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日本語教師資格が取得できる日本語教育能力検定試験とは?難易度や合格率、勉強方法について解説!

日本語教師資格が取得できる日本語教育能力検定試験とは?難易度や合格率、勉強方法について解説!

日本語教師として認められる条件の1つである「日本語教育能力検定試験」。
合格率は例年25%~30%程度と、決して簡単な試験とはいえません。

ここでは、日本語教育能力検定試験の難易度や合格率、試験日程、そして勉強方法についても解説していきます。
日本語教師を目指されている方、日本語教育能力検定試験の受験を検討されている方は、ぜひご一読ください。

更新日:2023-12-22(公開日:2019-02-06)

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この記事を監修したのは

早稲田大学 名誉教授:川口 義一 氏

早稲田大学名誉教授:川口 義一

【令和5年最新版】日本語教育能力検定試験の難易度と合格率

日本語教師資格が取得できる日本語教育能力検定試験とは?難易度や合格率、勉強方法について解説!

合格率

最新の2023年度試験における合格率は30.0%でした。受験者数(全科目受験者数)8,211人のうち合格者は2,542人です。日本語教育能力検定試験の実施団体である日本国際教育支援協会が発表している、例年の受験者数と合格者数をまとめました。
合格率はおよそ25%~30%程度で推移しています。

       
実施年度 受験者数 合格者数 合格率
2022年度 (令和5年度) 8,211 2,542 31.0%
2022年度 (令和4年度) 7,054 2,182 31.0%
2021年度 (令和3年度) 8,269 2,465 29.8%
2020年度 (令和2年度) 9,033 2,613 28.9%
2019年度 (令和元年度) 9,380 2,659 28.3%
2018年度 (平成30年度) 6,801 1,937 28.4%
2017年度 (平成29年度) 5,733 1,463 25.5%

参考 公益財団法人 日本国際教育支援協会「日本語教育能力検定試験 結果の概要」

難易度

合格率から日本語教育能力検定試験の難易度を推し量ることはできます。
日本語教育能力検定試験は、受験すれば誰でも合格できるような試験ではありません

試験に十分備えていても、合格できない場合もあるほどです。
そのため、受験を決めたら、試験までの勉強を計画的に進めることが重要になってきます。

難易度が高い理由

以下の2つの理由により、試験の難易度が高いといわれています。

  • 試験の出題範囲が広く、かつ詳細な知識が問われるため
  • 試験の開催が年に1回のため

広い出題範囲に向けての長期的な勉強が必要となります。
また、試験開催が年に1回のため、もし一発で合格できない場合、次の合格チャンスは翌年となってしまいます。
モチベーションの維持が難しいことから、翌年に再受験される方の合格率が下がる可能性が考えられます。

日本語教育能力検定試験とは

日本語教師になるためには
日本語教師の資格を取得するためには、次の3つの条件のうち、いずれか1つを満たす必要があります。

  • 大学または大学院で日本語教育課程を修了する
  • 日本語教育能力検定試験に合格する
  • 学士の学位を有し、かつ文化庁が指針とする420時間以上の日本語教師養成講座を修了する

検定試験の概要
日本語教育能力検定試験は、「公益財団法人 日本国際教育支援協会」が主催しています。
日本語教育に携わる者として一定の知識水準を満たしているかを検定する試験です。
試験に合格すると、大学で日本語教育を副専攻で修了したのと同等の知識水準にあると判断されます。

問われる内容
日本語教育能力検定試験では、日本語の言語的な知識、教授法などの教育に関する知識、日本語教育の歴史などを問われます。
また、音声を聴いて答える音声学に関する問題もあります。

受験資格について

受験資格について見ていきましょう。

誰でも受験可能
日本語教育能力検定試験には受験者の資格制限がなく、どなたでも受験が可能です。
この検定は、中学校卒業、高校卒業、専門学校修了などの学歴で日本語教師を目指そうとする方にとっては非常に大切な試験です。

実は、日本語教師の求人には学歴を問わないものもあり、大学を卒業していなくても、日本語教育をおこなう一定の実力があることを示すことで、日本語教師になれる可能性が高まるのです。

その実力を示すものとなるのが日本語教育能力検定試験の合格証明書というわけです。

求人のなかには、検定試験合格を応募条件とする場合がありますので、就職・転職時に有利になるでしょう。

大学卒業が前提の場合
大学から日本語教師を目指す方の場合は、日本語教師養成講座を420時間以上修了することで、文化庁が制定する有資格者基準を満たすことになるため、日本語教育能力検定試験の受験は不要です。

関連記事 日本語教師養成講座について詳しくはこちら

国家資格化が検討されている
なお、日本語学習者の目的の多様化や、日本語教師の資質や能力のばらつきなどの問題に対応するために、現在、日本語教師を国家資格とすることが検討されています。
日本語教師を目指す方は、これらの情報にも留意しておきましょう。

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日本語教育能力検定試験の実施日程や試験内容は?

実施時期・日程について

試験の実施時期や受験地について一覧にまとめました。

項目 内容
実施時期 1年に1回、例年10月の第3日曜日に実施
受験地 東京、大阪、名古屋、福岡、広島、札幌、仙台の7都市
試験内容 3部構成(基礎知識を問う試験、音声による試験、実践知識を問う試験)

公表されている最新の試験日程は下記の通りです。

試験日程 令和5年10月22日(日)9:00~16:40
合否通知の発送 令和5年12月22日(金)(予定)
願書提出期間 令和5年7月3日(月)から 7月31日(月)まで
受験料 17,000円(税込)

令和5年度の受験申込から、原則としてインターネットによる受付となりました。
パソコンやスマートフォンから申し込みが可能で、決済方法はクレジットカード、コンビニエンスストア、Pay-easy によるオンライン決済が予定されています。

試験勉強や出願の準備は早めに始めるのがおすすめです。
試験勉強は最低でも3ヶ月間、標準で6ヶ月間の確保ができるとよいでしょう。

試験の出題範囲と配点について

出題範囲
試験問題の出題範囲は、以下の分野になります。
教育方法のみならず、日本語に関連する歴史的事象や、学習活動を支援するのに必要な能力、異文化コミュニケーションに関わる能力などが出題されます。

  • 社会・文化・地域
  • 言語と社会
  • 言語と心理
  • 言語と教育
  • 言語

また、2022(令和4)年度試験より出題範囲が改訂されました。

日本語教師の養成における教育内容として文化庁が示した「必須の教育内容」に準じた出題範囲に改訂されます。
ただし、出題内容が全面的に変わるわけではなく、試験の構成や出題形式についても変更はありません。

2022年度試験より適用された新たな出題範囲は以下のとおりです。
主要項目は50項目ありますが、全範囲にわたって出題されるとは限りません。

区分 主要項目
社会・文化・地域 世界と日本 (1)世界と日本の社会と文化
異文化接触 (2)日本の在留外国人施策
(3)多文化共生(地域社会における共生)
日本語教育の歴史と現状 (4)日本語教育史
(5)言語政策
(6)日本語の試験
(7)世界と日本の日本語教育事情
言語と社会 言語と社会の関係 (8)社会言語学
(9)言語政策と「ことば」
言語使用と社会 (10)コミュニケーションストラテジー
(11)待遇・敬意表現
(12)言語・非言語行動
異文化コミュニケーションと社会 (13)多文化・多言語主義
言語と心理 言語理解の過程 (14)談話理解
(15)言語学習
言語習得・発達 (16)習得過程(第一言語・第二言語)
(17)学習ストラテジー
異文化理解と心理 (18)異文化受容・適応
(19)日本語の学習・教育の情意的側面
言語と教育 言語教育法・実習 (20)日本語教師の資質・能力
(21)日本語教育プログラムの理解と実践
(22)教室・言語環境の設定
(23)コースデザイン
(24)教授法
(25)教材分析・作成・開発
(26)評価法
(27)授業計画
(28)教育実習
(29)中間言語分析
(30)授業分析・自己点検能力
(31)目的・対象別日本語教育法
異文化間教育とコミュニケーション教育 (32)異文化間教育
(33)異文化コミュニケーション
(34)コミュニケーション教育
言語教育と情報 (35)日本語教育とICT
(36)著作権
言語 言語の構造一般 (37)一般言語学
(38)対照言語学
日本語の構造 (39)日本語教育のための日本語分析
(40)日本語教育のための音韻・音声体系
(41)日本語教育のための文字と表記
(42)日本語教育のための形態・語彙体系
(43)日本語教育のための文法体系
(44)日本語教育のための意味体系
(45)日本語教育のための語用論的規範
言語研究
コミュニケ―ション能力 (46)受容・理解能力
(47)言語運用能力
(48)社会文化能力
(49)対人関係能力
(50)異文化調整能力

参考 公益財団法人 日本国際教育支援協会「日本語教育能力検定試験の出題範囲の移行について」

配点
試験は3部構成で、合計点は240点満点です。
科目ごとの時間数と配点は以下のとおりです。

科目 試験内容 時間数 配点
試験Ⅰ 日本語教育の実践につながる「基礎的な知識」を問う試験 90分 100点
試験Ⅱ 試験Ⅰの「基礎的な知識」および試験Ⅲの「基礎的な問題解決能力」について、音声よる出題形式 30分 40点
試験Ⅲ 熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる「基礎的な問題解決能力」を問う試験 120分 100点

検定料
検定料は、17,000円(税込)です。

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日本語教育能力検定試験の勉強方法

計画的な勉強

試験対策には独学で学習を進める方法と通学や通信講座の受講などスクールを利用する方法があります。
上の項目でも触れましたが、日本語教育能力検定試験の合格を目指すうえで重要になってくるのは計画的な勉強です。

それというのも、日本語教育能力検定試験の範囲はとても広く、この広い範囲に対する網羅的な勉強に加え、試験に備えて問題を解く練習も必要だからです。

この膨大な量の勉強を試験までにおこなうには、綿密な計画を立てる必要があります。
仕事をしながら検定試験の合格を目指す場合のスケジュール例をご紹介します。

長期的な学習計画を立てる
全体の学習期間を半年とした場合、月単位での長期的な計画を立てましょう。
・はじめの4ヶ月は、練習問題を解きながら復習するなどの勉強に徹する
・後半の2ヶ月で本試験の練習をする

1日のスケジュールを決める
次に、無理のない範囲で1週間や1日ごとの細かいスケジュールを決めましょう。
・1日当たり2時間などと決めて毎日勉強する
・毎日通勤時間に用語を覚えるなどして、問題集を週末に解く

独学で日本語教育能力検定試験の合格を目指す

独学で勉強するうえで重要になってくるのは、上記に上げたような計画性と、テキストや参考書といった教材選びとなるでしょう。

主催団体の過去問題集
例年、検定試験の主催団体である日本国際教育新協会からは、前年の過去問題集が販売されています。

過去問題集は、出版社が作った練習問題ではなく、実際の問題の過去問なので試験対策には強い味方です。
しかし、過去問題集には詳しい解説がついていないので、解答を確認しながら理解を進めなくてはいけません。

問題集や用語集も参考にする
そのため、過去問のほかに並行して、丁寧な解説がついている問題集を解き進めるのもよい練習になるでしょう。
また、問題集のほかに用語集などもあるので、必要に応じて参考にして勉強を進めるとよいでしょう。

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スクールを利用して勉強するのがおすすめ

日本語自体に限らず、言語に関する知識や教育に関する知識が全くない場合、独学で勉強を進めるのは厳しいかもしれません。
どうしても経済的に余裕がなかったり、一発合格を目指さなくてもよかったりする方は、それでも独学で勉強をするメリットはあるといえるでしょう。

しかし、できるだけ早く確実に合格したい方や金銭的にも少しは余裕がある方は、スクールの講座利用が効率的です。

スクールが主催する講座には、大きく分けて2種類あります。

(1)試験範囲を勉強する講座
まずひとつは、日本語教師に必要な日本語や教育に関する試験範囲の知識を、時間をかけて網羅的に勉強する講座です。

試験範囲を網羅するような講座では、範囲が広い日本語教育能力検定試験の勉強を計画的に進めることができます。

科目ごとの適切なカリキュラムが組み立てられ、カリキュラムに沿ったテキストがあるので、独学に比べ自分で学習計画を立てたり適切な参考書を用意したりする手間がありません。

また、このような日本語教師の理論講座には、通信講座で学べるところもあるので、仕事をしながら試験合格を目指す方にはうってつけです。

(2)試験対策講座
もうひとつは、ある程度自分で勉強して試験の対策を短期間でおこなう、いわゆる試験直前対策講座と呼ばれるものです。

試験対策講座は、独学で試験勉強を進めていた方にとっては強い味方となるでしょう。
独学だけではカバーしきれない自身の弱点も、スクールでは講師に直接質問する機会もありますし、音声学など独学では難しい科目も勉強できるのが大きなメリットです。
要点を押さえた効率的なカリキュラムが用意されています。

試験対策講座は、短期間で集中的に試験対策をおこなう講座を主としているため、ある程度自分できちんと勉強をしている方を対象とする場合が多いようです。
また、模擬試験だけ受験できるスクールもあるようです。

必要に応じてこのような講座を受講してみるとよいでしょう。

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まとめ

ここまで、日本語教育能力検定試験の難易度や合格率、そして勉強方法についてご紹介しました。
合格率はおおよそ25~30%程度と、誰でも合格できるような試験ではないことがわかりました。

合格のためには、綿密な計画を立てて勉強する必要があります。
独学の場合は、教材選びが重要になるでしょう。
独学で勉強を進めるのが難しい場合は、スクールの講座利用がおすすめです。
どのような講座があるのかチェックされてみてはいかがでしょうか。

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監修者プロフィール

この記事を監修したのは

川口 義一 氏

早稲田大学 名誉教授:川口 義一

早稲田大学名誉教授。言語・生活研究所代表。
現在は、言語・生活研究所の代表を務めながらオンラインでの日本語教育において精力的に活動中。

【主な経歴】
城西国際大学大学院人文科学研究科特任教授(2018/4~2019/3)
早稲田大学大学院日本語教育研究科専任教員(2002/4~2014/3)
早稲田大学日本語研究教育センター専任教員(1988/4~2002/3)

【代表著書】
『もう教科書は怖くない! 日本語教師のための初級文法・文型完全「文脈化」・「個人化」 アイデアブック』(ココ出版)(2016/12)
『ライブ! 成長する教師のための日本語教育ガイドブック』(共著)(ひつじ書房)(2005/5)
ほか多数

【海外派遣歴】
ケルン日本文化会館日本語教師オンライン研修会招待講師(2020/6)
EPA候補生・教師研修(ベトナム・ハノイ)招待講師(2020/2)
ほか多数

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