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「420時間日本語教師養成講座」とはどのような講座?通信講座もあるの?

「420時間日本語教師養成講座」とはどのような講座?通信講座もあるの?

社会的に認められる、プロフェッショナルな日本語教師になる方法はいくつかありますが、最も一般的な方法は「420時間日本語教師養成講座」を受講することです。
日本政府は2020年をめどに留学生を30万人まで増やす計画を打ち出しています。
この「留学生30万人計画」によって、来日する外国人留学生が急速に増加しています。
それに伴い、受け皿となる日本語学校は700校も超え、日本語教師の求人が増えています。
そこで今回は、「420時間日本語教師養成講座」について徹底的に解説していきます。

更新日:2024-02-29(公開日:2019-05-10)

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この記事を監修したのは

早稲田大学 名誉教授:川口 義一 氏

早稲田大学名誉教授:川口 義一

「420時間日本語教師養成講座」とは具体的にどのような講座?

「420時間日本語教師養成講座」とはどのような講座?通信講座もあるの?

文化庁の届出受理を受けて、420単位時間以上の研修科目設定された講座!

日本語が話せる日本人だから誰でも日本語教師になれる、というわけではありません。
社会的に認められる日本語教師になるためには、法務省が定めた「日本語教育機関の告示基準」をクリアした機関で研修する必要があります。
日本語教師になる方法は3つありますが、その1つが「学士の学位を有し、かつ、日本語教育に関する研修であって適当と認められるものを420単位時間以上受講し、これを修了した者」です。

ここで注意したいのは、「日本語教師養成講座」と名前が付いていればどの講座を受講しても日本語教師になれる、というわけではないということです。
文化庁が「日本語教育に関する研修として適当」と認めた講座を受講する必要があります。

現在、以下の4条件を満たしたものが「420時間日本語教師養成講座」として認められています。

  • 「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語」の5区分について、文化庁が認めた420単位時間以上の研修科目が設定されていること(1単位時間=45分以上)。
  • 研修科目に「教育実習」が45単位時間以上含まれていること。
  • 受講した研修内容について「研修実施機関の概要」「研修内容、シラバス、研修の評価方法」「研修を担当する講師のプロフィール」「研修の実施形態(通学か通信か)」が確認できること。
  • 研修の受講状況(受講コース名、受講期間、修了日など)や評価(成績や修了の認定など)について確認できること。

日本語教師を目指すのであれば、条件を満たした講座かどうかを確認してから受講するようにしましょう。
なお、文化庁が認定している講座は、以下のホームページで確認することができます。

参考 日本語教育機関の告示基準第1条第1項第13号に定める教員の要件にかかる日本語教師養成課程及び研修について | 文化庁

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「420時間日本語教師養成講座」ではどのような勉強をするの?

「社会・文化」「教育」「言語」3つの領域について学習!

日本語教育の目標は、学習者の日本語によるコミュニケーション能力を育てることです。
そのためにまず日本語教師に求められるものは、日本語という言語に関する知識です。
さらに、言語の知識を外国人が理解できるように説明するための教育スキル・能力も必要です。

加えて、日本語という言語が生まれた日本社会や日本文化についても知っておく必要があります。
教える相手は日本社会・文化の「初心者」です。
ですから、私たち日本人にとっては「常識」でも、異なる社会・文化の下で育った学習者にとっては未知の領域である、という認識は持っておくようにしましょう。

日本語教師養成講座では、日本語を母語としない人に日本語を教える人材として必要な「社会・文化」「教育」「言語」の3つの領域と相互の連関について、420単位時間の研修を通じて理解を深めていきます。

「社会・文化に関わる領域」での学習内容

日本語教師養成講座の「社会・文化の領域」では、2つの事柄について学びます。
1つは「社会・文化・地域」です。
これは、日本がどのような独自の歴史・文化を持っているのか、国際協力・留学生政策・外国人材政策など日本が異文化や外国人にどのように接してきたか、また日本語教師養成制度や学習者が受験する日本語試験などの日本語教育の現状について学ぶものです。

もう1つは「言語と社会」です。
言語は社会や時代のなかで生まれ育ち、変化するものです。
日本語と日本社会の関係や、地域・性別による使用言語の相違、日本人特有のしぐさやボディランゲージなどの非言語行動、そして日本における異なる文化との交流などについて学びます。

「教育に関わる領域」での学習内容

「教育に関わる領域」でも2つの事柄について学びます。
1つは「言語と心理」です。
言葉は人間が話すものであり、その人間には心があります。
この領域では言語と心理の関係について学びます。
また、人間がどのようにして言語を理解し、人間が心身の成長とともにどのようにして言語を習得していくのかについても学びます。

もう1つは「言語と教育」です。
これは言語教育をおこなうために必要なスキルを学ぶものです。
例えば、日本語の教授法や評価法、教室活動のあり方、上級・中級・初級のコースデザイン、カリキュラムの作成、受講者のニーズ分析、さらには教材の選択や開発・作成の方法なども学びます。

「頭ではわかっていても、実行に移せない」ということはよくあります。
学んだ教育スキルを使って、教育実践のあり方を体感するための教育実習もおこなわれます。
実際に日本語学習者を集めて、初級レベルの模擬講義をおこない、学んだことを実践的に身に付けていきます。

「言語に関わる領域」での学習内容

日本語教師にとって「言語に関わる知識」は必要不可欠です。
養成講座では、まず言語全般に関する知識を身に付けます。
世界にあるさまざまな言語やそれらの音声・語彙・文法などに着目した言語の分類などを理解します。
また、日本語という言語を、音声、語彙、文法、表記、歴史的な変化といった角度から分析し、日本語の言語的特徴を理解します。

さらに、言語を用いたコミュニケーションに必要な能力についても学びます。
相手を受け入れる力、相手を理解する力、場に相応しい言語を選択する力、議論を組み立てる力、人間関係を築く力、文化の違いを超えて意思疎通ができる力など、言語を教える教師として必要なコミュニケーション力を身に付けます。

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「420時間日本語教師養成講座」学校選びでチェックすべきポイントは?

各学校のカリキュラム・授業の進め方

「420単位時間」という受講期間はとても長い時間です。
通学の頻度にもよりますが、講座を修了するまでに1年以上かかることもあります。
そのため、最後まで通い続けることができる学校選びが大切です。
日本語教師養成講座を開講している学校には、それぞれ異なる特徴があります。
ご自身の学びたい方向性と養成講座の教育方針が合っているか、しっかりと見極める必要があるでしょう。

方向性別のチェックポイント
日本語教育を学問として学びたいという気持ちの強い方は、理論を学ぶ講義に力を入れている学校を選びましょう。
一方で、日本語教師としての具体的な技能スキル能力を高めたいという方は、実技に力を入れている学校を選ぶとよいでしょう。
一方的な講義を受けることに苦痛を感じる方は、グループディスカッションに力を入れている学校をおすすめします。

通いやすさ・学習環境・アフターフォロー

カリキュラム以外にも、チェックすべきポイントはいくつかあります。
通いやすさ
例えば「通いやすさ」です
養成講座の通学には、約1年ほどの期間が必要です。
遅刻・欠席をせず学び続けるためには、通いやすさは重要なポイントです。
仕事と並行して夜間クラスで学ぶ場合は、職場の近くで開講されている養成講座を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

サポート体制
また、学習サポート体制も重要です。
気軽に質問できる環境が整備されているかどうかは、学習するうえでとても大切でしょう。
養成講座のなかには、「担任制」や「チューター制」を設けているところもあります。
いつでも特定のアドバイザーから説明を受けられる体制であれば、効率的に学習できるはずです。

就職関連
日本語教師養成講座に通う方の最大の目標は、プロフェッショナルな日本語教師になることではないでしょうか。
そうであれば、以下のような就職関連情報を事前にチェックしておくと安心でしょう。

  • 過去に講座を卒業した方がどのような日本語学校に就職しているか
  • 就職率はどれくらいか
  • 提携日本語学校への推薦はあるか など

ただし、どこの機関でも、日本語教師養成講座は募集停止になる場合があります。
事前に文化庁のホームページで確認しましょう。

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「420時間日本語教師養成講座」に関する Q&A

Q1:通信講座の420時間コースはありますか?

養成講座は通学で学ぶことがほとんどです。
しかし、「仕事をしながら学びたいが、学校に通学する時間が確保できない」という方にぴったりな通信講座もあります。
ただし、注意が必要なのは、通信講座だけで研修を修了したのでは、日本語教師としての資格を手に入れることができない、ということです。
通信講座の場合、420単位時間以上の研修科目のうち120単位時間以上は、面接による研修が必要です。
そのため、この120単位時間だけは通学する必要があります。

2022年6月1日現在、文化庁が認定した通信タイプの日本語教師養成講座は全国に40講座以上あります。
その一部をご紹介します。

学校名
東京中央日本語学院
講座名
日本語教師養成講座420時間コース(eラーニング)
届出受理番号
H30060113025
受講料(税込)
550,000円
学校所在地
信濃町本校:〒160-0016 東京都新宿区信濃町34 トーシン信濃町駅前ビル4F
特徴
実技は通学でおこなう。通信講座は動画によるeラーニング形式。
学校名
アルファ国際学院
講座名
通信・通学併用コース(日本語教師養成420時間総合講座理論通信)
届出受理番号
H31012513030
受講料(税込)
517,000円
学校所在地
赤坂紀尾井本校:〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-32 紀尾井アートギャラリー2F
特徴
実技の通学は東京、大阪、横浜、名古屋、博多から選べる。通信講座は動画によるeラーニング形式。

日本語教師養成講座は募集停止になる場合があります。
事前に文化庁のホームページで確認しましょう。

参考 文化庁「日本語教員養成研修実施機関・団体」

資料請求 通信で日本語教師を目指せる講座はこちら

Q2:「420時間日本語教師養成講座」を修了した場合の採用状況は?

就職面
養成講座の募集案内には、講座修了者の就職率が記載されているケースも多くあります。
その就職率は軒並み90%超で、日本語教師に対する需要の大きさをうかがわせます。
また、養成講座を提供する機関はどこも就職斡旋に力を入れています。
修了間近になると、受講者に対し職場を紹介してくれることもあります。

また、日本語学校側も教師確保に必死のようです。
教師の急な退職などで教師数が法務省の基準値を下回ると、新たな留学生などを受入れられなくなることもあります。
都市部の日本語学校のなかには定員を増やす日本語学校もありますが、そうした学校は特に教師の確保にが大変なようです。

給与面
「引く手あまた」の状況ではありますが、日本語教師の給与水準はそれほど高くありません。
求人サイト参考によれば、日本語教師の月給は平均20万円程度となっています。
月給30万円を超える求人は、「要経験者」「主任クラス」「複数言語(英語・中国語など)で教えられる人」などハードルが高めです。
初めて日本語教師として働く場合は、専任講師であっても月給は20万円前後と考えたほうが無難でしょう。

参考 日本語教師の給料・待遇についてはこちら

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「日本語教師養成講座の受講」以外でも日本語教師を目指せるの?

日本語教育能力検定試験に合格して目指す方法もある!

「420単位時間も勉強する時間がない」「50万円前後の学費を準備できない」という方でも、日本語教師になる道は残されています。
それは「日本語教育能力検定試験」に合格することです。

日本語教師になる方法
日本語教師の資格を取得するためには、次の3つの条件のうち、いずれか1つを満たす必要があります。

  • 大学または大学院で日本語教育課程を修了する
  • 日本語教育能力検定試験に合格する
  • 学士の学位を有し、かつ文化庁が指針とする420時間以上の日本語教師養成講座を修了する

検定試験の難易度
日本語教育能力検定試験とは、公益財団法人「日本国際教育支援協会(JEES)」が実施する試験です。
この試験に合格すれば、420単位時間の研修を終えていなくても日本語教師になる資格を獲得できます
受験資格はありませんので、短大卒や高卒の方でも日本語教師になる道が開かれます。

ただし、試験に合格するのは簡単なことではありません。
2021年度の試験では8,269名が検定試験にチャレンジしましたが、合格者はわずか2,465名で合格率は29.8%
しかも、試験は1年に1回しか実施されません。
不合格になった場合、次の挑戦は翌年となります。

参考 日本語教育能力検定試験の難易度や合格率についてはこちら

その点、「420時間日本語教師養成講座」は、修了すれば日本語教師の資格を得ることができます
時間や費用を節約したいのであれば日本語教育能力検定試験、確実に日本語教師になりたいのであれば日本語教師養成講座がおすすめです。

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420時間日本語教師養成講座を開講しているおすすめスクール

ヒューマンアカデミー/通学(全国)

ココがポイント!いつでも学べるWEB講座で420時間相当の内容を学習

スクールホームページ:
>>ヒューマンアカデミー/通学

アルファ国際学院 (全国)

ココがポイント!しっかり学び、楽しく教えるアルファで日本語教師に

スクールホームページ:
>>アルファ国際学院

ルネサンス日本語学院(関東/関西/東海)

ココがポイント!安心のサポート体制であなたの夢をバックアップします!

スクールホームページ:
>>ルネサンス日本語学院

アークアカデミー(関東/関西)

ココがポイント!WEB講座で420時間相当の内容を学習

スクールホームページ:
>>アークアカデミー

東京中央日本語学院(関東/関西)

ココがポイント!日本語学校を併設しているから「生の授業」にも参加できる!

スクールホームページ:
>>東京中央日本語学院

三幸日本語教師養成カレッジ(東京)

ココがポイント!【新宿エリア】少人数実習で手厚いサポート!振替受講可能!

スクールホームページ:
>>三幸日本語教師養成カレッジ

東洋言語学院 日本語教師養成講座420時間総合コース(東京)

ココがポイント!東洋言語学院で講座修了後すぐに教壇に立てる実践力を!

スクールホームページ:
>>東洋言語学院 日本語教師養成講座420時間総合コース

i-SEIFU 清風情報工科学院(大阪)

ココがポイント!【オンライン受講も可能】短期集中4か月で日本語教師を目指す!

スクールホームページ:
>>i-SEIFU 清風情報工科学院

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監修者プロフィール

この記事を監修したのは

川口 義一 氏

早稲田大学 名誉教授:川口 義一

早稲田大学名誉教授。言語・生活研究所代表。
現在は、言語・生活研究所の代表を務めながらオンラインでの日本語教育において精力的に活動中。

【主な経歴】
城西国際大学大学院人文科学研究科特任教授(2018/4~2019/3)
早稲田大学大学院日本語教育研究科専任教員(2002/4~2014/3)
早稲田大学日本語研究教育センター専任教員(1988/4~2002/3)
ほか

【代表著書】
『もう教科書は怖くない! 日本語教師のための初級文法・文型完全「文脈化」・「個人化」 アイデアブック』(ココ出版)(2016/12)
『ライブ! 成長する教師のための日本語教育ガイドブック』(共著)(ひつじ書房)(2005/5)
ほか多数

【海外派遣歴】
ケルン日本文化会館日本語教師オンライン研修会招待講師(2020/6)
EPA候補生・教師研修(ベトナム・ハノイ)招待講師(2020/2)
ほか多数

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