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男性でも医療事務はできる?男性医療事務の需要や待遇について

医療事務は女性のお仕事だというイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
実際、現場で働いている人の割合は圧倒的に女性が多数となっていますが、最近では徐々に男性の数も増えてきています。
当ページでは、男性が医療事務で働くにあたり知っておきたいポイントをまとめました。
医療事務の仕事内容、得られるメリット、採用されるために気を付けたい点など細かく紹介しています。

更新日:2024-07-22(公開日:2019-02-08)

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この記事を監修したのは

内芝 修子 氏

医療事務講師:内芝修子

医療事務の仕事内容とは

医療事務_male

医療事務とはどのような仕事内容なのか確認しておきましょう。

窓口で患者と応対する受付業務
来院した患者の保険証や診察券の確認、対応を行います。

レセプト業務
診療報酬請求業務といい、各患者さんのカルテ内容に基づいてレセプトを作成、集計します。

診察料の回収業務
診察料の不払いが起きた際に、回収・取り立てを行います。

患者搬送の補助・送迎
搬送されてきた患者の送迎や補助を行います。
力に自信のある方は重宝されることでしょう。
他にもカルテの整理、会計業務も任されることもあり、病院によって医療事務の仕事も様々なものがあります。
仕事が多く、どれも責任が重大で大変そうに感じるかもしれませんが、機械による自動化が進んでいるので大きな心配はいりません。
しっかりと知識を身に着けることで、安心して仕事に取り組めるでしょう。

関連記事:
レセプト業務とは?資格は必要?未経験でもできる?仕事内容や流れを解説

男性でも医療事務として活躍できる

医療事務の仕事内容は、男女ともに活躍できるものとなっています。
しかし、現在は女性の割合が非常に多くを占めており、男性の数は極端に少ない状況です。
ある医療事務専門学校の男女比の割合は女性3に対して男性1という数になっており、就職を考えている人からして差があることが伺えます。

総合病院では男女比はほぼ同等
小規模な診療機関では男女比が更に女性に偏ることが多いそうですが、総合病院では半々といった場所もあります。
病院の規模が大きくなれば、それに伴い患者の数や種類も多様化することで、医療事務の仕事も幅広くなることが理由とされます。
イメージでは女性が多い仕事ですが、現場では男性が増えてきています。

夜間勤務の要員として
夜間診療を行うような病院であれば、それに対応する医療事務員も必要になります。
女性の医療事務員の場合は、夜間勤務に関してセキュリティ面から困難なケースがあります。
その際に男性医療事務員は安心して任せることが出来ます。

医療事務の現場でもIT化が進み、様々なニーズに対応すべく変化しています。
性別ではなく、業務に必要とされるスキルを持っているかどうかが今後重視されていくのではないでしょうか。

男性が医療事務の求人を探すときのポイント

需要が多く見込まれる男性の医療事務ですが、求人を探す際にはポイントを絞ってみることをおすすめします。

病院か診療所か
まず、求人を出している医療機関にも大きく2種類あることを覚えておきましょう。
1つ目は病院、2つ目は診療所です。
2つの違いは規模の大きさ、細かく言えば入院設備としてベッドが20以上あれば病院になります。

この違いは仕事内容にも現れます。

小規模な診療所の場合
小さな診療所では、医療事務員の数も多くありません。
そのため、それぞれが広い範囲の仕事をこなす必要がありますが、診療所で行われる仕事の数は病院に比べるとそこまで多くありません。
一通りの事務作業を行うことになりますが、各診療所で定まった仕事を行うことになるでしょう。

大規模の病院の場合
事務員の数が多く、分業制が採られているケースが多いです。
扱う患者の数・ケースも増えるため、様々な仕事がありますが、部署ごとに仕事が振り分けられるため事務員各々が扱う仕事の範囲は限られてきます。
業務内容で言えば、男性が力を発揮できるような仕事が見つかりやすい大規模病院がおすすめです。

まだ男性医療事務の求人は多くはない
また、個人経営のクリニックであったり、小規模の診療所ではまだ男性の医療事務の求人がそこまで多くありません。
小規模な医療機関であれば業務自体もそこまで幅広くないので、女性に絞って求人を出している所が多く見受けられます。

大規模な病院の求人を探してみる
男性の方が医療事務の求人を探すにあたり、おすすめできるのはやはり大規模な病院です。
総合病院や大学病院の求人を見てみましょう。
このような規模が大きい所は、求人の数が多く、実際の業務内容も多岐に渡るため、比較的マッチングしやすいイメージがあります。
仕事の幅が広がることで、自分の得意分野に繋がるものが見つかりやすくなります。

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男性医療事務の需要は?将来性はある?

需要は高まりつつある

医療事務のイメージや実際に見かける医療事務のスタッフの方は女性である場合が多い印象ですが、男性の医療事務スタッフの需要も高まりつつあります。
地域のクリニックや診療所などでは受付窓口の意味合いも多いことから女性が好まれる傾向もあるようですが、総合病院や大学病院など大きな規模の病院などでは男性の医療事務が好まれることがあるようです。

男性が好まれる場合の要因

夜間勤務を任せやすい
総合病院や大学病院は救急の受け入れなど24時間対応している場合も多く、交代勤務で夜間の勤務が必要になります。
セキュリティーの面や家庭を持つ女性などの場合夜間の対応が難しい場合も多いことから男性が好まれることがあるようです。

クレームなどの対応
次に接客業務でもある医業事務のお仕事では、理不尽にも思えるクレームを受ける場合もあるようです。
男性の事務員を配置し、そのような理不尽なクレームなどへの対応を行う役割を担ってほしいということも考えられるでしょう。

長期勤務を望んでいる
最後に長期勤務を望めるという点で好まれるケースがあります。
女性と比べ結婚や出産などのライフイベントによる退職になるケースが少なく、長期勤務を想定して管理職の候補やその他部署などへキャリアアップするケースなどもあり、将来性も考えて採用される場合もあるようです。

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男性医療事務の待遇は?

医療事務の年収として全国平均で約300万円というのは男性でも女性でも変わることはありませんが、前の項でもあげたように24時間勤務のある総合病院や大学病院などでは夜間勤務の回数などにより、昼間のみの勤務に比べ月収・年収が高くなる傾向があります。

総合・大学病院は収入が高め
また、総合病院や大学病院に絞ってみると月給や年収でみてもクリニックなどに比べると高くなることから、男性需要が高い総合病院や大学病院で勤務することが男性の医療事務の待遇アップにもつながる可能性があるかもしれません。

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採用されるために注意したいポイント

ここまでは求人を探す立場で医療事務について見てきました。
逆に採用する側である病院は、男性の医療事務員にどのようなメリットを見出しているのでしょうか。
採用するために注意したいポイントを考えるにあたり、病院側が男性の医療事務員に期待していることを考えてみましょう。

男性の医療事務員が勤務することで病院が得られるメリットは大きく3つ考えられます。

(1)クレーム対応を安心して任せることができる

医療事務員が女性のみだと、滅茶苦茶なクレームを言ってくる患者が発生しやすい傾向があります。
男性の医療事務員がいることで、そういった問題への対応が期待されます。

(2)長期的に勤務してもらえる

女性の医療事務員の場合、結婚や出産で退職するリスクがありますが、男性は長く働いてもらえることが見込めます。
キャリアを積んでもらい、将来的には事務スタッフのリーダーを任せる人材になることを期待できる点は大きいでしょう。

(3)夜間勤務への対応をお願いできる

女性の医療事務員の場合は、育児や介護などの理由に夜間対応が困難な方も多いようです。
そこで、夜間対応が可能であれば大変重宝される可能性があります。

以上、3つのメリットが男性の医療事務員には見込まれています。
採用に挑む際にはこの3つのメリットをアピールすることで良い印象を与えることが出来ると考えられます。
面接の際には、自身の希望と併せて、病院側が男性の医療事務員に求めている素質に関しても主張したいところです。

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まとめ

男性の医療事務員の需要の高まりが増えつつありますが、現状数は足りていません。
退職リスクの少ない男性の医療事務員は長期的に勤務することで、将来的にはリーダー的ポジションに就くこともできるかもしれません。
医療事務員の仕事が幅広い大規模な総合病院では、自分の力を活かす仕事が見つけやすい可能性があります。
求人を探す際には、幅広い仕事があり、求人の数も多い総合病院や大学病院から見ていくことがおすすめです。
ぜひ、男性ならではの特徴を活かし、医療事務の仕事を目指してみてください。

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監修者プロフィール

この記事を監修したのは

内芝 修子 氏

医療事務講師:内芝修子

東京三洋電気株式会社エレクトロニクス事業部マイコン応用センター退社後、レセプト専用コンピュータ(医科・調剤)販売会社入社。インストラクターに転身。
その後、一時中断をはさみ、2009年から医療事務講師を務める。・・・ [続きを読む]

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