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ファイナンシャルプランナー 1級(FP技能検定1級)の難易度が高い理由は?

理由(1)試験対策用に合った教材があまりない
FP技能検定1級の難易度が高い第一の理由は、試験対策に適した教材が少ないからです。
教材の数を比べると、3級・2級に比べ1級の教材は半分以下しか存在しません。
教材が少ない理由はいくつか考えられます。
第一に、FP技能検定1級の出題内容がかなりマニアックなものだからです。
一般の消費者に身近なファイナンスよりも、金融機関や不動産業界の専門家しか必要としない知識までが出題の対象となります。
一般の消費者向けの相談業務に携わりたい方にとっては、不要な知識まで出題範囲に含まれるのです。
受験を希望する者が限定されるため、教材を作成しても数多く売れません。
出版社としても1級用の教材出版に二の足を踏んでしまいます。
第二に、FP技能検定1級の出題内容が最新の情報を必要とするものだからです。
2級・3級の試験問題は法令基準日以前に施行される法改正・立法のみが対象です。
そのため法改正等を踏まえてアップデートされた教材が多数店頭に並びます。
一方、1級では試験日時点で施行されていなくても、将来的に施行されることが決まった法改正や立法までもが出題の対象となります。
そのため1級用として販売されている教材であっても、出題範囲の全てを網羅できているとは限らないのです。
理由(2)過去問での学習が通用しにくい
FP技能検定1級の難易度が高い第二の理由は、過去問による学習だけでは十分な試験対策ができないからです。
3級や2級の試験は過去問と全く同じ問題ではないにしても、類似の問題が多数出題されます。
もちろん、1級でも過去問と類似の問題が出題されることはあります。
しかし、その比率は3級・2級に比べ格段に低下します。
その理由は、上でも述べた1級の出題傾向にあります。
新しい立法や法改正の出題に比重が置かれるため、過去に出題されたことがない新しい問題が毎年のように生み出されます。
こうした1級の出題傾向に対応するためには、受験者自身がファイナンスの専門家のように振る舞う必要があります。最新の情報にはテキストのようなわかりやすい解説書は存在しません。
金融や税、不動産に関連する立法や法改正の情報にアンテナを張り、自らが積極的に情報を収集・分析しなければなりません。
仮に最新の情報を収集・理解したとしても、それがどのような形で出題されるかまではわかりません。
試験当日に問題に接してから、これまで蓄積した情報を臨機応変に取捨選択し、正答を導き出さなければなりません。
専門家のような情報収集の姿勢と、研究者のような論理的思考力が求められる点に1級試験の難易度が高い理由があります。
ファイナンシャルプランナー 1級(FP技能検定1級)の合格率はどのくらい?
【日本FP協会】(実技):87%【きんざい】(学科):10%・(実技):86%
FP技能検定1級の直近5年間の合格率は別表の通りです。
日本FP協会、きんざい(一般社団法人 金融財政事情研究会)共に実技試験の合格率が8割を超えているのに対し、きんざいの学科の合格率は1割程度と、かなり低いことがわかります。
なお、日本FP協会の1級試験は実技のみで学科試験はありません。
実技試験の出題形式は検定実施機関によって異なり、日本FP協会の実技試験が筆記(記述式)であるのに対し、きんざいの実技試験は口述方式(面接)です。
◎FP技能検定(1級)の試験結果〔日本FP協会〕
| 試験年度・月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 9月 | 1,338 | 1,012 | 75.63% |
| 2024 | 9月 | 1,333 | 1,099 | 82.44% |
| 2023 | 9月 | 1,005 | 967 | 96.2% |
| 2022 | 9月 | 1,198 | 1,186 | 99.0% |
| 2021 | 9月 | 1,201 | 1,126 | 93.8% |
◎FP技能検定(1級)の試験結果〔きんざい〕
■ 学科 ■
| 試験年度・月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 9月 | 3,764 | 580 | 15.40% |
| 5月 | 3,909 | 733 | 18.75% | |
| 1月 | 4,782 | 804 | 16.81% | |
| 2024 | 9月 | 4,312 | 688 | 15.95% |
| 5月 | 4,340 | 736 | 16.95% | |
| 1月 | 6,146 | 638 | 10.38% | |
| 2023 | 9月 | 5,023 | 653 | 13.00% |
| 5月 | 4,831 | 170 | 3.51% | |
| 1月 | 8,884 | 884 | 9.95% | |
| 2022 | 9月 | 5,347 | 657 | 12.28% |
| 1月 | 7,958 | 531 | 6.67% | |
| 2021 | 9月 | 7,134 | 930 | 13.03% |
| 5月 | 7,348 | 1,474 | 20.05% | |
| 1月 | 8,884 | 884 | 9.95% | |
■ 実技 ■
| 試験年度・月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 9月・10月 | 558 | 485 | 86.91% |
| 6月 | 903 | 758 | 83.94% | |
| 2月 | 794 | 661 | 83.25% | |
| 2024/td> | 9月 | 475 | 419 | 88.21% |
| 6月 | 554 | 458 | 82.67% | |
| 2月 | 698 | 614 | 87.96% | |
| 2023 | 9月 | 196 | 157 | 80.10% |
| 6月 | 737 | 625 | 84.80% | |
| 2月 | 754 | 649 | 86.07% | 2022 | 10月 | 474 | 401 | 84.59% |
| 2月 | 1,119 | 961 | 85.88% | |
| 2021 | 10月 | 1,341 | 1,142 | 85.16% |
| 6月 | 1,066 | 909 | 85.27% | |
| 2月 | 1,521 | 1,346 | 88.49% | |
ファイナンシャルプランナー 1級(FP技能検定1級)の合格ラインはどのくらい?
ファイナンシャルプランナー 1級(FP技能検定1級)も2級・3級と同様に、学科・実技のいずれも6割が合格ライン!
FP技能検定1級の合格ラインは、2級・3級と同様に絶対的な得点基準が設けられています。
両検定実施機関ともに得点率が6割以上であれば合格です。
合格ラインを超えれば全員が合格することもあります。
実際に日本FP協会が2019年1月に実施したFP技能検定1級の実技試験では、受験者14名全員が合格しました。
きんざいは1級の学科試験と実技試験を実施しています。
学科試験は四肢択一式の「基礎編」(50問)と、記述式での解答を求められる「応用編」(5題)から構成されています。
3級・2級と異なるのは、1級の学科試験に合格した者のみが実技試験に進められる点です。
きんざいの1級実技試験は口頭試問方式(面接)です。
面接では設例課題が与えられ、面接官から課題について質問されます。
面接は同一日に2回実施され、それぞれ異なる設例課題が与えられます。
200点満点中120点以上で合格となります。
日本FP協会は学科試験を実施しておらず、実技試験のみを実施しています。
出題形式は筆記試験です。
「択一」「語群選択」「空欄記入」「論述」を組み合わせた問題が出題されます。
問題数は2題(20問)です。
100点満点中60点以上であれば合格となります。








