職でお世話になった園が多数あるため、生の声を知れるのも当校ならではかもしれません。
約10日の実習期間の中盤頃には、各エリア担当が実習先の園を訪問します。訪問時は園の先生に学生の様子を聞くだけではなく、実習生や入職者に求めるレベルや人物像を聞くことで、今後のミスマッチが起こらないようにしています。実習生にとっても、慣れない実習生活でどんなことをがんばっているのか、何に苦戦しているか、といった話を学校の先生に話せる機会は大事な時間になっているようです。
卒業後はどのような進路に進む学生が多いのでしょうか?
保育士コース以外を選択している学生は卒業時に保育士資格と幼稚園教諭免許を取得できるのですが、進路としては保育園に就職する学生が多いですね。保育園のほかには幼稚園、こども園、学童保育、施設などに就職しています。
当校では、卒業生を集めた同窓会を開催しています。2025年は、2024年度と2023年度の卒業生に声をかけました。現場に出ると、専門家の先生と直接話せる機会は限られます。実際に保育の現場で働いたからこそ見えたことや感じたことが卒業生から共有され、大いに盛り上がりました。同窓会は私たち教員にとっても、嬉しい再会の時間です。
保育士を目指す方、入学を検討している方へのメッセージ

こどもが好きで将来はこどもたちに関わる仕事に就きたいと考えている人には、ぜひ当校への入学をおすすめしたいです。当校には各分野の専門家の先生が多数います。保育園や幼稚園で30年以上働いた経験を持つ人もいれば、現役で園長をしながら授業で教えている人もいます。豊富な現場経験を活かしながら現場目線の授業をする先生や、制作やピアノ、運動のスキルに富んだ先生から直接学べる環境が整っているのは、当校ならではの魅力です。
入学時はクラスになじめるか不安そうにしていていた再進学者も、気がついたらクラスにすっかり溶け込んでいた、という話は頻繁に耳にします。仲間と共に学びたい意思さえあれば、年齢は関係ありません。手厚いサポート体制でみなさんの学びをしっかり支えますので、ぜひ安心してご入学いただければと思います!まずはオープンキャンパスでお待ちしています!
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