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診療報酬請求事務能力認定試験の内容と合格率を解説

医療事務の資格は、医師や看護師の資格とは異なり民間資格なので、非常に数多くの種類があります。また、受験資格や難易度も様々です。一般的な医療事務資格は比較的難易度が低いですが、この記事で紹介する「診療報酬請求事務能力認定試験」は、医療事務関連資格のなかでも最難関資格であると言われています。この試験に合格すると、医療事務のなかでもとりわけ重要度の高い「レセプト(診療報酬明細書)作成業務」のプロフェッショナルとして認められるようになります。

では、この資格試験の特徴、合格率や難易度はどんなものでしょうか?また、効率的な試験対策、勉強法のコツに関してもまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

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診療報酬請求事務能力試験とは?

診療報酬請求事務能力試験は、医療事務の仕事のなかでも重要度の高いレセプト(診療報酬明細書)の作成のための専門的な知識や技術を持っていることを保証する資格となります。

医療事務の現場では、医師が行う各種の診療と出された薬が定められた点数として算定されレセプトになります。つまり、レセプト作成業務があってはじめて、医師の技術が病院の収入となるため、医療事務の役割は非常に重要で欠かすことができないと言えるのです。もし、レセプトに間違いがあると、病院が提出する審査支払機関から減点を受け、診療報酬の減額がなされることもあります。そのため、どれほど忙しいとしても、正確で迅速にレセプトを作成できる医療事務のプロフェッショナルが求められているのです。診療報酬請求事務能力試験は、高いレベルでレセプト作成業務を理解し遂行できる能力の証明となるため、病院で非常に高く評価される資格の一つなのです。

この資格試験は「医科」と「歯科」に分けられており、学科と実技からなる3時間の資格試験です。医科と歯科には、出題の形や合格率などにいくらかの違いがあります。圧倒的に医科の試験を受ける方が多いため、この記事では主に「医科」の診療報酬請求事務能力試験に的を絞ってご説明していきます。

試験日程は年二回(7月・12月)です。試験地は、札幌市、仙台市、さいたま市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、広島市、福岡市、熊本市、那覇市の17都市で受験することができます。受験手数料は平成30年12月から7,500円→9,000円に値上がりしました。

公開されている認定試験ガイドラインによると、診療報酬請求事務能力試験は、以下の12項目についての知識が問われることになっています。

(1)医療保険制度等
(2)公費負担医療制度
(3)保健医療機関等
(4)療養担当規則等
(5)診療報酬等
(6)薬価基準、材料価格基準
(7)診療報酬請求事務
(8)医療用語
(9)医学の基礎知識
(10)薬学の基礎知識
(11)医療関係法規
(12)介護保険制度

これらの幅広い知識が必要なのはなぜでしょうか。医療事務の現場では、さまざまな患者が窓口を訪れることになります。そのため、各種の保険制度に関する知識(社会保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度の保険等)について精通していることが必要です。また、特定の疾患などにより患者の医療費負担が軽減される制度もあります。これは生活保護や身体障害者手帳を持っている方への医療費の計算を正確に行うために必要な知識です。

また、医師や看護師とコミュニケーションをとり、カルテを読み解く必要もあるため、医療用語をすらすらと読みこなせなければなりません。

加えてレセプトを作成するために、診療報酬や薬剤などの点数を計算できるようになっていなければなりません。医療事務はレセプト作成業務のプロフェッショナルであり、医師や看護師よりも実践的な知識を持っていることが求められるのです。

>> 医療事務の種類について詳しく知るにはこちら

診療報酬請求事務能力試験の難易度・合格率は?

診療報酬請求事務能力試験は、数ある医療事務資格のなかでも、最難関資格のひとつです。その理由は約30%の合格率です。つまり毎回7割近くの人が不合格になっているのです。試験の回によっては合格率が25%前後のこともあり、やや難しめの国家資格なみです。しかも、この資格試験は年2回しか開催されていません。これは、年12回チャンスがあり、合格率50%~60%の一般的な医療事務資格とは大きく異なります。

発表されている合格ラインは、学科試験60点以上(100点満点)、実技試験85点以上(100点満点)となります。注意しなければならないのは、学科・実技どちらも個別に合格ラインを満たさないと不合格になってしまうことです。なかには医療事務の実務経験があるため、実技のレセプト作成では満点近くをとったものの、学科試験で点数を落としてしまったため、不合格になってしまったという人もいます。次項でも説明しますが、この資格試験は時間との戦いになることが多く、特に学科試験対策をしっかりと行う必要があります。

診療報酬請求事務能力試験には「参考書」「テキスト」「点数表」の持ち込みが可能です。診療報酬は二年に一度法改正にあわせて改定されます。そのため、常に最新情報を知っており、それを使いこなせるかが問われています。診療点数早見表や参考書は必ず、最新の情報を使うように心がけましょう。

参考書持ち込みOKという試験の方法からもわかるように、この試験は単に暗記力を試す試験ではなく、参考資料を活用して、いかに医療事務の現場で実践することができるかの試験となります。

また、実技のレセプト作成は「手書き」で行う必要があります。医療事務の実務を経験している人にとって、これは一つの落とし穴です。ほとんどの病院ではIT化が進んでおり、電子レセプトが使われています。そのため「手書き」でレセプトを書く経験を積んでいる人はあまりいないのが実情です。そこで、医療事務の経験者であるとしても、何度も実技の過去問を解き試験対策を行う必要があります。

この資格試験の受験資格は不問なので、学歴・性別・年齢を問わず、未経験者を含めどんな人でも受けることができます。誰にでもスキルアップのチャンスがあるのは素晴らしいことです。とはいえ、医療に関する基礎的な知識、保険制度に関する知識がまったくないのであれば、合格はおぼつかないでしょう。そのため、この試験を受けるのは医療事務の現場である程度経験を積み、さらなるスキルアップ(昇給・転職)を考える方や、過去に医療現場で働いていて医療事務として再就職したい方です。

まったく未経験からのチャレンジも「絶対無理だ」とは言えませんが、まずは下位資格の医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)などの基礎的な医療事務資格をとることをおすすめします。このような難易度の低い医療事務資格でも、レセプトの基礎を学ぶことができます。

診療報酬請求事務能力試験は、現役の医療事務経験者も何度も受験する難関資格です。スクールで学んだとしても、自分で試験対策をしっかりこなしていなければ合格することは簡単ではありません。だからこそ、この資格の稀少度があるのです。医療事務の世界で正社員としてしっかり働いてきたい!できれば昇進、転職も視野に入れるのであれば、必須の資格と言えるでしょう。

診療報酬請求事務能力試験の試験内容は?

それでは、ここからは、診療報酬請求事務能力試験の試験内容について紹介していきます。

試験の制限時間は学科・実技をあわせて3時間以内です。学科試験20問、入院・外来1件ずつレセプト作成の実技試験があります。3時間以内に終われば、どの順番から終わらせてもかまいません。しかし、診療報酬請求事務能力試験は時間が足りないくらい緊張感のある試験です。しかも、前述のように学科・実技どちらも高水準の合格ラインを満たしていなければ、合格することはできません。

特に「学科試験」を甘く見ていると失敗してしまいます。学科試験は択一式ですが、全20問の範囲から以下の基礎知識が問われます。医療用語、医学・薬学、医療関係法規、医療保険制度、診療報酬等、介護保険制度の概要などです。

過去数回の学科試験の傾向を見ると、基礎知識的な問題は20%ほどで、基本診療料、特掲診療料に関連した出題が80%以上出されていることがわかります。つまりこれは、医療事務の現場でそのまま使える知識が求められているということです。また、診療報酬の改定にあわせて、最新の情報に精通しているかが問われます。単に丸暗記で通用すると思わず、真の理解と応用力を磨くことが求められているのです。

学科試験では、1問につき、正誤が入り交じった5つの文章のなかから1つの正しい文章を選ぶ必要があります。全20問ですから、100の文章の正誤を判断してマークシートに記入していかねばなりません。もし、仮に1つの文章の正誤を確かめるのに、1分かかったとすると、すべての文章を読むため1時間40分もかかってしまいます。学科だけで持ち時間の半分以上を使ってしまうわけですね。相当のスピードで択一式問題を解いていかねばならないことがわかるでしょう。

いくら学科試験対策をしたとしても、診療点数や法規を丸暗記することはできません。それで、いかに参考資料を素早く引けるかがカギになります。インデックスをつけたり、マーカーで印をつけて、素早く資料を調べられるように工夫している方が合格しているようです。

実技試験では、外来と入院の2枚のレセプトを実際に作成します。とくに入院カルテのレセプト作成は難関なので最低でも1時間は取り分けたいですね。手術や麻酔時に使用した特定保険医療材料の診療点数を調べて、ルールに則って適切にレセプトを作れるかどうかがカギです。数多くの薬剤を見落とさず間違えず、診療点数を正確に計算することができるかどうかも大切です。

このように診療報酬請求事務能力試験は制限時間との戦いとなります。持ち込むことができる参考資料をできるだけ早く開けるように工夫をしておくこと。また、できるだけ多くの過去問を解いて、基本的な試験のタイムスケジュールに慣れておくことが必要です。

医療事務講座・スクール比較 勉強を始めるなら、「法改正前」と「法改正後」のどちらが良い?

診療報酬請求事務能力試験対策のために各種スクールでは、約半年(6ヶ月以上)かけて勉強するのが一般的なスケジュールとなります。この資格試験は年に2回しか受けることができません。そこで、7月か12月かのどちらかを選ぶ必要がありますが、受験時期によっては勉強の仕方がかわりますので注意しましょう。

医療保険制度は2年に一度改定され、それに応じて診療点数も変わります。改定された診療点数に対応したテキストや早見表が発売されるのは6月なので、法改正の年に7月の試験を目指して勉強している人は、直前に改定された診療点数などをチェックする必要があります。とくに法改正後の試験では、新しく改定された箇所が必ず出題される傾向にあるので注意が必要です。

では、診療報酬請求事務能力試験の勉強を始めるなら7月以降に始めて12月の試験を目指すのが一番よいのでしょうか。確かに法改正後にテキストを購入するのは費用の負担になります。参考書は一冊2,000~3,000円かかりますし、診療点数早見表は5,000円前後もします。そのため、余分な費用をかけないこと、また、これから学ぶことを素直に覚えればよいのはメリットです。

しかし、一方で思い立った時に勉強が始められないのは時間的に大きな損失となりデメリットです。資格試験の勉強は「この資格にチャレンジしたい!」という「熱」が非常に大事だからです。新テキストを購入してから・・・と数ヶ月~半年待っている間にすっかり、タイミングを逃してしまうこともあるでしょう。

では、思い立った時が1月であれば半年かけて7月の試験を目指して勉強するのは無駄になるのでしょうか。必ずしもそうとは言えません。これまでの法改正では計算方法などは変わらず、診療点数のみが変わることが多いようです。レセプト作成のためのほとんどの勉強は無駄になりません。試験直前の時期に追加の勉強をしなければならないことを予想しつつ、計画的に学習を進めればよいのです。

診療報酬請求事務能力試験を受けるなら「法改正前」か「法改正後」かという論議をよく聞きますが、それは特に気にする必要はないと言えます。どちらにせよ、医療事務の現場でレセプト業務を行う場面になると、日々更新される情報にもとづいて勉強が必要だからです。

注意点があるとすれば、法改正に関する情報を独学のみで集めるのにはリスクがあります。十分な情報を得られない場合や、抜けが発生するかもしれません。その点、各種スクールの通学講座や通信講座を利用するなら、改訂された点数表などを速やかに配布してくれますので、最新の情報で学べるメリットが大きいということも覚えておきましょう。

診療報酬請求事務能力認定試験に合格すると「資格給」が支給されるかも!

医療事務資格は民間資格であるため、難易度の低い資格を取得しても、特に「資格給」がつくということはありません。しかし、診療報酬請求事務能力認定試験は、一般の医療事務資格と比べると別格の難易度があります。そのため、この資格を持つ人は「よく勉強している。レセプト(診療報酬明細書)に関する業務を任せられる」と見なされる可能性が高まるため、昇給の可能性も高まります。

特に優遇されるのは、就職・転職の際です。レセプト業務の実務経験がある人や、診療報酬請求事務能力認定試験の合格者は、無資格の人に比べて時給で数百円のアップや、資格手当として+1万円などの待遇で募集されることが少なくありません。

ほかの医療資格(とくに民間資格)は資格だけで評価されることは少ないので、これは異例のことと言えます。なぜ、診療報酬請求事務能力認定試験の合格者は「即戦力」として評価されるのでしょうか。なぜなら、レセプト業務は、カルテを読み解くことや、最新の法改正に対応し診療点数を計算することなど、業務の範囲が比較的狭く「職人的」であるため、すぐに現場で「モノ」になるからです。そこで、この試験に合格していることで実務経験が浅いとしても、最初から有利な条件で就職することができる可能性が高まるのです。

医療事務講座・スクール比較 まとめ

一般的に「医療事務の資格は簡単なんでしょ!」と思われていますが、この記事で見てきたように「診療報酬請求事務能力認定試験」は別格です。この試験の会場にはスーツケースに参考書をびっちり詰めて持ってくる人がたくさんいます。本気で勉強してきた人しか受からないのがこの資格です。

だからこそ、努力して鍛えてきた実力、学んできた知識は裏切りません。医療事務の現場で働き出すと、毎日のように複雑なレセプト(診療報酬明細書)業務と格闘することになります。この資格取得の努力は必ず現場で活きてきます。

医療事務の仕事をずっと行っていきたい、できればどんどんスキルアップしていきたいと思うのであれば、ぜひとも取得しておきたい資格といえます。

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