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医療事務管理士技能認定試験とは?

一般企業における正規雇用の事務系の仕事は年々減少しています。その一方で事務職の求人が絶えない業界といえば医療業界です。しかし、医療事務は誰でも行えるものではなく、医療に関する基礎知識と一定の技能を有することが求められる仕事です。
医療事務の仕事に就く近道は資格を取得することです。医療事務関連の資格は様々な民間資格が存在しますが、今回は「医療事務管理士技能認定試験」について、その特徴と試験内容、難易度、合格率などを見ていきたいと思います。

公開:2019-03-08 16:32 (最終更新:2019-06-21 15:09)

医療事務管理士とは?

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「日本初」の医療事務資格を持っている人

医療事務管理士とは技能認定振興協会(JSMA)が実施する医療事務管理士技能認定試験に合格し、その技能が認定された人のことを指します。主に受付で患者と最初にコンタクトを取る事務職員は病院の「顔」とも言える存在です。それにも関わらず医師や看護師とは異なり、医療事務に従事するスタッフには明確な資格がありませんでした。

そこで日本で初めて医療事務の技能品質を保証する資格として登場したのが「医療事務管理士」です。この資格の登場によって、病院にとっては事務職員の採用の「目安」が、医療事務職を目指す人にとっては技能・知識習得の「目標」ができました。なお、JSMAは医療事務管理士の他にもホスピタルコンシュルジュ、調剤事務管理士、医療事務作業補助者など医療関連の技能認定を行っています。

医療事務管理士には一般的な病院での医療事務の技能を認定する「医科」と、歯科病院での医療事務の技能を認定する「歯科」の2つのタイプの資格が設けられています(等級はありません)。どちらも保険制度を支える法律・規制に関する知識や、医療費の算定・請求に関わる知識、医療に関する基礎知識を備えていることが求められます。

また、即戦力として医療事務に携わるためには、事務処理の技術・能力が必要です。そのため医療事務管理士試験には実技試験としてレセプトの誤りを発見し修正する作業を行わせる「レセプト点検問題」と、実際の医療行為を反映させた「レセプト作成問題」が課されます。明日からでも医療事務の現場に立って、即戦力として活躍できる能力があることを証明する資格が医療事務管理士です。

医療事務管理士が携わる業務

それでは医療事務管理士の有資格者はどのような仕事に携われるのでしょうか。医科でも歯科でも共通して行う業務は病院に共通して存在する以下の5つの事務です。

第一は受付業務です。患者の診療の申し込みを受ける最前線が受付です。診察券の確認や交付、保険証の確認をした後に、カルテ管理業務へと情報をつなぎます。初診の場合は患者の個人情報を収集したり、再診の場合は患者の来院目的・症状の確認を行ったりし、場合によっては患者に検温の依頼をしたりします。

第二はカルテ管理業務です。カルテはその病院における患者のこれまでの診察結果や治療、処方した薬の記録の全てが詰まった重要な情報の塊です。医師は全ての情報を記憶できませんので、カルテに記載された過去の履歴を元に当日の治療方針を決定します。診療を受ける患者のカルテを事前に正確にピックアップし、診療順に整理し、診療後は正しい位置に保存し直すのがカルテ管理業務です。カルテ本体以外にもレントゲンや検査伝票をカルテに添付したり、住所変更等の個人情報の変更を正確にカルテに反映したりする等の作業がこの業務には加わります。

第三はオペレーター業務です。医師が行った処置・診療の内容や薬の処方に関する情報はカルテに書き込まれています。その内容を病院内の情報処理システムに入力するのがオペレーター業務です。医療に関わる専門用語を正確に読み解き、正確に入力する能力が求められます。カルテやレセプトと連動していることが多く、今後の治療やお金に関わる業務なのでミスが許されません。

第四はレセプト業務です。レセプトとは診療報酬明細書のこと。医師が行った処置・診療には全て点数が設けられており、その点数に基づいて診療報酬は決定されてきます。患者が窓口でいくら支払うか、健康保険組合にいくら請求できるかはこのレセプトに基づいて決まってきます。正確にレセプトを作成しなければ、患者に迷惑をかけるだけでなく、病院に対する信頼まで失墜させてしまうだけに、大変重要な業務です。

第五は会計業務です。オペレーター業務やレセプト業務を通じて患者から診療費を徴収します。レセプトの記載に基づいて患者に請求を行いますが、患者がレセプトに出てくる用語を十分に理解していない場合もあります。その場合は診療費に対して質問があるかもしれません。そうした患者の疑問を解消するためにも、幅広い医療に対する知識が求められます。
歯科ではなく一般の病院に就職した場合はさらに「病棟クラーク業務」に携わる場合もあります。外来ではなく入院患者のカルテを整理したり、入退院に関わる事務作業を行うためにナースステーションに詰めたり、看護師と連携を取りながら業務を行います。

医療事務管理士の活躍の場

医療事務のスペシャリストである医療事務管理士の活躍の場は、病院、歯科医院、クリニック、検診センターがメインです。しかし、医療保険に関する専門知識を備えた管理士の活躍の場は、医療機関以外のフィールドにも広がっています。

処方箋に基づいて薬剤を調整・処方する保険調剤薬局もその一つです。薬局の受付で会計や保険請求業務(処方薬の保険負担分を請求する)などで医療事務管理士の技能を発揮できます。

また、保険金を支給する「保険者」(全国健康保険協会、健康保険組合など)には全国から膨大な量の診療費の請求が届きます。保険者と医療機関をつなぐ保険請求審査代行機関はレセプトの内容を審査し、保険者につなぐ役割を担っています。これらの場でもレセプト点検・作成の技能を持った医療事務管理士はその技能を発揮することができます。

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試験内容 「医科」と「歯科」の2つの試験がある

試験概要

医療事務管理士技能認定試験には医科と歯科があり、それぞれ別個の試験として実施されています。両試験とも「学科」と「実技」が行われます。学科試験の方式・出題範囲は医科・歯科で共通していますが、実技試験には若干の相違点があります。

学科試験はマークシート方式で行われ、全部で10問が出題されます。出題範囲は法規(国民健康保険、健康保険、後期高齢者医療制度などの法規制に対する知識)、保険請求事務(診療報酬の算定方法や診療報酬明細書の作成業務に関する知識)、医学一般(基礎的な解剖学、生理学、病理学に関する知識)の3分野です。

実技試験は医療事務において最も大切なレセプトに関する問題(レセプト点検問題及びレセプト作成問題)が出題されます。レセプト点検問題では「患者情報と診療状況」「カルテ」「レセプト」が与えられ、レセプトの誤りや不備を発見・訂正するという試験内容です。

レセプト作成問題については医科と歯科で若干出題内容が異なります。入院がない歯科の試験については外来のカルテが2つ与えられ、レセプトを作成します。一方、医科については外来カルテと入院カルテが一つずつ与えられ、それぞれのレセプトを作成します。

基礎情報

項目医科歯科
出願資格なし(学歴・経歴・年齢に関係なく受検可能)医科に同じ
会場試験年間6回(奇数月第4土曜日)医科に同じ
試験時間(会場試験)【実技】9:30〜12:30【学科】13:45〜14:45医科に同じ
インターネット受検可能不可
合格率約50%約70%
検定料7,500円(税込み、実技・学科)
5,400円(税込み、免除ありの場合)
医科に同じ

【参考】
医科 医療事務管理士技能認定試験
歯科 医療事務管理士技能認定試験

医科のインターネット受検と会場受検の違いについて

インターネット受検の場合は、コンピュータさえあれば時間を選ばず、場所を選ばず受検することが可能です。試験結果は試験後すぐに判明します。また、会場受検に比べ試験時間が短く設定されているのもインターネット受検の特徴です。会場受検は実技・学科の両試験で合計4時間かかるのに対し、インターネット受検の場合は合計3時間です。また、実技試験においても違いがあります。会場受検は記述式で回答するのに対し、インターネット受検では選択式で解答します。

インターネット受検はコンピュータのOSのバージョンやブラウザの種類、ディスプレイの解像度などに推奨条件が設定されています。受検直前になって「自分のパソコンでは受検できない」と気付いても後の祭りです。インターネット受検には「体験版」がありますので、問題なく受検できるかどうかを事前にチェックしておくことをおすすめします。

試験免除制度について

医療事務管理士技能認定試験は「実技」と「学科」の試験があり、両方に合格して初めて医療事務管理士の資格を得ることができます。しかし、実技と学科のそれぞれの合否についても発表されることになっています。
一方だけに合格した場合は、その合格は6ヶ月間保証されます。例えば学科試験に合格したものの実技試験に不合格であった場合、6ヶ月の間は学科試験の合格が保証されます(学科試験が免除されます)。そのためその6ヶ月間に実技試験に合格すれば、両試験に合格したものとみなされ、医療事務管理士としての技能認定を受けることができます。また、試験免除制度を利用して受検する場合、検定料は2,100円減免され5,400円で受検することができます。

合格基準と合格率

合格基準

医科・歯科ともに合格基準は同じです。実技試験については
(1)レセプト点検問題1問とレセプト作成問題2問についてそれぞれ50%以上の得点をしていること
(2)3問の合計で70%以上の得点をしていること
この2つの条件を満たしていることが実技試験の合格条件です。学科試験については70%の得点率が合格の条件です。
医科のインターネット試験については合格基準が異なります。実技試験と学科試験の総得点率が70%以上であることが合格の条件です。

合格率

難易度は歯科に比べ医科の方が難しくなっています。歯科の合格率は65%から80%であるのに対し、医科の合格率は47%から70%です。

実施年月/医科合格率/歯科合格率

実施年月医科合格率歯科合格率
2018年11月51.20%65.10%
2018年9月66.60%79.30%
2018年7月69.40%79.30%
2018年5月50.60%68.20%
2018年3月47.70%66.50%
2018年1月50.20%72.80%
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他の医療事務資格試験と比べて難易度は?

多種多様な医療事務系の資格において「医療事務管理士技能認定試験」はどのレベルに位置づけられる資格なのでしょうか。レセプトの点検と作成をテストする他の試験と比較した場合、医療事務管理士技能認定試験は中程度の試験と位置づけることができます。

レセプト作成・点検業務に関わる資格試験は医療事務管理士技能認定試験の他に日本保健医療事務協会が実施する「診療報酬請求事務能力認定試験」と全国医療福祉教育協会が実施する「医療事務実務能力認定試験」、そして日本医療教育財団が実施する「医療事務技能審査試験(メディカル クラーク)」があります。

3つの中で最も合格率が低いのは診療報酬請求事務能力認定試験です。第49回試験の場合(2018年12月実施)、合格率は医科・歯科ともに3割を切っています(医科28.4%、歯科27.4%)。一方、医療事務実務能力認定試験の合格率は60%〜80%となっており、多くの合格者が生まれています。医療事務技能審査試験は平均合格率が60%程度で、医療事務管理士技能認定試験と同程度の難易度の試験と言えます。

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まとめ

医療事務管理士とはどのような資格で、どのような活躍の場があるのか、また技能認定試験はどのような試験内容で合格率はどの程度なのかについて解説してきました。どれだけ医療技術が進歩しても、この世の中から病気がなくなることはありません。病院とそこで行われる事務作業もなくなることはないでしょう。「正規雇用で事務の仕事をしたい」という方にとって、医療事務管理士は非常に役立つ資格といえるでしょう。

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